80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

急行「鳥海」を仕立てる・その4(マニ36の製作1)

2009-10-18 00:12:43 | 上野口夜行急行方面
急行鳥海の荷物車3両のうち、上野~秋田間通しで連結されるのがマニ36(マニ60の場合も)でした。ジャンクボックスの中に、古いロコモデル製のペーパーキットが眠っていたので、これを組み立てることにします。

マニ36は多彩なバリエーションが存在することで有名ですが、キットの形式図によれば絞り折妻(丸屋根)で作るとオロ36又はオロ40改造の-1番代に、絞りなし折妻で作るとオロ40改造の200番代になると解説されています。そこで晩年の秋アキ配置車を調べてみると、どうやらマニ36 2057がオロ36→オハ55を経て改造されているようなので、前者の形態で作ることにします。(実車見たことないですが…)

懐かしの平箱入り↓


ロコモデルのキットは側板が2枚とも(外貼と内貼)貼り合わせ済みになっていて、誰でも簡単に組み立てられるのが特徴です。このキットもその点では申し分ないのですが、なぜか荷物室の扉の窓が縦長で、およそ実車とはかけ離れたイメージになっていました。そこで、窓の左右(外側になる方)を約1mmカットして広げるとともに、窓下に0.5mm幅の紙をあてて矯正してみました。やっと正方形に戻ったかな?という程度ですが、これ以上いじると整形が大変なので、あとは素組みでいくことにします。

縦長な荷物室扉の窓の形を修正↓

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急行「鳥海」を仕立てる・その3(ワキ改スニ完成)

2009-10-14 12:30:38 | 上野口夜行急行方面
スニ41がほぼ完成しました。





前回からの作業はだいたい次のとおりです(一部重複記述あり)。

●屋根上
 t0.4mmアイボリィ紙で不足部分を延長しました。クの字型なので成形は簡単です。リブは4本だけなのでここは観念して(^^;、帯紙を貼ってパテ&サフェ&研磨で何とかプラ成形部分に似せました。ワキの部分よりリブのピッチが0.5mm弱小さいのですが、パッと見ではわかりません。ガーランドベンチレーターはエコーモデルのホワイトメタルパーツを5個を載せました。

●床下
 前後の端梁部左右各2箇所にφ1mmの穴を開け、ジャンパ栓(これもエコーパーツ)計8個を瞬着にて取り付けました。その上部にt0.4mmアイボリィ紙から切り出したステップを貼り付けています。
 床下に目立つ2本の配管は、φ0.5mmの真ちゅう線をプラ帯材で作ったステーを介して取り付けました。
 トイレ下のコーナー部には、KATOキハ58の付属パーツの余りを整形したトイレ流し管を取り付けました。ぎりぎり端に追いやったものの台車と接触ぎみなので、少し裏側を削る必要があるかも知れません。
 カプラーはKATOの自連タイプを暫定的につけていますが、いずれはケーディーに替えたいところです。

●妻面
 縦樋はt0.5mmプラ板を1mm幅にカットしたものです。非乗務員室側は凹凸のあるリブの上に貼らなければならないという事情もありますが、客車編成の顔として、何よりビシッとした直線が出ないと見苦しいので、紙はやめてプラにした次第。もし紙で作るなら、切り離す一歩手前までカッターを入れ、断面までサフェーサーを十分浸み込ませた上で乾燥→研磨→カットという工程を踏めばいけるかも知れません。なお、乗務員室側はt0.5mmくらいの取り付け座をかませて浮かせる予定でしたが、塗装で不規則な「目詰まり」が起きると困るので、潔くベタ付けにしました。
 前後各2箇所にある標識板の取り付けステーもプラ製です。
 乗務員室側のテールライトは内径2.0mm外径2.4mmの真ちゅうパイプでLEDが収まります。もっと肉厚のあるパイプの方が実感的ですが、手持ちの関係からこれで我慢しました。荷物室側は編成端に出さない前提で、φ3mmの台座に木工用ボンドを盛ったダミーです(実物ではたまに逆向き連結があったようです)。

●塗装
 木、紙混合のハイブリッド車体ゆえ水道でジャブジャブというわけにはいかず、ワキ流用のプラ部分のみ中性洗剤を含ませたティッシュで拭い、手すりとホワイトメタルパーツにプライマーを筆塗りしたのち塗装に入りました。
 まずアルミ戸部分にシルバー(GMスプレーNo.8)を吹き、マスキングして青15号(同No.7)を吹きました。逆順にするとドアレールの断面部分(=車体に対して垂直)にマスキングテープを貼らなければならないのでこの順番としましたが、側戸端部ぎりぎりにある手すりのマスキング部から吹き込みがあり、若干のタッチアップが必要でした。
 今回Hゴム窓は2箇所なのでマスキングによる表現を試みました。仕込みに少し時間がかかる反面、筆やカラス口よりも簡単にシャープな結果が得られます。欲張って窓の形に切り抜いたテープを貼ろうとせず、直線とコーナーのRとに分けて丁寧にマスキングするのがコツです。


●窓関係
 アルミサッシはt0.25mmくらいの紙(ペーパークラフト用プリンタ用紙)から切り出し銀色に塗ったものです。これに透明塩ビ(荷物室扉は昔のペーパーキットに入っていた保護棒印刷済のもの)を貼った上で車体に貼り込みました。普通ならサッシ貼り込み→塩ビ貼り込みといくところ、今回は側窓、乗務員扉窓、荷物扉窓と3箇所の窓がバラバラなので、先に塩ビまで貼ってパーツ化してしまったというわけです。
 
●残作業
 形式番号ほかレタリングが残っています。手持ちのインレタに黒がないのでパソコンで一応は作ってみたものの、フォントがイマイチなのでまだ貼っていません。特徴ある「パレットとう載位置」標記も課題です。もとよりワキの車体流用につき標記類の台座モールドが違うため、あまり凝ってもしょうがないのですが…。
 その他は台車の塗装、床下に4箇所あるステップの取り付け、荷物扉の錠前??の表現、腰高な車高の調整、テールライトの配線といったところです。あと車輪が両絶なので片絶に替えないと点灯できませんねー。

と、こんな感じで「なんちゃってスニ」が完成しました。トータルコストは台車抜きで4千円弱くらいではないでしょうか。シャープな表現の難しい部分に既製品を使うことで、手軽に見栄えのするモデルを手に入れようという試みは、まずまず成功といえます。

未来の伴侶(EF58・KATO)と一緒に…

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レイアウトはこんな感じ!

2009-10-13 14:25:26 | レイアウト
レイアウトはカテゴリーだけ作って中身がずっとカラでした(休工中につき…)ので、概要だけ簡単にご紹介しておきましょう。
レイアウトプランはこんな感じ↓です。


ところどころ線が切れているのは緩和曲線の描画を手抜きしたためで、敷設時に現物合わせで自然なカーブになるよう結んでいます。
プランの基本は複線エンドレスで、走行距離を稼ぐためにこれをひとひねりしています。8の字を上下折り畳んだ形とでもいいましょうか。このため全体の半分が勾配区間(しかもMAX3.5%)という過酷な路線です。サイズは約3.8m×2.6mで、カーブポイントを多用して最大20m車9両編成が停車可能な駅スペースを確保しました。無理すれば10両も可能ですがホームからはみ出します(^^;

この図には描いていませんが斜めの直線部分が駅で、手前から1番線、中線、2番線、3番線の順です。1番線が駅本屋に接する片面ホームで、2,3番線が跨線橋で結ばれる島式ホームとなります。標準スタイルの中規模中間駅という設定です。ちなみに、この駅の手前側が運転席になる予定です。
ヤードは向こう側に設け、列車は左側の複線の間の出入庫線を登って駅に入ります。欲張って中線と2番線は、どちらも内回り・外回り双方から出入りできるようにしたため、ダブルクロス、ダブルスリップに加えカーブポイントを山ほどつぎ込む贅沢な(というか冗長な?)配線になってしまいました。

さてこのレイアウトの設置場所ですが、ご多聞にもれず苦しい住宅事情から人間の頭上に展開されます。部屋の壁にそって30×40×1,820mmの赤松材を立て、その上に組み立て式ラック用の30mmアングルを横梁として渡し、これでレイアウト本体を支えようという試みです。


レイアウト本体は9mm厚ベニヤと30×14mmラワン材で組んだ分割モジュールとし、モジュール間はφ6mm蝶ボルトとナットで固定します。ただしこれは分解、移動、
保管のことを考えて便宜的に分割したもので、個々の作品を持ち寄って楽しむ「モジュールレイアウト」の考え方とは違います。

もっかの課題はレールどうしの結合方法です。当初はレールを精度良くしっかりと台枠に固定すればジョイナーを使わなくて済む(電気的な接続は別途ケーブルにて確保)と考えていたのですが、実際敷設してみるとかなり難しい工作になることがわかってきたので、あらかじめ片側のレールにジョイナーをすべて装着しておき、台枠連結後にスライドさせて繋ぐという方法を採ろうかと考えています。
これは、途中から道床をウレタンマットに変更したことも影響しています。当初は定石どおりコルク道床(ただしホームセンターで購入した測り売りのものをカットしたもの)を敷きこんだのですが、ほとんど振動を吸収せず、走行音がベニヤに反響してうるさいことがわかったので、途中から同じ6mm厚のウレタンマットに変更したのです。しかも、スパイクで線路を固定すると結局震動が台枠に伝わってしまうので接着剤を用いたのですが、振動が伝わりにくくなった反面、レール高さの管理がしにくくなったというわけです。

次の写真はプラン図でいくと左下角のモジュールで、嵩上げされた部分の左側に駅モジュールがつながります。右側の3本のうち中央の1本が出入庫線で、勾配を下ってヤードにつながります。トンネルポータルのある手前の複線は駅から最も遠い区間で、手前側が勾配を登ってヤードを跨ぐ鉄橋につながるというわけです。


現在のレール敷設状況は7割程度、シーナリーやストラクチャーに至ってはゼロという有様ですが、まずは列車を確実に「走らせる」ことを第一の目標にしてがんばってみたいと思います。
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寝れネーゼ

2009-10-08 10:51:35 | 上野口夜行急行方面
Webを検索していたらふとしたことから「サロネーゼ」という言葉に出会った。もとよりサロとかスロとかキロとかいう言葉には弱い私(*^_^*)。でも何のことはない、フラワーアレンジメントとか料理などの教室(サロン)を主宰しているセレブな女性たちのことだそうで、ま、シロガネーゼの流れということで…。
ためしに何とかネーゼを調べてみると、そりゃネーゼから始まってたくさんあること。セレブなマヨラーはマヨネーゼっていうらしい(^^;

なかでも共感を呼んだのが「ステラレネーゼ」。ウチもすごいんだよねぇ…。
最近自宅で仕事を始めたのでいろいろ改装中という事情もあるのですが、模型やら素材やら、今までクローゼットの中にしまってあったものが一気に外に出てきて、一部はハイこのとおり↓、ベッドの半分を占拠するありさま。

これじゃ昔の52センチ幅の3段寝台みたい、と思って寝てた部分の幅を測ってみたら本当に52センチでびっくり!どうりで最近寝覚めが悪いわけだ。昔の人はこんな狭い寝台車で旅していたんですなあ。

というわけで、スニ41の目途も立ってきたので、いにしえの夜行寝台に思いをはせつつ、休車中のオハネフ12とオロネ10の再生手術に取り掛からねば…というお話でした。

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急行「鳥海」を仕立てる・その2

2009-10-06 18:30:47 | 上野口夜行急行方面
ワキ5000改スニ41は、乗務員室端部の屋根をリブも含めてペーパーで新調し、エコーモデルのガーランドベンチレーター(ホワイトメタル製)を載せました。
また、キット付属のφ0.4mm線を使って手すりを取り付けました。このキットには手すり折り曲げ治具(といっても真ちゅう板に手すりの長さに応じた穴が開けてあるだけ)が付属しているので、慣れてくると面白いように量産できます。なおワキとスニでは手すりの位置やサイズが微妙に異なり、なるべく似せて穴を空けなおしましたが元の穴を活かした部分も多いため完全に実車どおりではありません。
妻面ではテールライト用に内径φ2mm真ちゅうパイプを埋め込み、市販のLEDセット(鉄道模型用…メーカー不詳)が組み込めるようにしてあります。縦ドイが未取り付けですが、下部が車体から大きくハミ出して破損の危険性が高いため、ジャンパ栓やステップとともに塗装直前か塗装後に取り付ける予定です。それにしても最近雨続きで、しかも台風接近とあっては、また暫く塗装作業はできそうにありませんなあ…。
なお前回「台車をコキフ50000から流用」と書いたのは誤りで。コキフ10000が正解です。このTR203台車、通常は枕バリとの結合部に段付きビスを使うところがカシメ構造となっているなどかなり古い製品ですが、ディティールは昨今の製品と遜色ありません。


こちらは鳥海編成に充当予定の座席車たちです。オハ46(中央)は自作ではなく、KATOのスハ43改装形が手に入ったのでこれを組み込むことにしました。雨ドイを細くしてキャンバス止めをカットすれば本格的ですが、鋼板屋根っぽく灰色9号で屋根を塗り替え、インレタをオハ46にしただけのお手軽加工で済ませています(^^; なお車号はオハ46 2003(秋アキ)です。
左端のスハフ42はKATO製品無加工です。晩年の編成を再現するならこちらも改装形を使う方がいいのでしょうが、手持ちの関係からまずはこのまま営業についてもらうことにします。車号はスハフ42 2196(秋アキ)です。それにしても車掌室側妻面の検査標記などのインレタは貼りにくいですね。車体のモールド位置が悪いのかインレタがオーバースケールなのか、とにかく貼れるもんなら貼ってみろと言わんばかりで…。結局四角いはずの検査標記が台形です(^^;
右端のスロ62は、だいぶ前に完成直前までいきながら仕掛品箱の奥で眠っていたもの。タニカワの真ちゅうキット組みですが、スロが売り切れだったのでスロフ62のテールライトを埋めてスロ化しています。真ちゅう工作などめったにしないので、唯一持っている電気配線用の30ワットのコテで組み上げたという逸品?です。車号はスロ62 2052にする予定。本来屋根は明るい灰色でなければいけないはずが、当時「これはいいぞ」という口コミで買ってきた「スエード調スプレー」の濃いグレーになっていて、塗り直すべきか思案中。確かに質感とかはスゴくいいんだけどねー。

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