南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

8月4日 今日の畑

2024-08-04 20:31:15 | トマト

ここ和泉屋トマト農園も、8月1日にやっと梅雨が明けました~!昨年より10日も遅い梅雨明けです。

早朝からこんなにすっきりした尾白山を仰ぎ見るのは、ほんと久しぶりなんです。

トマト収穫は順調です!我が農園はスロースタート。まだ半分の面積の収穫だけで、管理作業も慌てることはありません。

でも、明日からもう半分の面積も収穫できるようになります。さて、明日からアルバイトのみなさんの協力を得ながら収穫最盛期に突入です!

4日の今日は、さすがに南郷アメダスでも34℃を越えました。こんな日は無理をしないで渓流へ涼みに行くのです!

沢をじゃばじゃば歩いて、和泉屋トマト農園の跳ねだし販売用チラシの写真撮影をしてきました。

南郷トマトはこのような多種多様な樹木が生い茂った森の水流を使って栽培されていて、寒暖差とこの水が美味しさの源なのです。

やはり夏の渓はいい。先ほどまでいた34℃の農園がうそのよう。

今日はここからさらに奥へ。晩御飯のおかずに岩魚を狙います。

さすがに山のヒキガエルも涼を求めて沢へ下りてきていました。しかも、何匹も…。

石の上にじっと涼んでいるもんだから、あやうく何度か踏みそうになります…汗。

しかしこうしてよく見ると、ゴジラみたいですねえ。

渓の飛沫を浴び、蝉の声を聴きながら何を想うのでしょうか…。

小さく狭い渓ではありますが、半日沢登をするにはちょうどよい。

時にはへつり、時には腰まで浸かり遡行します。

遡行して1時間半。沢は流木や雪崩の土砂で埋め尽くされ、とうてい岩魚釣りなどする気にもなれない景観に。

しかし、このエリアを過ぎると…。

今まで険しかった渓相は穏やかに。ここからが釣り本番なのです!

歩くたんびに魚影が走ります。

地元先輩マタギが教えてくれた沢。この秋冬はこの山で熊猟をするつもりなので、下見がてらの沢登でした。

小型ですが久しぶりの岩魚です。これはさっそく晩御飯のおかずへ。

昼過ぎには下山して帰宅。午後は昼寝。そして夕方は農園でひと作業。

最盛期直前の休日でした!

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7月25日 今日の畑

2024-07-25 19:52:26 | トマト

トマトが赤くなり始めましたー!

待ちに待った収穫の始まりです。トマトの栽培が始まった4月からこの7月下旬までは、我々南郷トマト農家は無収入なので現金収入となる収穫は有り難いのです。

まだ梅雨の明けない和泉屋トマト農園。このような雨の止み間の日差しも本当に貴重なんです。

さて、そんな梅雨の止み間に仙台から山エコ井戸さんが駆けつけてくれました!

ハウス内の草取りをしてもらったり、敷地の草刈りをやってもらいました。

さすがは農業経験のある井戸さん。草刈り機も自前。僕よりも丁寧な仕事ぶりは「出来る男」を想像させます。

ありがとうございました!

そして、東京からふたたび我が農園の営業部長。さっそく手際よく収穫に取り掛かってもらいました。

今年もたくさん販売しましょうね!

農園では常に従業員のみなさんが動き回っています。梅雨時期は雨の心配。明ければ熱中症の心配…。

これから4ケ月にわたる毎日のトマト収穫。どうかみなさんこの夏もがんばろうではありませんか!

先日、会津田島祇園祭に連日参加して来ました。夜遅くまでの屋台運行、翌早朝のトマト収穫。

まだ寝不足を引きづっています…。

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7月16日 今日の畑

2024-07-16 18:18:18 | トマト

今日も雨。昨日も雨。明日も雨。ずっと雨…。

尾白山もずっと霧の中です。

そしてとうとう…。

見てください。とうとうトマトの茎や花芽に日照不足障害が出てしまいました…泣。

こうなることは予想されたので、あらかじめアミノ酸入り木酢液を何度か散布してみたりしたのですがねえ。

いい調子で上がっていた茎が、突然首を絞められたように細くなり、次に咲くべき花房が不完全となっています。

メカニズムはよくわかっていませんが、日照不足で光合成が滞ってしまいこのような異常茎になってしまうようです。

この花房は6段目のトマトを生み出すつぼみですので、6段目のトマト収穫は少なくなることは確実です。

あ~あぁ…

にもかかわらず、

東京から販売・営業部長がやって来てくれて、淡々と草取りをやってもらいました!

いつもありがとうございます…m( _ _ )m

受粉バチも淡々と働いてくれています。

羽化したばかりのオニヤンマが、羽を乾かしていました。

そうですね、天候だけはどうにもならない。減収は上の段で取り戻すぞ。とにかくやるしかありません!

雨でしたが気晴らしに久しぶりに沢へ遊びに行ってきました。

2年ぶりの渓です。しっとりした山はいいものです。毛鉤を振ってみましたが当たりは無し。でも、清々しい気持ちになりますね。

やはりどんなに慌ただしくても、山に入る余裕は持つべきですね。あらためて思います。

1段目のトマトはだいぶ大きくなってきました。今週末か来週初めには初収穫になりそうですよ~

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7月4日 今日の畑

2024-07-04 18:46:52 | トマト

和泉屋トマト農園にも梅雨の季節がやって来ました。東北南部は6月23日に梅雨入りです。

それまでの南郷アメダスの降水量は平年の60%程度しかなく、トマトの活着に悪影響が出そうなくらい乾燥した状況でした。以前にも同じようなことがあったので、今年は定植前に株元の点滴潅水チューブの位置をずらして広く水分が行き渡るように対策したので、乾燥にも関わらず順調にトマトは育っていますよ。

土を湿らせた分、草はいつもより大変なことになっていますが…汗。

さて、今は芽欠きやら誘引やら摘果、草取りなどの作業に追われております。

摘果とは、ひと房に成らせるトマトを厳選して余計な果実を取り除く作業です。

よく見るとこのように穴が開いた玉や虫に刺された跡が残る玉などがあるので、このような最初から製品にならない玉は取ってしまいます。すべてがきれいな玉の場合は、将来麗しい玉になるものを見極めて3個だけ残すのです。

人事力・スカウト眼の疎いわたしでも、この玉の見極めだけは任せてください!この時ばかりは老眼も気になりません。

このように3個を厳選しました。あとは売られてゆくまでじっくりと育てるのです。

トマトの出荷が始まると、必ずトマト狙いの獣たちが畑に侵入して来ます。

そういう時にはこれ。熊ちゃんの生毛皮です。

今年は春の熊猟で獲物は授からなかったので、有害駆除で処分されたものをいただきました。

これを小分けにして、獣道の入り口や受粉バチの巣箱近くに置いておくと、タヌキ・アナグマ・ハクビシンなどの中型動物は原則寄らなくなるのです。野生動物界の序列とは本当にすごいものですね。

しかし、極まれに何者かが珍しがって毛皮をくわえて持って行ってしまうのです。おそらく、集落内で一生を過ごす山を知らない若い獣が珍しがって持って行ってしまうのだと…。わたしはそいつらを「アーバンタヌキ」とよんでいます。

我が集落ではタチアオイ(立葵)の花が下から順に盛んに咲いています。この花が一番上に達するころに梅雨が明けるといわれています。

何はともあれ、当たり障りのない梅雨であってほしいですね。

トマト農家にとって定植が終わり収穫が始まるまでは、ちょっと一息つける期間でもあります。今までは子供たちを連れて新潟の水族館や磯遊びに連れて行っていたのですが、この春みな進学や就職で家を離れました。

ただでさえ会話のキャッチボールの少ない我々はこれではいかんと、半日遠出をしました。午前中で畑作業を終え、あわただしく着替えて新潟ビックスワンスタジアムでの第108回日本陸上選手権を観戦してきました。

それにしても日本のトップアスリートの本物のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。女子槍投げ北口榛花選手の群を抜いて伸びる投てきや、女子1,500m田中希実選手の外国人ペースメーカーも抜き去るような圧倒的な走りには鳥肌が立ち、予選通過できなかった選手やU20の若い選手の一生懸命のパフォーマンスは美しくもあり感動しっぱなしでした。

高校時代に少しだけ陸上をかじった私には、まるで夢のような半日だけの陸上日本選手権観戦でした!

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6月19日 今日の畑

2024-06-19 19:04:46 | 里山の暮らし

昨日は久しぶりの本格的な雨が降りました。

5月からずっと雨らしい雨が降らず心配していましたので、恵みの雨となりましたね。

ひとしきり降った雨雲の中から、しっとりした尾白山が姿を現しました。

植え付けを終えた畑では、ひたすら防草シートや通路マットを敷く毎日でした。

やっと畑の体裁も整い、今は誘引や芽欠き作業の毎日なのです。

さーて、畑もひと段落したところでトレーニングと森林浴を兼ねて久しぶりにしっとりした尾白山へ行ってみましょう。

朝のブナ森は実に気持ちがいい!

多雪地帯ブナ林床の代表種、エゾユズリハ。

ただでさえ艶やかな葉が、久しぶりの雨でさらに麗しい!

幽霊のようなギンリョウソウもそろそろ登場です。

さらに奥山へ入るとホオノキの皮が大胆に剝がされていた。よく見ると、白い樹皮が擦られたように黒ずみ、熊の爪痕や毛が着いている。

これは針葉樹でよくあることだが、ホオノキでは初めて見た。尾白山は1,100m付近から上には熊の痕跡が多い。2022年の12月には大きなやつと出くわしたことがある。やっぱりこの山にはでかい熊がいる…。いよいよ今年の冬、この山で熊猟をやろうと決心がついた。

ブナ森を過ぎ、稜線に出る。

麓の南会津古町地区が良く見える。

我が和泉屋トマト農園もよく見えました!

こうして上から見ると、古いビニールと新しいビニールとの違いがよくわかる。この夏の高温対策のヒントになりそうだ。

さらにキツイ登り。

山頂は間近。

向こうには左から大戸沢・三ツ岩・窓明の三峰が見える。

山頂付近にはブルーベリーの仲間、スノキ類も多い。(詳しい樹種は分かりませんでした…)

これらも熟す頃には熊の格好の食べ物になるでしょう。

稜線の灌木地帯に今年も少しだけどヒメサユリが咲いていました!今のところ、ここがヒメサユリの分布南限と言われています。

山形・新潟・福島会津の限られたエリアに自生するこの植物は、多雪急斜面や茅場(人が管理するススキ原などのかやぶき屋根材料の草地。)などの自然または人的管理で維持された草地に好んで生えていました。今となっては雪も少なくなり、人的茅場も維持されなくなったことでヒメサユリの自生地は失われてきました。

この尾白山界隈も昔は(たぶん昭和40年代ごろまで)はかなりの茅場があったことを先輩マタギから聞いています。

さらに今回確認して分かったのは、シカ?の食害が尾白山でもかなり進んでいることです。葉を残して頂部がもぎ取られている株をたくさんみつけました。

気候変動はもとより、このように人間活動の急激な変化によって煽りを食らった生き物の増減をこれほどまで目の当たりにすることは今までなかったでしょう。

都会や地方都市に住んでいれば熱い!豪雨だ!など単なる気候の異常は体験できるでしょうが、じんわり迫る生き物の劇的な変化は僕らのような生き物や雪と携わっている山に住む人間が一番危機感を抱いているのです。これは速すぎる・ヤバいと…。

ま、それでも諦めず今の政治に目を向けながら、自分としてはこの山また山の南会津でトマトを作って、スキーをして、狩猟をして、生き物としての人間の生き方を全うしようと思うのです。

数日前に南郷スキー場と宮床湿原にも行ってきました。

湿原の貴婦人・トキソウ。そしてちょっと盛りを過ぎたワタスゲ。

この宮床湿原界隈。これからのテレマーク・ウロコ板ツアー一押しのエリアでもあります。来シーズンも楽しみですね!

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