80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

急行「鳥海」を仕立てる・その3(ワキ改スニ完成)

2009-10-14 12:30:38 | 上野口夜行急行方面
スニ41がほぼ完成しました。





前回からの作業はだいたい次のとおりです(一部重複記述あり)。

●屋根上
 t0.4mmアイボリィ紙で不足部分を延長しました。クの字型なので成形は簡単です。リブは4本だけなのでここは観念して(^^;、帯紙を貼ってパテ&サフェ&研磨で何とかプラ成形部分に似せました。ワキの部分よりリブのピッチが0.5mm弱小さいのですが、パッと見ではわかりません。ガーランドベンチレーターはエコーモデルのホワイトメタルパーツを5個を載せました。

●床下
 前後の端梁部左右各2箇所にφ1mmの穴を開け、ジャンパ栓(これもエコーパーツ)計8個を瞬着にて取り付けました。その上部にt0.4mmアイボリィ紙から切り出したステップを貼り付けています。
 床下に目立つ2本の配管は、φ0.5mmの真ちゅう線をプラ帯材で作ったステーを介して取り付けました。
 トイレ下のコーナー部には、KATOキハ58の付属パーツの余りを整形したトイレ流し管を取り付けました。ぎりぎり端に追いやったものの台車と接触ぎみなので、少し裏側を削る必要があるかも知れません。
 カプラーはKATOの自連タイプを暫定的につけていますが、いずれはケーディーに替えたいところです。

●妻面
 縦樋はt0.5mmプラ板を1mm幅にカットしたものです。非乗務員室側は凹凸のあるリブの上に貼らなければならないという事情もありますが、客車編成の顔として、何よりビシッとした直線が出ないと見苦しいので、紙はやめてプラにした次第。もし紙で作るなら、切り離す一歩手前までカッターを入れ、断面までサフェーサーを十分浸み込ませた上で乾燥→研磨→カットという工程を踏めばいけるかも知れません。なお、乗務員室側はt0.5mmくらいの取り付け座をかませて浮かせる予定でしたが、塗装で不規則な「目詰まり」が起きると困るので、潔くベタ付けにしました。
 前後各2箇所にある標識板の取り付けステーもプラ製です。
 乗務員室側のテールライトは内径2.0mm外径2.4mmの真ちゅうパイプでLEDが収まります。もっと肉厚のあるパイプの方が実感的ですが、手持ちの関係からこれで我慢しました。荷物室側は編成端に出さない前提で、φ3mmの台座に木工用ボンドを盛ったダミーです(実物ではたまに逆向き連結があったようです)。

●塗装
 木、紙混合のハイブリッド車体ゆえ水道でジャブジャブというわけにはいかず、ワキ流用のプラ部分のみ中性洗剤を含ませたティッシュで拭い、手すりとホワイトメタルパーツにプライマーを筆塗りしたのち塗装に入りました。
 まずアルミ戸部分にシルバー(GMスプレーNo.8)を吹き、マスキングして青15号(同No.7)を吹きました。逆順にするとドアレールの断面部分(=車体に対して垂直)にマスキングテープを貼らなければならないのでこの順番としましたが、側戸端部ぎりぎりにある手すりのマスキング部から吹き込みがあり、若干のタッチアップが必要でした。
 今回Hゴム窓は2箇所なのでマスキングによる表現を試みました。仕込みに少し時間がかかる反面、筆やカラス口よりも簡単にシャープな結果が得られます。欲張って窓の形に切り抜いたテープを貼ろうとせず、直線とコーナーのRとに分けて丁寧にマスキングするのがコツです。


●窓関係
 アルミサッシはt0.25mmくらいの紙(ペーパークラフト用プリンタ用紙)から切り出し銀色に塗ったものです。これに透明塩ビ(荷物室扉は昔のペーパーキットに入っていた保護棒印刷済のもの)を貼った上で車体に貼り込みました。普通ならサッシ貼り込み→塩ビ貼り込みといくところ、今回は側窓、乗務員扉窓、荷物扉窓と3箇所の窓がバラバラなので、先に塩ビまで貼ってパーツ化してしまったというわけです。
 
●残作業
 形式番号ほかレタリングが残っています。手持ちのインレタに黒がないのでパソコンで一応は作ってみたものの、フォントがイマイチなのでまだ貼っていません。特徴ある「パレットとう載位置」標記も課題です。もとよりワキの車体流用につき標記類の台座モールドが違うため、あまり凝ってもしょうがないのですが…。
 その他は台車の塗装、床下に4箇所あるステップの取り付け、荷物扉の錠前??の表現、腰高な車高の調整、テールライトの配線といったところです。あと車輪が両絶なので片絶に替えないと点灯できませんねー。

と、こんな感じで「なんちゃってスニ」が完成しました。トータルコストは台車抜きで4千円弱くらいではないでしょうか。シャープな表現の難しい部分に既製品を使うことで、手軽に見栄えのするモデルを手に入れようという試みは、まずまず成功といえます。

未来の伴侶(EF58・KATO)と一緒に…

コメント (2)
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