笳カを追加しました。
加 カ・くわえる・くわわる 力部
解字 「力(ふみスキ)+口(口から声をだす)」の会意。力リョク・リキは甲骨文字で、農具のふみスキの形。耕作のとき、ふみスキに片足をのせ口から声を出して押すこと。スキに口(こえ)を加えてふむと、ふむ力が強まることから、力がさらに増える意。くわえる・たす意となる。
意味 (1)くわえる(加える)。ふやす。「増加ゾウカ」 (2)くわわる(加わる)。「加入カニュウ」「加盟カメイ」 (3)足し算。「加算カサン」
イメージ
「くわえる」(加・賀・伽・袈・嘉・枷・痂)
くわえる意から「上にのせる」(跏・駕・架・茄)
「カの音」(迦・珈・笳)
音の変化 カ:加・伽・跏・嘉・枷・痂・架・茄・迦・珈・笳 ガ:賀・駕 ケ:袈
くわえる
賀 ガ・よろこぶ 貝部
解字 「貝(財貨)+加(くわえる)」の会意形声。財貨を人に加えて(贈り)祝うこと。
意味 (1)いわう。よろこぶ(賀ぶ)。物や言葉を贈り祝福する。「祝賀シュクガ」「年賀ネンガ」 (2)祝意を表わす品物や言葉。「賀詞ガシ」
伽 カ・ガ・キャ・とぎ イ部
解字 「イ(ひと)+加(くわえる)」の会意形声。人が相手として加わること。
意味 (1)とぎ(伽)。人の相手をつとめること。「お伽噺とぎばなし」(①伽の際に人をなぐさめるために語り合う話。②子供に聞かせる昔話) (2)梵語の音訳語。「伽藍ガラン」(僧侶の修行する所。寺院建築)「伽羅キャラ」(最上の香木の一つ)
袈 ケ 衣部
解字 「衣(ころも)+加(くわえる)」の会意形声。衣の上にまとうもの。
意味 「袈裟ケサ」に用いられる字。袈裟とは梵語kasayaの音訳字。僧侶が衣の上に右肩からかけてまとう布をいう。
嘉 カ・よい 口部
解字 「鼓の略体(たいこ)+加(くわえる)」の会意形声。太鼓の音を加えて祝う意。めでたい時にするので、よい、めでたい意となる。
意味 (1)よい(嘉い)。めでたい。りっぱな。「嘉日カジツ」「嘉節カセツ」 (2)よみする(嘉する)。ほめる。「嘉尚カショウ」(ほめたたえる) (3)よろこぶ。
枷 カ・かせ 木部
解字 「木(き)+加(くわえる)」の会意形声。人の手足や首に加えて行動を制約させる木製の刑具。のち、木製にかぎらず金属製も言う。
意味 (1)かせ(枷)。自由に動けないようにする刑具。自由を束縛するもの。「首枷くびかせ」「足枷あしかせ」「手枷てかせ」 (2)からさお。脱穀用具。
痂 カ・かさぶた 疒部
解字 「疒(やまい)+加(くわわる)」の会意形声。傷口の上に加わってできる、ふたがかぶさったような皮膜。
意味 かさぶた(痂)。瘡蓋とも書く。できもの・傷口から出た血や体液が、乾いて固まった皮膜。「痂皮カヒ」(かさぶた)
上にのせる
跏 カ 足部
結跏趺坐
解字 「足+加(上にのせる)」の会意形声。脚であぐらをかいて、その上に足をのせること。
意味 右足を左ももに、左足を右ももにのせる。「跏坐カザ」(坐禅をするときの足の組み方)「結跏趺坐ケッカフザ」(跏は足を反対側の太ももに乗せることで、結跏とは両足を乗せて交差(結ぶ)させること。趺フは足の甲のこと。したがって、結跏趺坐とは、両足の趺(甲)を反対の太ももに乗せ(結び)、趺(甲)を太ももに付けて坐ること。如来や修行僧の坐相)「半跏趺坐ハンカフザ」(片側の足だけをのせて坐する)
架 カ・かける・かかる 木部
解字 「木(き)+加(上にのせる)」の会意形声。二つの支柱の上に横木を掛け渡すこと。
意味 (1)かける(架ける)。かけわたす。「架橋カキョウ」「架線カセン」(送電線などを架け渡す) (2)たな。「書架ショカ」
駕 ガ・のる 馬部
解字 「馬(うま)+加(上にのせる)」の会意形声。馬に軛(くびき)をのせて車をひかせること。軛(くびき)とは、車から出る轅(ながえ)の端につけて馬の後ろ首にかける横木。
意味 (1)馬や車にのる。のる(駕る)。あやつる。「駕御ガギョ」(馬車を自由にあやつる。人を思いのままに使いこなす) (2)乗り物。「竜駕リュウガ」(天子の車)「来駕ライガ」(車が来る。おなり)「駕輿ガヨ」(人のかつぐ乗り物)「駕籠かご」(竹や木などで作った乗り物。棒を通して前後でかつぐ) (3)しのぐ。のりこえる。「凌駕リョウガ」
茄 カ・なす・なすび 艸部
はちす ナスはへたがつく
解字 「艸(草花」+加(上にのる)」の会意形声。シャワーの先のような花托(実際はめしべの先)の上に実がのる「はちす」。はちすは蜂の巣が語源でハスはその略称とされる。また、花托の一部である萼ガク(ヘタ)に包まれたまま実がなり、最後までとれないナス。
意味 (1)はちす。ハス。「茄房カボウ」(はすの実) (2)はすのくき。 (3)なす(茄)。なすび。「茄子なす」
カの音
迦 カ 辶部
解字 「辶+加(カ)」の形声。梵語のカという音を表わす語。
意味 梵語の音訳語。「釈迦シャカ」「迦葉カショウ」(釈迦十大弟子の第一)
珈 カ 王部
解字 「王(玉=美称)+加(カ)」の形声。カフェ・コーヒー(英語:coffee 仏語cafe)の音訳に使われる字。
意味 (1)[国]「珈琲コーヒー」に使われる字。コーヒーはコーヒーノキの種子を煎った粉。また、それを熱湯で抽出した飲み物。中国では口へんの「咖啡」を使う。日本では王(=玉)をつけて上品さを出した。 (2)原義は婦人の髪に加える玉飾り。
笳 カ・あしぶえ 竹部
笳
http://m.zwbk.org/lemma/138488
解字 「竹(笛の略体)+加カ(=葭カ・あし)」の形声。葭あしの葉を巻いたり、茎を用いて笛にした吹奏楽器。葉巻の笛は吹き口に細い管を入れて用いる。中国の西北部の民族(胡)から漢代に中原に伝流し、その情感のある音色が好まれた。
意味 あしぶえ(笳)。葭の葉や茎を用いた笛。胡人が用いた。「胡笳コカ」(胡人の吹く笳)「暮笳ボカ」(夕暮れの笳の音)「笳簫カショウ」(あしふえと簫の笛)「蘆笳ロカ」(あしぶえ)
<紫色は常用漢字>
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※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
加 カ・くわえる・くわわる 力部
解字 「力(ふみスキ)+口(口から声をだす)」の会意。力リョク・リキは甲骨文字で、農具のふみスキの形。耕作のとき、ふみスキに片足をのせ口から声を出して押すこと。スキに口(こえ)を加えてふむと、ふむ力が強まることから、力がさらに増える意。くわえる・たす意となる。
意味 (1)くわえる(加える)。ふやす。「増加ゾウカ」 (2)くわわる(加わる)。「加入カニュウ」「加盟カメイ」 (3)足し算。「加算カサン」
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「くわえる」(加・賀・伽・袈・嘉・枷・痂)
くわえる意から「上にのせる」(跏・駕・架・茄)
「カの音」(迦・珈・笳)
音の変化 カ:加・伽・跏・嘉・枷・痂・架・茄・迦・珈・笳 ガ:賀・駕 ケ:袈
くわえる
賀 ガ・よろこぶ 貝部
解字 「貝(財貨)+加(くわえる)」の会意形声。財貨を人に加えて(贈り)祝うこと。
意味 (1)いわう。よろこぶ(賀ぶ)。物や言葉を贈り祝福する。「祝賀シュクガ」「年賀ネンガ」 (2)祝意を表わす品物や言葉。「賀詞ガシ」
伽 カ・ガ・キャ・とぎ イ部
解字 「イ(ひと)+加(くわえる)」の会意形声。人が相手として加わること。
意味 (1)とぎ(伽)。人の相手をつとめること。「お伽噺とぎばなし」(①伽の際に人をなぐさめるために語り合う話。②子供に聞かせる昔話) (2)梵語の音訳語。「伽藍ガラン」(僧侶の修行する所。寺院建築)「伽羅キャラ」(最上の香木の一つ)
袈 ケ 衣部
解字 「衣(ころも)+加(くわえる)」の会意形声。衣の上にまとうもの。
意味 「袈裟ケサ」に用いられる字。袈裟とは梵語kasayaの音訳字。僧侶が衣の上に右肩からかけてまとう布をいう。
嘉 カ・よい 口部
解字 「鼓の略体(たいこ)+加(くわえる)」の会意形声。太鼓の音を加えて祝う意。めでたい時にするので、よい、めでたい意となる。
意味 (1)よい(嘉い)。めでたい。りっぱな。「嘉日カジツ」「嘉節カセツ」 (2)よみする(嘉する)。ほめる。「嘉尚カショウ」(ほめたたえる) (3)よろこぶ。
枷 カ・かせ 木部
解字 「木(き)+加(くわえる)」の会意形声。人の手足や首に加えて行動を制約させる木製の刑具。のち、木製にかぎらず金属製も言う。
意味 (1)かせ(枷)。自由に動けないようにする刑具。自由を束縛するもの。「首枷くびかせ」「足枷あしかせ」「手枷てかせ」 (2)からさお。脱穀用具。
痂 カ・かさぶた 疒部
解字 「疒(やまい)+加(くわわる)」の会意形声。傷口の上に加わってできる、ふたがかぶさったような皮膜。
意味 かさぶた(痂)。瘡蓋とも書く。できもの・傷口から出た血や体液が、乾いて固まった皮膜。「痂皮カヒ」(かさぶた)
上にのせる
跏 カ 足部
結跏趺坐
解字 「足+加(上にのせる)」の会意形声。脚であぐらをかいて、その上に足をのせること。
意味 右足を左ももに、左足を右ももにのせる。「跏坐カザ」(坐禅をするときの足の組み方)「結跏趺坐ケッカフザ」(跏は足を反対側の太ももに乗せることで、結跏とは両足を乗せて交差(結ぶ)させること。趺フは足の甲のこと。したがって、結跏趺坐とは、両足の趺(甲)を反対の太ももに乗せ(結び)、趺(甲)を太ももに付けて坐ること。如来や修行僧の坐相)「半跏趺坐ハンカフザ」(片側の足だけをのせて坐する)
架 カ・かける・かかる 木部
解字 「木(き)+加(上にのせる)」の会意形声。二つの支柱の上に横木を掛け渡すこと。
意味 (1)かける(架ける)。かけわたす。「架橋カキョウ」「架線カセン」(送電線などを架け渡す) (2)たな。「書架ショカ」
駕 ガ・のる 馬部
解字 「馬(うま)+加(上にのせる)」の会意形声。馬に軛(くびき)をのせて車をひかせること。軛(くびき)とは、車から出る轅(ながえ)の端につけて馬の後ろ首にかける横木。
意味 (1)馬や車にのる。のる(駕る)。あやつる。「駕御ガギョ」(馬車を自由にあやつる。人を思いのままに使いこなす) (2)乗り物。「竜駕リュウガ」(天子の車)「来駕ライガ」(車が来る。おなり)「駕輿ガヨ」(人のかつぐ乗り物)「駕籠かご」(竹や木などで作った乗り物。棒を通して前後でかつぐ) (3)しのぐ。のりこえる。「凌駕リョウガ」
茄 カ・なす・なすび 艸部
はちす ナスはへたがつく
解字 「艸(草花」+加(上にのる)」の会意形声。シャワーの先のような花托(実際はめしべの先)の上に実がのる「はちす」。はちすは蜂の巣が語源でハスはその略称とされる。また、花托の一部である萼ガク(ヘタ)に包まれたまま実がなり、最後までとれないナス。
意味 (1)はちす。ハス。「茄房カボウ」(はすの実) (2)はすのくき。 (3)なす(茄)。なすび。「茄子なす」
カの音
迦 カ 辶部
解字 「辶+加(カ)」の形声。梵語のカという音を表わす語。
意味 梵語の音訳語。「釈迦シャカ」「迦葉カショウ」(釈迦十大弟子の第一)
珈 カ 王部
解字 「王(玉=美称)+加(カ)」の形声。カフェ・コーヒー(英語:coffee 仏語cafe)の音訳に使われる字。
意味 (1)[国]「珈琲コーヒー」に使われる字。コーヒーはコーヒーノキの種子を煎った粉。また、それを熱湯で抽出した飲み物。中国では口へんの「咖啡」を使う。日本では王(=玉)をつけて上品さを出した。 (2)原義は婦人の髪に加える玉飾り。
笳 カ・あしぶえ 竹部
笳
http://m.zwbk.org/lemma/138488
解字 「竹(笛の略体)+加カ(=葭カ・あし)」の形声。葭あしの葉を巻いたり、茎を用いて笛にした吹奏楽器。葉巻の笛は吹き口に細い管を入れて用いる。中国の西北部の民族(胡)から漢代に中原に伝流し、その情感のある音色が好まれた。
意味 あしぶえ(笳)。葭の葉や茎を用いた笛。胡人が用いた。「胡笳コカ」(胡人の吹く笳)「暮笳ボカ」(夕暮れの笳の音)「笳簫カショウ」(あしふえと簫の笛)「蘆笳ロカ」(あしぶえ)
<紫色は常用漢字>
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