3月19日は発達した南岸低気圧の影響で、特に東北太平洋側は大荒れとなりました。
予定していた岩手側の網張スキー場からのツアーは中止、さらには国道49号の仙岩峠までもが雪崩で通行止めとなり、我々は比較的穏やかだった田沢湖スキー場でフリー滑走としました。
午後には、宿泊先の近所の山で危急時対応講習。山中で膝を負傷したという想定で応急処置、保温梱包、そり搬送、引き上げ、下げ降ろしを一通り実践。良い汗をかきました!
さて3月20日は、昨日悪天候で中止となった網張スキー場からのツアーです。
南岸低気圧は千島列島へ去りましたが、代わって天気図は縦じまの冬型となりました。三ツ石山方面は稜線上の西風がかなり強いと判断し、比較的風の弱い姥倉山を目指すことに。
網張スキー場の山頂へのリフトは除雪で運行が遅れていたので、第二リフト終点から登り始めました。
スキー場を上り詰めるとすでに標高は1,300m。奥に見える白い山、姥倉山1,517mを目指します。
姥倉山をはじめ、この網張エリアはテレマークツアーにうってつけの穏やかでのんびりしたツアーが楽しめるエリアです。このような環境がスキー場からすぐにアクセスできるなんて、なんて素晴らしい!
昨日の南岸低気圧の大量降雪は、仙岩峠の雪崩をはじめ岩手八幡平方面各所でも雪崩を頻発させました。
この姥倉山南面1,370m付近で積雪内部をチェックすると、3月12日までの高温や降雨で硬くなった雪面の上に載った降雪が厚さ3㎝ほどに霜ザラメ化していました。さらに昨日の南岸低気圧の大量降雪が崩落流下したのか、または3月12日面が滑り面となって雪崩が頻発したものと思われます。
この山もクラスト面上の厚さ50㎝の新雪はすでにこしまり雪となっていましたが、弱層はまだ不安定だったので登り&滑走ラインを選びながらの行動となりました。
さあ、安全なラインで久しぶりの粉雪を楽しみます!
時々顔を出す青空に心が奪われます。
やはり青に映える雪は美しい!
今日は地元助っ人のコウタ氏も加わり、ゲストのみなさんを楽しませてくれました。
登り返して姥倉山のいい雪を楽しみましたよ。
振り返ると、姥倉山が白く輝いておりました…。
さて明日は乳頭山です。