80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

急行「鳥海」を仕立てる・その5(マニ36の製作2)

2009-10-21 04:56:47 | 上野口夜行急行方面
先日、素組みでいくと書いたところですが、なかなかストレートにはいかないものです。

そもそもに荷物車と客車とではデッキ部分の構造が違います。ヒンジ式だった扉は引き戸に改造され、デッキと客室との間の壁は取り払われ、吹き晒しだった貫通路には新たに扉が設置されています。
しかしキットのパーツ構成をみると仕切り壁がある一方で妻板に貫通扉はなく、側扉も妻板と客室仕切り壁との間にイモ付けする前提で、デッキと同じ幅のものが入っていました。すなわち、明らかに客車のパーツが流用されているわけです。

種々検討の結果、組み立ててしまえば見えない部分でもあるので“客車と同じデッキ構造で作る”ことにしました。絞り折妻車の場合、この方が強度的にも寸法管理の上でも有利ではないかと考えたからです。

ここでひとつ問題がありました。キットの客室仕切り壁(写真の一番上のパーツ)は床板の厚みを差し引いた高さしかないため、このまま組むとデッキ下部のステップ脇に隙間ができてしまいます。そこで、両端を側板と同じ寸法にしたコの字型のパーツを新調し置き換えました。実車にはない部分にずいぶん力を注いだものです(^^;
側扉は車掌室側は薄紙を裏打ちして窓枠を表現し、荷物室側は窓を上方へ拡大するとともに、プレス抜きのメクレをHゴム表現に使えるよう裏返して使うことにしました(写真で色が違って見えるのはそのためです)。


折妻の角度に合わせた天板と貫通扉兼用の妻板内貼りをt0.4mmアイボリィ紙から切り出し、デッキ部分を組み立ててしまいます。


テールライトはダミーでもいいのですが、新津以遠のスニを切り落とした姿で編成端に出ることも考え(^^;、スニ41と同じLEDを車掌室側に仕込むことにしました。今度は市販のテールライトケース(KSモデルNo.987)を使うことにしたのですが、内径がわずかに異なるため、φ1.8mmドリルで拡大するとともにLEDの方も少し削って何とか収めました。


床下は台車、センターピン、床下機器とも日光モデル製品でオーソドックスな構成です。台車は一応TR23コロ軸改造タイプを使いましたが実車どおりかは不明です。トイレ流し管が台車のすぐ脇にくるため、首振り角度に合わせて裏側を斜めに削りました。ろくに走行チェックもせず見た目で600Rオッケー!としてしまいましたが、ダメなら台車も削りましょうかねー


4面を合わせて車体を組んでみました。床板は黒で塗装済みです。


このあと屋根加工が控えています。絞りのある丸屋根は遥か昔に小高のオハ35を組んで以来久しぶりですね。キュートに格好よく仕上がってくれるでしょうか!?

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