「貧富の格差」が拡大する中国は、いかにして「平等社会」を実現するかが、国民的課題になっている

2015年06月02日 15時04分33秒 | 政治
◆笹川平和財団笹川日中友好基金と共識傳媒集団共催の「中国の現状と課題」と題した公開講演会(5月29日)で、新進気鋭の学究である中国人民大学哲学院の周濂・副教授は「中国現下の社会啓蒙~平等を与える最後のチャンス」という演題で話した。中国社会が直面している「貧富の格差」問題に対する一考察である。
 周濂・副教授は、香港中文大学哲学博士、2009年10月~2014年4月、オックスフォード大学哲学系訪問学者、共著に「現代政治の正当性基礎」ほか論文多数。主な研究領域は政治哲学、道徳哲学、言語哲学。
◆中国共産党1党独裁の北京政府が、本来、「平等社会」の実現を目指しているはずであるのに、「改革開放」(中華人民共和国の小平の指導体制の下で、1978年12月に開催された中国共産党第十一期中央委員会第三回全体会議で提出、その後開始された中国国内体制の改革および対外開放政策)により資本主義経済(市場原理主義経済)を導入した結果、「貧富の格差」が拡大するというジレンマに陥っている。
小平は、「先に豊かになれる者から豊かになれ。そして落伍した者を助けよ」という「先富論」を唱えた。この名言が、中国を世界第2位の経済大国に成長させ、今日の繁栄をもたらしたことは言うまでもない。だが、富裕層が増えた半面、「落伍した者を助けよ」という言葉を忘れてしまった感が強い。中国沿海部の発展が目覚ましいにもかかわらず、内陸部の貧しさはひどい。このため、人民の間で妬みや嫉妬が渦巻いている。
◆周濂・副教授は、講演に当たり、前もってその趣旨を以下のようにまとめていた。
 「この百年以来の中国啓蒙運動の歴史を振り返り、中国人想像力を刺激すると同時に中国の政治現実の啓蒙価値を大きく変えたのは、民主でも科学でもないし、自由、博愛、人権又は理性でもない。『平等』である。
 現在の中国人は“平等”価値に複雑な心理を抱いている。人々平等に憧れる反面、過去の“平等”の破壊力の恐怖になお怯えている。“平等”が持つ意味を探求する際、ズレと矛盾が存在する。例えば、毛沢東主義者は30年前の平等を神話化し、常に烏有之郷(ユートピア)に逆戻りすることを主張している。しかし、一部の保守主義者は、平等に反対し、人間に階層や賢愚貴賤の差をつけるべきと主張する。また、自由主義者は、市場競争の原理に基づく等級社会を基本理念とする。平等自由主義者は、社会正義を求めている。これら様々なパターンは、いずれも平等価値が現代中国人の深層心理にしっかりと絡んでいることを示している。如何に観念的に平等と自由、正義との関係を整理するのか、如何に制度上から政府が平等に国民を守り、社会正義を実現し、全ての国民が平等を獲得し、平等に尊重される権利を与えられるのか、これは全ての中国人が直面する国民的課題である。平等に最後のチャンスを与えることはすなわち平和な政治改革に最後のチャンスを与えることになる」

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
社会主義中国は、平等社会を実現できず、絶対収入拡大・相対収入広がり、奪われたという感触が広がった

◆〔特別情報①〕
 笹川平和財団笹川日中友好基金と共識傳媒集団共催の「中国の現状と課題」と題した公開講演会(5月29日)で、新進気鋭の学究である中国人民大学哲学院の周濂・副教授は、「中国現下の社会啓蒙~平等を与える最後のチャンス」という演題で講演した。このなかで、周濂・副教授は「孫文をはじめ中国人が平等を追い求めてきた歴史」「社会主義の中国は、平等社会を実現できなかった」「絶対収入の拡大によって、相対収入が広がり、奪われたという感触が広がった」などと分析した。講演の詳細は、以下の通りである。

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