南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

3月20日 姥倉山 

2022-03-23 20:18:41 | テレマーク

3月19日は発達した南岸低気圧の影響で、特に東北太平洋側は大荒れとなりました。

予定していた岩手側の網張スキー場からのツアーは中止、さらには国道49号の仙岩峠までもが雪崩で通行止めとなり、我々は比較的穏やかだった田沢湖スキー場でフリー滑走としました。

午後には、宿泊先の近所の山で危急時対応講習。山中で膝を負傷したという想定で応急処置、保温梱包、そり搬送、引き上げ、下げ降ろしを一通り実践。良い汗をかきました!

さて3月20日は、昨日悪天候で中止となった網張スキー場からのツアーです。

南岸低気圧は千島列島へ去りましたが、代わって天気図は縦じまの冬型となりました。三ツ石山方面は稜線上の西風がかなり強いと判断し、比較的風の弱い姥倉山を目指すことに。

網張スキー場の山頂へのリフトは除雪で運行が遅れていたので、第二リフト終点から登り始めました。

スキー場を上り詰めるとすでに標高は1,300m。奥に見える白い山、姥倉山1,517mを目指します。

姥倉山をはじめ、この網張エリアはテレマークツアーにうってつけの穏やかでのんびりしたツアーが楽しめるエリアです。このような環境がスキー場からすぐにアクセスできるなんて、なんて素晴らしい!

昨日の南岸低気圧の大量降雪は、仙岩峠の雪崩をはじめ岩手八幡平方面各所でも雪崩を頻発させました。

この姥倉山南面1,370m付近で積雪内部をチェックすると、3月12日までの高温や降雨で硬くなった雪面の上に載った降雪が厚さ3㎝ほどに霜ザラメ化していました。さらに昨日の南岸低気圧の大量降雪が崩落流下したのか、または3月12日面が滑り面となって雪崩が頻発したものと思われます。

この山もクラスト面上の厚さ50㎝の新雪はすでにこしまり雪となっていましたが、弱層はまだ不安定だったので登り&滑走ラインを選びながらの行動となりました。

さあ、安全なラインで久しぶりの粉雪を楽しみます!

時々顔を出す青空に心が奪われます。

やはり青に映える雪は美しい!

今日は地元助っ人のコウタ氏も加わり、ゲストのみなさんを楽しませてくれました。

登り返して姥倉山のいい雪を楽しみましたよ。

振り返ると、姥倉山が白く輝いておりました…。

さて明日は乳頭山です。

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3月18日 秋田駒ケ岳

2022-03-23 18:13:46 | 

3月18日。東北自動車道は一部通行止めでしたが、マイカーを走らせ東京方面からや岩手からの参加者が無事集合、秋田駒ケ岳の男女岳1,637mを目指しました。

今日は南西から南岸低気圧が近づいているため、高層雲がべったりと張り付いています。

標高670mのビジターセンター「アルパこまくさ」から歩き出します。

標高1,300mの八合目小屋が見えてくる頃には、樹氷の張り付いたダケカンバやナナカマドなどの灌木になり、あたりは白と黒の世界。

気温はー5℃。風も弱く穏やか。小屋で休憩し、さらに上を目指します。

振り返るとひときわ高い岩手山が霞に浮かんでいました。

連休最終日に予定している乳頭山も良く見えました。

1,500mを越えるとアルパインエリア。無木立の世界。

八合目小屋から上部は普段風当たりが強いので雪面は硬い。クランポンは必須。

標高1,530mの阿弥陀小屋が見えてきました。

秋田岩手エリアは、要所要所に避難小屋がありとても有り難い。

さて、山頂はすぐ目の前です。

丘のような男女岳。なんだか白砂糖の山に群がるアリ🐜のようです。

阿弥陀小屋から40分ほどの登りです。

標高1,637mの男女岳山頂です!標高差およそ1,000m、約4時間半の登行でした。

後方に男岳、眼下には田沢湖が見えています。

3月14日までのクラストに載った45㎝の締まった雪は安定していた。

山頂からのダウンヒルを楽しむ!と言いたかったが、なんせこのダークライトで雪面の凹凸が不明慮。慎重に滑走した。

5年振りの山頂からの滑降でした!

さあ、低気圧が近づいているので風が強くなる前に滑り降ります。

下山口のアルパカこまくさ付近まで来ると、後ろには先ほど山頂に立った男女岳が見えていました…。

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3月17日 田沢湖高原の森

2022-03-23 15:50:43 | テレマーク

毎年この時期になると、この秋田岩手県境付近の山々を巡り歩きます。

今年は山形・月山での東北ガイドアバランチミーティング(東北GAM!)に参加した足で、そのまま田沢湖高原へ乗り込みました。

ところが…。3月16日の深夜、3.11を思い出させるような大きな地震が発生。再び福島宮城を中心に広範囲に被害が及びました。亡くなられた方々、被災された方々にはただただお祈り申し上げるしかありません…。

そして、今回のツアーに参加するはずだった2名の方も、新幹線の被災で残念ながら参加することが出来ませんでした。

今年の田沢湖高原ツアーは波乱の幕開けとなりました。

3月17日の初日。Sさんを乳頭温泉郷の森へご案内。

田沢湖高原の最奥部。標高700m~1,000m付近の乳頭温泉郷の森にはブナを中心とする豊かな森が広がります。

森を巡っていると、シナノキの大木がありました。その上部に大きな穴が開いています。

むむ…。これは可能性あるな…。

やっぱり…。大木を抱きかかえるように熊が爪を立て登った跡がありました。しかも新しいので昨年暮れの頃でしょう。

ストックで叩くと、空洞は雪の下の方まで続いているようです。熊が冬眠している可能性が高いと感じました。

周りには新しいアデ(熊が冬眠していることを示すかじり痕)がないものの、穴の出入り口付近には古いアデがあったので、毎年この穴を利用している熊がいることは確かです。

熊を起こすと悪いのでいたずらにストックで叩き続けるSさんをなだめ、すみやかに大木から離れました。

へっぽこ猟師としてのわたしも血が騒ぎます。今年の春こそは仕留めたいと…。

秋田岩手の県境付近。この森を境に太平洋と日本海へ水が流れます。

営林署の何かの表示板が、ブナにゆっくりと食べられていました…。

たおやかな森を、のんびりテレマークを楽しみながら滑ります。

時折日が差すブナの森。地震の影響もみられず、穏やかな気持ちで楽しませて頂きました。

田沢湖が雲間からの光を反射させて輝いていました…。

さて、明日は秋田駒ケ岳を目指します!

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