う~む…。今年の和泉屋トマト農園は非常に苦戦しております。
ネズミやマミ、ハクビシンのケモノ被害に始まり、日照不足から一転の高温障害、市場価格の暴落、灰色カビ&すすカビ病の蔓延…。
精神的&肉体的に、とても疲れた…。
尾白山の緑も疲れた緑。
今年は山の実りも全般的に悪いので、クマやイノシシが早くから里に下りてきてしまっている。
そんなどんよりした和泉屋農園に、今年も和泉屋跳ねだしトマト営業部長のS部長をはじめ、東京・埼玉・千葉方面からちょくちょく応援隊が駆けつけてくれ、尻を叩かれている。
いつもこの時期、収穫の秋ー! なんてトマトと舞茸収穫の脳天気なブログ記事をアップしていたのだが、今年はそんな気にもなれず腐っていた。
しかし、周りの田んぼの稲はすっかり首を垂れ、実りの秋全開ではないか。
採れても採れなくてもいいから、山に逃げよう! いやいや、気晴らしに舞茸採りに行こう!
エスレス散布を目前に枝整理に勤しむS部長とかなえ専務の冷たい視線を浴びながら、逃げるように山へ向かった。
ふぁ~、やっぱ山はいいわ~
しっとりと咲くダイモンジソウ
流れに目をやると、産卵を控えたイワナがペアを組んだり、鈍感にゆったり泳いでいる。
採り場へ向かう途中、道なき山で出会うブナの大木には、およそ100年前の鉈目が。
この100年もの間に、不作の年なんて数えきれないほどあっただろう。たかだか就農9年目のトマト不作で、へこんではいられんわね。
南会津特有の急傾斜に張り付く、ナラの大木を巡る巡る。
こんな不作の年でも、しっかりと山の恵みを授かりました。
畑を抜け出し数時間の逃避行でしたが、よいエネルギーをも頂いて来た気がします。
さて、畑に戻って仕事しよ!
最後の一玉まで頑張るしかないでしょ!