増補しました。
犮 ハツ・バツ 犬部
解字 犬を犠牲とした形の象形。「犬+ノ」で、犬に「ノ」印をつけて犠牲(殺す)にしたことを示している。犬を犠牲にして神に供え、災いを取り除く意を表わす。祓フツの原字。部首は犬部。新字体では、犮⇒友に変化する。
意味 はらう。ころす。
イメージ
災いを「取り除く」(犮・祓・抜・魃・黻)
「犠牲にする」(跋)
「形声字」(髪)
音の変化 ハツ:犮・髪 バツ:抜・魃・跋 フツ:祓・黻
とりのぞく
祓 フツ・はらう 示部
解字 「示(祭壇)+犮(とりのぞく)」の会意形声。神(祭壇)に祈って災いを取り除くこと。
意味 はらう(祓う)。はらい清める。「祓除フツジョ」(祓い除く)「修祓シュウフツ」(おはらいをすること)
抜[拔] バツ・ハツ・バチ・ぬく・ぬける・ぬかす・ぬかる 扌部
解字 旧字は拔で「扌(手)+犮(とりのぞく)」の会意形声。ものを手で取り除くこと。新字体は、拔⇒抜となる。
意味 (1)ぬく(抜く)。引き抜く。「抜刀バットウ」(刀を抜くこと) (2)選び出す。「抜粋バッスイ」「選抜センバツ」 (3)ぬきんでる(抜きんでる)。「抜群バツグン」「卓抜タクバツ」 (4)[国]ぬける(抜ける)。ぬかす(抜かす)。ぬかる(抜かる)。集団からはずれる。しくじる。もらす。失敗する。
魃 バツ・ハツ・ひでり 鬼部
解字 「鬼(鬼神)+犮(とりのぞく)」の会意形声。鬼神が地上の水分をとり除くこと。ひでり。
意味 (1)ひでりの神。 (2)ひでり(魃)。「旱魃カンバツ」
黻 フツ・ホチ 黹部
解字 「黹(ぬいとり)+犮ハツ(とりのぞく)」の会意形声。黻フツは災いをとりのぞく黹(ぬいとり)の意味で、弓を背中合わせにした模様の黹(ぬいとり)をいう。左右に弓を背中合わせに配し、左右の邪悪を弓で祓う意味がある。天子が天を祭る祭礼で着る衣装の十二章(しるし)の一つ。発音は、ハツ⇒フツに変化。また、韍フツ(ひざかけ)に通じ、ひざかけをいう。
衣装前面の最下段に弓を背中合せした黻フツがある皇帝の礼装(明・睿宗)
http://www.360doc.com/content/22/0430/16/17796044_1029138989.shtml
意味 (1)天子の礼服の模様。弓を背中合わせにした図章の黹(ぬいとり)をいう。また、その礼服。「黻衣フツイ」(古代の祭礼服) (2)ひざかけ(黻)。礼装用のひざかけ。「黻冕フツベン」(礼服の、ひざかけとかんむり)
犠牲にする
跋 バツ・ハツ・ふむ 足部
解字 「足(あし)+犮(犠牲にする)」の会意形声。足を犠牲にする、すなわち足が萎(な)えること。本義は足がよろける・つまずく意。のち、ふみつける・ふみこえる意になったのは、よろけて歩く意からの転義と思われる。
意味 (1)つまづく。よろける。「跋躓バッチ」(つまずいてたおれる。跋も躓も、つまずく意) (2)ふむ(跋む)。ふみつける。ふみこえる。「跋渉バッショウ」(山野を越え川を渡る)「跋扈バッコ」(扈コは街中、街中をふみつけて歩く。我がもの顔にふるまう:のさばりはびこること) (3)(足がよろけて到着が一番最後になることから)あとがき。書物の終りに書く文。「跋文バツブン」
形声字
髪 ハツ・かみ 髟部かみがしら
解字 旧字は髮で「髟(長いかみ)+犮(ハツ)」の形声。髟ヒョウは「镸(長の変形)+彡(細かいものがたくさん並んでいるさま)」で、長く豊かな髪の毛の意。これに発音を表す犮(ハツ)をつけた字で「長く豊かな髪」をハツという。新字体なので下部は友に変化する。
意味 (1)かみ(髪)。かみの毛。「頭髪トウハツ」「毛髪モウハツ」「理髪リハツ」(頭髪を刈り整える)「剃髪テイハツ」(髪を剃る) (2)髪の毛を結った形。「髪型かみがた」「日本髪にほんがみ」
覚え方 镸いかみ(髟)は、とも(友)だちで、髪ハツ
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
犮 ハツ・バツ 犬部
解字 犬を犠牲とした形の象形。「犬+ノ」で、犬に「ノ」印をつけて犠牲(殺す)にしたことを示している。犬を犠牲にして神に供え、災いを取り除く意を表わす。祓フツの原字。部首は犬部。新字体では、犮⇒友に変化する。
意味 はらう。ころす。
イメージ
災いを「取り除く」(犮・祓・抜・魃・黻)
「犠牲にする」(跋)
「形声字」(髪)
音の変化 ハツ:犮・髪 バツ:抜・魃・跋 フツ:祓・黻
とりのぞく
祓 フツ・はらう 示部
解字 「示(祭壇)+犮(とりのぞく)」の会意形声。神(祭壇)に祈って災いを取り除くこと。
意味 はらう(祓う)。はらい清める。「祓除フツジョ」(祓い除く)「修祓シュウフツ」(おはらいをすること)
抜[拔] バツ・ハツ・バチ・ぬく・ぬける・ぬかす・ぬかる 扌部
解字 旧字は拔で「扌(手)+犮(とりのぞく)」の会意形声。ものを手で取り除くこと。新字体は、拔⇒抜となる。
意味 (1)ぬく(抜く)。引き抜く。「抜刀バットウ」(刀を抜くこと) (2)選び出す。「抜粋バッスイ」「選抜センバツ」 (3)ぬきんでる(抜きんでる)。「抜群バツグン」「卓抜タクバツ」 (4)[国]ぬける(抜ける)。ぬかす(抜かす)。ぬかる(抜かる)。集団からはずれる。しくじる。もらす。失敗する。
魃 バツ・ハツ・ひでり 鬼部
解字 「鬼(鬼神)+犮(とりのぞく)」の会意形声。鬼神が地上の水分をとり除くこと。ひでり。
意味 (1)ひでりの神。 (2)ひでり(魃)。「旱魃カンバツ」
黻 フツ・ホチ 黹部
解字 「黹(ぬいとり)+犮ハツ(とりのぞく)」の会意形声。黻フツは災いをとりのぞく黹(ぬいとり)の意味で、弓を背中合わせにした模様の黹(ぬいとり)をいう。左右に弓を背中合わせに配し、左右の邪悪を弓で祓う意味がある。天子が天を祭る祭礼で着る衣装の十二章(しるし)の一つ。発音は、ハツ⇒フツに変化。また、韍フツ(ひざかけ)に通じ、ひざかけをいう。
衣装前面の最下段に弓を背中合せした黻フツがある皇帝の礼装(明・睿宗)
http://www.360doc.com/content/22/0430/16/17796044_1029138989.shtml
意味 (1)天子の礼服の模様。弓を背中合わせにした図章の黹(ぬいとり)をいう。また、その礼服。「黻衣フツイ」(古代の祭礼服) (2)ひざかけ(黻)。礼装用のひざかけ。「黻冕フツベン」(礼服の、ひざかけとかんむり)
犠牲にする
跋 バツ・ハツ・ふむ 足部
解字 「足(あし)+犮(犠牲にする)」の会意形声。足を犠牲にする、すなわち足が萎(な)えること。本義は足がよろける・つまずく意。のち、ふみつける・ふみこえる意になったのは、よろけて歩く意からの転義と思われる。
意味 (1)つまづく。よろける。「跋躓バッチ」(つまずいてたおれる。跋も躓も、つまずく意) (2)ふむ(跋む)。ふみつける。ふみこえる。「跋渉バッショウ」(山野を越え川を渡る)「跋扈バッコ」(扈コは街中、街中をふみつけて歩く。我がもの顔にふるまう:のさばりはびこること) (3)(足がよろけて到着が一番最後になることから)あとがき。書物の終りに書く文。「跋文バツブン」
形声字
髪 ハツ・かみ 髟部かみがしら
解字 旧字は髮で「髟(長いかみ)+犮(ハツ)」の形声。髟ヒョウは「镸(長の変形)+彡(細かいものがたくさん並んでいるさま)」で、長く豊かな髪の毛の意。これに発音を表す犮(ハツ)をつけた字で「長く豊かな髪」をハツという。新字体なので下部は友に変化する。
意味 (1)かみ(髪)。かみの毛。「頭髪トウハツ」「毛髪モウハツ」「理髪リハツ」(頭髪を刈り整える)「剃髪テイハツ」(髪を剃る) (2)髪の毛を結った形。「髪型かみがた」「日本髪にほんがみ」
覚え方 镸いかみ(髟)は、とも(友)だちで、髪ハツ
<紫色は常用漢字>
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