4月18日、晴れているのに黄砂でモヤっている畑では、ソメイヨシノが満開となりました!
実際のところ、畑のお隣にある養老施設の敷地にあるソメイヨシノですが、我が桜のように楽しませてもらっています。
昨年よりは3日遅い満開です。
それにしても桜というのは潔い花ですねえ。ぱっと咲いて、ぱっと散る。打ち上げ花火のような、引きずらず往生際よく気持ちの良い咲き方です。なんか見習いたいものです…。
さて、諦めの悪い私は冬眠明けの春熊を求め今日は一人で山に向かいました。
秘密のブナ平を通り抜け、
沢を登り、
いよいよ熊がよく潜んでいる黒木の混ざる岩塊尾根に取り付きます。
岩塊が重なり合っているこのエリアは、大小の穴だらけで熊が身を隠しやすい場所です。
冬眠から醒めた熊は、はじめはこの辺りで足慣らしをして、その後下に移動し日当たりの良い斜面で食べ物を探します。
猟銃を携えているとはいえ、一人この地に踏み込むのはやはり気持ちが良いものではない。
びくびくしながら用心深く登ります。
テーブルマウンテンのようなこのエリアは、岩塊の急登が終わると山頂付近はこのようなブナ平となるのです。
親方が「獲物は雪で獲るんだよ…」というように、雪があると獲物を追いやすい。雪にはしっかりと足跡が残されます。
ん?新しくはないがシカかイノシシが往来した獣道があった。
今度はその近くに新しいイノシシの足跡がある!追いかけてみるか…。
足跡は雪から外れ、雪の無い藪へ消えている。と、その時。その藪の奥でガサガサっと動物が動く音が聞こえた。
なんか居るぞ…。イノシシ?それとも熊か…。緊張しながら猟銃に弾を装填しそなえる。
自分の動きを止めじっと姿が見えるのを待つ。
見えた!イノシシだ!…銃を構えポンっ!。
ハズレた。獲物は猛スピードで横に逃げ去る。銃口の照星を獲物に当て二発目発砲。
小さいイノシシを仕留めました。おそらく近くには大きな親イノシシも居たでしょう。
小さいですが、れっきとした有害獣として町から捕獲許可が出ています。
山の神に感謝の祈り。報告写真を撮り、その場で解体し処理しました。
一連の作業を終え、静かなブナ平でほっと一息。山で食べたカップラーメンはやっぱり旨かった。
イノシシ肉を詰め込んだザックは一段と重く、下りの沢で何度か転びそうになる。あぶねあぶねー汗
日当たりでは早くも美味しそうなコゴミが出始めていた。有り難く頂いていきます!
さらに里へ近づくと、カタクリが満開でした!
春熊は獲れませんでしたが、子イノシシを獲れただけでも気持ちが満たされました。
組織的な巻狩りを行える鉄砲打ちは集まらなくなってしまい、今後はこのような一人忍び猟や二人で勢子&マヂコで猟をすることが普通になるのでしょう。それでも、南会津マタギたちから受け継いだ人と獣の対峙をこれからも細々と続けていこうと思います。
さて、畑では本格稼働に向け着々と圃場のメンテナンス工事を続けてます。
トマト苗の育苗に向けて次の準備も始まります!