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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

さようなら京王線地上駅(調布・前編)

2012-08-10 17:49:13 | 実物・資料系(現在)
こんにちは。

京王線地下化直前の沿線散歩シリーズの本命ともいえる調布駅周辺のようすです。
先週末あたりから何度かちょこちょこ歩いたおかげで写真が増え、収集がつかなくなってしまいました(^^;
天気が晴れだったり雨だったりするのは撮影日が違うためです。
自分なりに記憶(記録)に残しておきたいシーンを中心にセレクトしてみました。
まずは前々回の散歩の続きとなる布田駅寄りから。


布田駅西端に接する「布田1号」踏切の次がこの「布田4号」踏切で、線路とは斜めに交差しています。
狭いですが車の通行は可能です。



ここから調布駅までの間は線路の南側に沿って少し広めの道路が並行しています。その昔、仙川~調布間は現在の甲州街道の北側を走っていて、その旧線が再び現在線と合流する地点がちょうどこの「布田4号」踏切あたりだったとのことです。線路跡は住宅で埋め尽くされて見分けがつきませんが、資材置き場になっている踏切脇の三角地がわずかにその面影を残しているようです。旧線は7000系の後ろに見える3階建の住宅あたりから左に向かって伸びていたことになります。



調布へ向けて歩くと上り線側に小さな乗務員用ホームがあります。ホームは2ヶ所に分かれていて、この写真に見える手前側ホームの先端には「4」「貨」と書かれた停止位置目標が設置されています。その先は確か「8」「10」だったかな?「貨」はデワ+チキのことを指すのでしょうか?
ここは相模原線の調布止まりの列車が本線上で折り返す場所ですが、乗務員は車内を通って交代してると思うので、8000系10連など非貫通編成が入った時に使うのでしょうか。



上の写真を撮っている場所には「布田5号」という人と自転車だけが通れる小さな踏切があります。調布折返し列車が引き揚げるや、遮断棹が上がるのを待ちわびたジョギングの男性がダッシュ!



このあたりの道路は復工板で覆われ、線路脇にはやや広めの作業場がありますが、ここが今回の連続立体交差事業の要ともいうべきシールドマシンの発進基地でした。1面2線×2層ホームから急カーブで相模原線が分かれるという極めて複雑な地下トンネルをあっという間に(本当に短く感じます)掘ってしまったのですから、つくづくすごい技術だと感心させられます。
ちなみにポスターによると調布駅付近の断面はこうなってるそうですよ。恐ろしく狭い間隔で4本のチューブが隣り合ってるさまは金メダルものですね...



お隣は「布田7号」踏切ですが、その直前にあるのがこの片渡り。相模原線への本線上折り返しを司る大切なポイントです。地下化後は調布駅が上下線別2層に分かれ同じ位置での折り返しはできないため、この調布折り返しダイヤがどうなるか注目されていましたが、何と片渡りは調布駅の手前、というより京王多摩川駅近くといった方がいい場所に移動していました。つまり本線上折り返しという芸当が解消したと思ったら、こんどは下り線を上り列車が1キロ近く逆走する事態に!?



ここが「布田7号」踏切で、ここまでくれば調布駅は目前です。線路脇では大きなマンションが建設中。地下化後は見られなくなるタワークレーンとのコラボを撮ってみました。



そしてこれが現在の東側からみた調布駅の姿。調布はもともと地下に連絡通路がありましたが、地下化工事の進展に合わせ、他駅と同様の橋上駅になりました。手前に見えるのが「布田8号」踏切です。



その踏切脇にあって半円状のひときわ目を引くデザインのお店が「四季彩 調風」。調風は「ちょうふう」と読むようです。
夜になるとライトアップされ、店内で包丁をふるう板さん?の姿なんかも垣間見えたりして、いつも電車で通るたびに一度は行ってみようと思っていた店でした。あ、お店はなくなりませんね。電車が地下に入るんです(^^;



調布駅南口のようす。立派なイチョウの木があります。地下化後は北口広場と合わせて大幅な見直しがあるようですが、さすがにこのシンボルツリーは残るでしょう・・・ね。



シンボルツリーといえばもうひとつ「気になる木」があります。それが南口駅前にある飯野病院(産婦人科)の玄関前にそびえるこの2本のシンボルツリーで、駅が工事用の塀で囲まれてもそのすっくと立つ凛々しい姿はホームからも電車からもよく見えていました。



調布駅は先週の土曜だったか、新駅の見学会が行われたようです。これは工事柵の上に手を伸ばして撮った出入口階段のようす。もう準備万端整っているようです。



そしてこれは橋上の自由通路の状況。北口側から南口側を見ています。右手に券売機、左奥にK-Shopが見えます。公共通路だけあってこうしてみると結構広々としてたんですね。



地下線切り替えを伝えるポスターは改札正面に床置きで貼り出してありました。これなら誰でも目に付きます。



改札を入った正面には大きな発車案内板が。右側が下り1・2番線、左が上り3・4番線への階段で案内板の裏手がトイレです。



調布駅の階段手すりには波状の独特のものが使われていました。お年寄りや体の不自由な人が昇り、下りいずれの方向でも力を入れやすい設計なのだそうですが、先ほどの新駅の階段をみると普通の手すりに戻ってしまったようです。高さ違いの2列式にはなっているようですが・・・



ホームのようす。橋上部分が長く広くすっぽり覆われているため、まるで高架下駅のようです。



夕方の乗り換えで混雑する1・2番ホーム。



橋上駅化後も元の上屋の一部が残されました。古レールや鉄骨でできた支柱や梁を切り取り、残った部分は橋上駅の梁に吊るされた形になっています。カットされた元の支柱の断面はまるで傷口を覆うガーゼのように白いカバーで覆われています。それにしても新旧の鉄骨が入り混じって見れば見るほど複雑怪奇。この橋上駅化の図面や工程表を作った人は天才だわ(^^;



古レール(の写真)をまじまじと見ていたら気になる刻印を発見。一部を伸ばして上下さかさまにしてコントラストをいじったりしたら「1955」らしき文字が浮かび上がってきました。調べてみると調布駅が現在地へ移転した(以前はもっと西にあった)のは1953年とのことですから、これは後から延長した部分のようです。ちなみに写真は上り1・2番ホームの西調布寄ホーム端に近い場所で撮ってますから、元々は中央口と東口の間くらいにしか上屋はなかったのかも知れません。



さて、調布駅1・2番ホームの西端といえば有名なのが本線と相模原線の同時進入ですね。地下化によってこのシーンが過去のものとなるとあって、やはりここでカメラを構える方が多いようです。これから18日に向けてさらに増えると思いますが、何せ狭い場所なのでお互い譲り合って事故・支障のないようにしたいものです。
しばらく相模原線で通勤してたことがありますが、車内で体感するこの限界ギリギリの進入はどこのアトラクションよりもスリリングです(^^;



というわけで長文になりましたが、とりあえず調布駅の前編を終わります。あとは中・後編の2回くらいに分けて西調布方と京王多摩川方をレポートしてみようと思ってますが、いざ歩いてみると話題満載で、果たして切替え日までにまとめきれるでしょうか?(^^;

(地下化後の本格ダイヤ改正では「純特急」の見直しもあるとかないとか・・・??)


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