がんばれ! 貴乃花親方!!

2005年06月10日 17時48分38秒 | Weblog
故二子山親方に従五位旭日小綬章を授与 (読売新聞) - goo ニュース

 小泉政権が、病死した二子山親方に従五位旭日小授章の授与を決めた。生存者の場合、普通70歳以上にならないと勲章をもらえないのだが、二子山親方は55歳で亡くなったので死後受賞となった。多くの国民を熱狂させてくれただけに二子山親方の受賞を心より喜びたい。
 小泉首相が、表彰式に出席して「鬼のような形相」で優勝した貴乃花に内閣総理大臣賞を手渡す際、「よくやった。感動した」と絶叫したときの映像が、いまでも脳裏に浮かぶ。
 しかし、父であり師匠でもある二子山親方を失った貴乃花親方は、誠に気の毒である。遺産相続をめぐって、「骨肉の争い」の当事者になり親族のみならず、マスコミからも集中砲火を浴びせられているからである。
 貴乃花親方は、「相撲の王道」を歩み、最高位を極めて、いま、「貴乃花部屋」を持ち、後身を育てて一生懸命になっている。その最中に、父であり師匠でもある二子山親方を失い、さらに、「遺産争い」の渦に巻き込まれてしまっている。
 さすがに堪忍袋の緒が切れたのだろう。内輪の醜聞を打ち明け始めた。「ちょんまげ」が許される唯一の存在である「関取」を武士に準えて、「しゃべりすぎだ」「寡黙を貫いてきた貴乃花の美学に反する」などと訳の分からないコメントを訳知り顔に述べる元関取やジャーナリストなどが多いなかで、あえて説明をする貴乃花の話し方や態度は、立派である。
 よ~く考え欲しい。「若貴戦争」と言われる「骨肉の争い」で、最も悪いのはだれか。貴乃花親方も週刊文春で胸の内を明かしていように、一番悪いのは、実母の藤田憲子さんではないか。
 何人もの男性との不倫の末に離婚して、家を出て、しかも「8000万円」もするマンションを二子山親方から与えられ、そのうえ「毎月25万円」を慰謝料として振り込ませていたという。自ら家を出ておきながら、いまさら葬儀にノコノコと出席し、その挙げ句、貴乃花親方に対して「もっと周囲に目を向けるように」「社会勉強が足りない」などと批判しているのだ。
 その底意は、ミエミエである。要するに「母親に目を向けて、面倒をみよ」ということである。これに対して、貴の花親方は実母の身勝手な行為に我慢ならないのだろう。
 二番目に頭にくるのは、実母の藤田憲子さんと結託している実兄・花田勝さん(元若の花)である。いかに長男であるとはいえ、相撲を「廃業」し、「貴の花部屋」とは無関係になり、タレント活動に励んでいるのに、いきなり「喪主をやらせろ」と言って割り込んできたのだ。                         封建時代でもあるまいし、いまの時代、「長男だから喪主をさせろ」というのは、筋違いも、勘違いも甚だしい。
 長男、二男、三男などという順番はいまの民法では通用しない。それは、相続の仕方を見れば直ぐにわかることである。兄弟姉妹はみな平等なのである。
 とすれば、現在、実父の二子山親方の跡を継ぎ、家業とも言える相撲部屋を経営している貴乃花親方が、相撲界の重鎮であった二子山親方の葬儀の喪主を務めるのが、筋というものである。貴乃花親方は、相撲界において一国一城のレッキとした主なのだ。相撲界と無縁な存在となっている花田勝さんには、その資格はない。もっとも冷静に見るならば、本来、夫婦の一方が他界した場合、残った方が「喪主」を務めるのが、通例である。入籍したておらず「内縁関係」にあったとはいえ、二子山親方の看病をし、最期を見取った「Mさん」がその任に相応しかったともいえる。
 花田勝さんの身勝手は、こればかりではない。二子山親方が入院中でまだ息のあるときから「財産の生前分与」を求めて蠢いていたというから、おぞましい限りである。「喪主」にこだわったのが、「香典」の一人占めを狙っていたためという話になると本当に「欲どしい」としか言いようがない。その背後で実母・藤田憲子さんが、指図していたというから、ますますいやらしくなるのである。貴乃花親方側では、「貴乃花部屋」用の受付を急遽設けたという。  花田家及び一族がいま一番配慮しなくてはならないのは、「貴乃花部屋」の繁栄である。そのためには、「年寄り名跡」は、貴乃花親方に渡して、みんなで盛り立てていくことを第一に考えるべきである。老後が不安になるのが目に見えている実母・藤田憲子さんの将来やタレント活動もやがて「落ち目」になる恐れを抱く花田勝さんらの行く末を安定して確かなものにする道は、ただ一つ、「貴の花部屋」から「幕の内関取」あるいは、「横綱」を輩出していくことである。そうすることによって、みんなが幸せになれる。
 このことを真っ先に助言しなければならないのが、実母・藤田憲子さんなのである。「周囲に目を向けて欲しい」と自分のことばかりを打算する前に、「我が身」の「身勝手」を恥じて、「貴の花部屋」が繁栄する道を説き諭す方が、先なのである。それができない母親ならば、「母親」の資格はない。
 いずれにしても、貴の花親方には、「貴乃花部屋」を守るためにも精一杯頑、奮闘してもらわなくてはならない。モンゴルやロシアなどの力士の活躍ばかりが目立っているのが、いまの大相撲である。「国技」に相応しく、日本人も負けてはいられない。大相撲をより面白くする責任を果たすべく、がんばれ!貴乃花親方!!

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