畑仕舞いも(ほぼ)終了し、冬に向けて身体を作らなければなりません。
ということで、今回も飽きずに尾白山です。
霧の宮沢登山口もすっかり周りの木々は葉を落とし、登山者カードのポストもビニール袋を被って冬支度です。
登り出して間もなくの͡͡͡͡ナラ林。フレッシュな熊ちゃんのうんこ。軟らかいモノから普通のモノまで。
どうやら、エサ不足なのでしょう。すでに落ち葉の下になっている古いドングリを、落ち葉を払いながら探した跡がここら一帯たくさん見られました。
先日の残り雪には、はっきりとした熊の足跡があります。おそらく昨日のものでしょう。
稜線に出ると、これぞ南会津の景色が広がります。山また山…。
僕らはこの山の谷間でトマトを作っているのです。
山頂までの雪もほんのちょっとで、登山靴で十分でした。
さて、今日はさらに奥まで足を延ばします。
熊、カモシカ、ウサギ、そして人間のぼく。
道は無いのですが、やはり動物も人間も歩きたいところは同じです。
奥尾白になるとさらに成熟したブナ森が広がります。この森も、鉄砲ぶちの先輩たちが躍動したところです。
今日は単なる登山ですが、春には春熊猟にぜひ来たい!
藪から時々広がる景色。南西方向にはさらに雪の多い大戸沢岳と三ツ岩岳が。
右奥に見える古町丸山へ行きたかったのですが…、
笹とシャクナゲの黒密藪に難渋。獣の隠れ家としては絶好のロケーション。
熊スプレーは携帯しているものの、足跡の多さからいい気持ちはしない。
今回は止めておくことにしました。尾白山山頂へ引き返します。
さて、予定より早く戻って来てしまったため、暖かい山頂で日向ぼっこしながら一時間ほどコーヒータイムとしました。
やはり11月の日は短い。午後3時近くなると日も傾いてきます。
恒例のブナ森テン場へと急ぎます。
いつもはファイントラックのツェルトでしたが、今回は快適重視のアライテントX-ライズです。
ザックはパタゴニアのアセンジョニスト55を初おろし!やはり軽いザックはいいね。
夕食前に横になり、ついうとうと…。ファスナーを開けると外は薄暮の空でした。
夕飯は尾西の白米に自作のぺミカン。ウィスキーをちびりちびりやりながら、NHKラヂオを聞いていつの間にか寝に落ちました…。
独り、慣れしたんだブナの森。毎年この時間がほんとに待ち遠しい。ここで半農の気持ちをリセットし、半スキーへと切り替える儀式みたいなもの。
今夜は予報にもない風が深夜まで強く吹いていました。
尾白山から、駒止高原方面の朝焼け。
山に囲まれた南会津では、こんな朝焼けは山に上がらないと見られない。
今朝は快晴でしたが、こういう放射冷却が起きる時は山の上は逆に暖かい。テン場の最低気温は4℃でした。
朝日に照らされるタムシバの花芽。山は冬の準備万端です。
落ち葉の道。過ぎ行く秋を噛み締めながらゆっくり下山…。
と、思いきや!
町内で行方不明者の捜索招集があり、帰宅後すぐに現場へ駆け付ける…。
無事発見とのこと。ほっとしました~ 汗