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「6か国協議」は「狐と狸の化かし合い」で終わった

2007年02月13日 20時07分53秒 | 政治
◆「6か国協議」は、北朝鮮が核放棄の道筋を示す見返りに「重油100万トン」を支援することで合意文書を採択した。初期には、「5万トン」、段階的に「95万トン」を支援するという。
 江戸時代の盗賊の「隠語」(業界用語)に「急ぎ働き」というのがあるが、今回は、盗賊が、一刻も早く逃げ出そうとする被害者の足元を見て、「恐喝」に及び、まんまと法外な獲物をせしめた構図である。アメリカのヒル国務次官補は、マラソン協議にヘトヘトになっていたので、何でもよいから、ともかく合意に至ったとその場を繕うとしていた。中国は、議長国のメンツを保ちたった。北朝鮮の代表は、金正日総書記に「お土産」を持って帰らなければ、命が危ないのでなりふり構わず、がんばったというのが、真相であろう。日本も「合意」の仲間入りをして、この場を凌いだようである。時間稼ぎである。
◆合意文書は、破られるために作成され、採択されている。要するに、みんなアリバイ工作のためのみに懸命になったと見ると、実態が明らかになる。そもそも北朝鮮が封印するのは、二ョンビョンの核施設のみであり、その他の施設は、含まれていない。この点にすでに「誤魔化し」がある。北朝鮮は、小出しにして、その都度、値を吊り上げながら、見返りをせしめる作戦なのである。しかも、二ョンビョンの核施設にしても、本当に核施設を封印したかどうかは、確かめようがない。
◆ヒル国務次官補をはじめ、中国、北朝鮮ともに「フリ」をして、世界中を騙しているのである。クソ真面目なのは、韓国だけである。「サル芝居」どころか、いずれ劣らぬ「狐と狸の化かし合い」だった。日本は、ハナから高見の見物である。
 重油の支援に最も積極的なのは、韓国であるから、いっそのこと、全部の支援を韓国に「お任せ」したらよい。
◆安倍首相は13日の衆議院予算委員会で、「拉致問題が解決しない限り、重油支援はしない」と明言しているが、当然のことである。他国が何を言おうとも、この基本原則だけは、絶対に譲ってはならない。いつまでも「カネだけ」をせびられる「大馬鹿ニッポン」は、もうここいら辺で、ご免被ろうではないか。
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