「夜ヤ・よる」に 氵(さんずい) がついて、なぜ液エキと発音が変わるのか?
夜 ヤ <日没を中心にして月のでる方>
夜 ヤ・よる 夕部
上が夜ヤ、下が亦エキ
解字 夜の金文が大の字に立った人の右に夕または月の形を描いていることで分かるように、「月(つき)+亦エキの略体」の会意。亦エキ(両わき)は大の字に立った人の両側にハの字をつけた形で、大を中心にして両側に同じものがある意。夜の篆文(てんぶん=秦代)は、大の一方に夕(=月)を描いた形で、両側の一方が月の出る夜であることを示す(もう一方は昼を暗示している)。現代字は隷書(漢代)を経て「夜」へと原形をとどめぬほどに変化した。なお、夜を音符に含む字は、ヤと発音する場合は「よる」の意。エキと発音する場合は「亦(両わき)」の意味で用いられる。
意味 (1)よ(夜)。よる(夜)。「夜景ヤケイ」「夜陰ヤイン」「除夜ジョヤ」(おおみそかの夜)「深夜シンヤ」「月夜つきよ」「昼夜チュウヤ」 (2)くらい。
イメージ
「よる」(夜)
「エキの音(=亦。両わき)」(液)
音の変化 ヤ:夜 エキ:液
エキの音
液 エキ・しる 氵部
解字 「氵(みず)+夜(エキ=亦。両わき)」の形声。両わきから流れ落ちる汗の意。転じて、物の内部から出る汁(しる)の意となる。
意味 (1)しる(液)。物の内部から出るしる。「液汁エキジュウ」(しる。つゆ) 「体液タイエキ」(汗・唾(つば)・涙などの総称) (2)水状のもの。「液体エキタイ」「血液ケツエキ」「液化エキカ」(気体が液体に変化すること)「液晶エキショウ」(液状結晶の略。液体と固体の中間の状態にある物質)
<紫色は常用漢字>
夜 ヤ <日没を中心にして月のでる方>
夜 ヤ・よる 夕部
上が夜ヤ、下が亦エキ
解字 夜の金文が大の字に立った人の右に夕または月の形を描いていることで分かるように、「月(つき)+亦エキの略体」の会意。亦エキ(両わき)は大の字に立った人の両側にハの字をつけた形で、大を中心にして両側に同じものがある意。夜の篆文(てんぶん=秦代)は、大の一方に夕(=月)を描いた形で、両側の一方が月の出る夜であることを示す(もう一方は昼を暗示している)。現代字は隷書(漢代)を経て「夜」へと原形をとどめぬほどに変化した。なお、夜を音符に含む字は、ヤと発音する場合は「よる」の意。エキと発音する場合は「亦(両わき)」の意味で用いられる。
意味 (1)よ(夜)。よる(夜)。「夜景ヤケイ」「夜陰ヤイン」「除夜ジョヤ」(おおみそかの夜)「深夜シンヤ」「月夜つきよ」「昼夜チュウヤ」 (2)くらい。
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「よる」(夜)
「エキの音(=亦。両わき)」(液)
音の変化 ヤ:夜 エキ:液
エキの音
液 エキ・しる 氵部
解字 「氵(みず)+夜(エキ=亦。両わき)」の形声。両わきから流れ落ちる汗の意。転じて、物の内部から出る汁(しる)の意となる。
意味 (1)しる(液)。物の内部から出るしる。「液汁エキジュウ」(しる。つゆ) 「体液タイエキ」(汗・唾(つば)・涙などの総称) (2)水状のもの。「液体エキタイ」「血液ケツエキ」「液化エキカ」(気体が液体に変化すること)「液晶エキショウ」(液状結晶の略。液体と固体の中間の状態にある物質)
<紫色は常用漢字>