振り込め詐欺
「凍結」45億円
犯罪被害者支援に活用
振り込め詐欺:「凍結」45億円 犯罪被害者支援に活用
2011年7月14日 15時1分
http://mainichi.jp/select/today/archive/news/2011/07/14/20110714k0000e040079000c.html
金融庁は14日、振り込め詐欺で金融機関の口座に振り込まれた資金のうち、
被害者から返還の申し出が無い約45億円(5月末現在)について、全額を犯罪
被害者支援や犯罪被害遺児の奨学金などに活用する方針を決めた。同日午後に発
表する。民間の支援団体に出資する方針で、年内にも対象を選定する。
金融機関がこれまで凍結した口座の残金約89億円のうち、すでに名乗り出た
被害者に約44億円を返還したが、法律で定められた期間内に名乗り出ない被害
者も多く、残金が積み上がっていた。
08年に施行された「振り込め詐欺被害回復分配金支払い法」は、預金保険機
構が被害者向けに公告し、申請のあった被害者に返金する一方、公告の翌日から
原則30日以上を経ても申請のなかった被害金残額は「犯罪被害者支援の充実に
使用する」と規定している。【田所柳子】
振り込め詐欺被害金、犯罪被害者の子どもへの奨学金に 金融庁
2011/7/14 21:08
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819591E3E6E2E39B8DE3E6E2E5E0E2E3E39797E3E2E2E2;at=ALL
金融庁は14日、被害者から申請がないため返金できずにたまっている振り込め
詐欺の被害金を犯罪被害者の子どもへの奨学金に活用すると発表した。振り込め
詐欺に限定せず幅広く被害者の高校生から大学院生までの子どもを対象に無利息
で奨学金を貸与。犯罪被害者の支援団体への助成にも使う。一般から意見や担い
手を募集する。
被害者から申請がないために預金保険機構に納付されている振り込め詐欺の被
害金は約45億円。金融庁は内閣府と財務省の各政務官でプロジェクトチームを作
り、昨秋からこの資金の具体的な使い道を検討してきた。奨学金は年間200~300
人程度の申請を想定。大学生で月額10万円程度、高校生で同数万円を貸与する方針。