北朝鮮の金正日は姦計を用い、アメリカを再度、騙そうとしている

2007年02月11日 16時52分10秒 | 北朝鮮問題
◆北朝鮮は、「見返り」として「重油50万トン」を要求していたのを土壇場になって「200万トン」に吊り上げてきているという。またまた始まった北朝鮮の手口である。交渉相手の足元を見ての姑息な外交手段である。人質を取って金銭を要求する並みの誘拐犯よりもタチが悪い。北朝鮮は、上乗せ分150万トンを手に入れ次第、どこぞに売り飛ばす算段をしている。それは、日本が北朝鮮にコメを援助した際に、直に売り飛ばしたのを思い出せば、同じ手を使おうとしている腹の底は、簡単に透けてみえる。日本は、すでに学習済みである。
渡辺美智雄元副総理が平成7年3月、訪朝し、コメ50万トンを援助した。そのコメは、ロシアに転送され、トウモロコシなど安価な雑穀と交換され、差額は北朝鮮の軍事費に回されているという事実を想起しなくてはならない。
◆北朝鮮に対する「見返り」について、5か国は、異存はないと言われている。だが、重油の提供には、いまのところ、どの国も申し出の名乗りを上げていないそうである。第一に申し出すべきは、中国である。第二は、韓国である。次いで、アメリカ、ロシアということになる。日本は、「孤立している」そうであるから、申し出をする必要はない。北朝鮮が、「拉致被害者全員との交換」でも言ってくれば、そのとき、判断すればよい。6か国のなかで「のけ者」にされているのに、馬鹿な「お人よし」ぶりを示すべきではない。泰然自若としていればよいのである。「日本は孤立している」などと喧伝している日本のマスコミ論調を気にする必要はない。ましてやどうせ最後に財布の紐を解かされるのは、日本であるから、「孤立」を恐れることもない。国際社会においても、「金持ち国家」が、最強であることも、忘れてはならない。
◆一体、この「6か国協議」は、だれを騙そうとしているのか。北朝鮮が、アメリカのヒル国務次官補を騙そうとしているのは、はっきりしている。北朝鮮が核放棄に向けて「初期段階の措置を取る」ことが、中国提案の合意文書案に盛り込まれていると言われているのが、まず、まやかしである。リビアのような「核の完全放棄」であるならば、ともかく、「初期段階」とは、「施設」そのものの存在を許すことを意味している。「停止」ても「凍結」でも変わりはない。休んでは、再稼動させ、そこで「見返り」を要求する。これが延々と続けられていく。これでは、何の解決にもならず、「乞食国家・北朝鮮」の体制を維持するだけに終わる。日本のマスコミの多くは、北朝鮮を「巧みな外交」「したたかな外交」などと、やたらと絶賛しているけれど、「犯罪国家」を持ち上げる馬鹿さ加減に気づいていない。強盗犯人が、ただ単に恐喝しているにすきない。誉めるほどの価値はない。
◆アメリカは、クリントン政権時代に騙された「苦い思い出」を忘れずに、むしろ、北朝鮮壊滅を目的とする「大軍事行動」に打って出て、短期決戦するべきである。「初期段階」などと、無駄な言葉を弄している間に、金正日は、「核弾頭付のロケット」を完成させてしまう。一日も早く、イラクから撤兵し、北朝鮮への総攻撃に踏み切って欲しい。北朝鮮処分は、もはや国務省では、任が重い。国防総省の出番である。
日本は、せっかく「防衛省」への昇格という宿願を果たしたのであるから、これを無駄にしてはならない。米軍の軍事行動に備えて、全面協力体制の確立を急がなくてはならい。
にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする