80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

西武電車・・・プチ撮り鉄と模型資料集め

2023-05-06 02:51:43 | 実物・資料系(現在)
門型送電鉄塔のジャングルの中を進んでくる電車・・・
そんなちょっと非日常な写真が撮れるらしいと知って、子どもの日の昨日、西武多摩川線のプチ撮り鉄に繰り出しました。併せて東村山市にあるクハ1101形を用いた「くめがわ電車図書館」も訪ね、模型製作の参考となる写真を撮ってきました。


JR中央線を武蔵境駅で降りて西武多摩川線ホームへ。高架化前後にかかわらず記憶にある限り初めての乗車です。中央線の窓からちょいちょい眺めてはいたもののずっと乗らずじまいの「身近な非攻略路線」でした。何の違和感もなく乗車し今の今まで気付かなかったのですが、もしかしてフロントの窓周りがベージュの新101系っていわゆるリバイバル塗装なんでしょうか???



乗車といっても1区間だけ。高架を駆け下りて左へカーブした先にある1つ目の新小金井駅で下車し、住宅街を10分ほど歩いて「いちご橋」という人道橋にたどり着きました。近所の親子が電車を見ています。上空には調布飛行場へアプローチする小型機が軽快なエンジン音を響かせて旋回中。



なるほどこれか!確かにすごい景色です。ここから次の多磨駅周辺まで東京電力の「車返線」という送電鉄塔が線路上空に架設されています。立派な門型鉄塔の間を黄色い電車が進んでくる光景は一見の価値ありです。



復刻版の「赤電」もやってきました。



背中側の新小金井駅方向は掘割になっていて開けているので、こちらも何本か撮りました。上の復刻赤電の折り返し。



なんか既視感のある青い電車もやってきました。それもそのはず伊豆箱根鉄道とのコラボ企画によるカラーリングだそうです。私が知らなかっただけで、西武多摩川線はリバイバル&コラボカラーのパラダイスと化していたのでした。



いちご橋で30分程度撮影を楽しみ、その後は近くの野川にかかる橋の周辺へ移動しました。編成全体を入れるのは困難で橋自体も味気ないコンクリート橋ですが、自然の中を行くカラフルな電車が撮影できます。伊豆箱根カラーの後追い。



もともと「秩父の緑に映えるように」と選定されたカラーだけに、やっぱり黄色の(新)101系は安定感抜群ですね。



野川の崖線に沿って走る「はけの道」は狭く、交通量が多いので、多摩川線をくぐるところはこんな衝突防止の派手なゼブラ塗装が施されていました。



ここでも30分程度撮影してから次の目的地である「くめがわ電車図書館」へ向かいます。だいぶ暑くなってきて新小金井駅へ戻るのも億劫になったので、近くの「二枚橋」バス停から京王バスで武蔵小金井駅へ出てJR中央線で1駅隣の国分寺駅へ。


国分寺からは多摩湖線で八坂駅を目指します。ここもだいぶ昔に乗ったきりで、その当時はクモハ351が最後の活躍をしていました。今は9000系で隔世の感があります。



八坂駅から多摩湖線沿いの遊歩道を歩き、国分寺線の踏切を渡った先で斜めの道へ入り10分ほど歩きます。



こちらがURの集合住宅が立ち並ぶ一角に設置された「くめがわ電車図書館」で、市立ではなく地域住民が運営する「地域図書館」なのだそうです。車両は旧というか元祖101系の先頭車クハ1150号車です。現在製作中の701系と「同じ顔」を持つ車両として参考とすべき点が多いので訪ねました。



調査ポイント1はオデコのラインです。新101系の前面はかなり高い位置まで通称「額縁」と呼ばれる窪みがあって角ばっていますが、この旧タイプでは方向幕の「箱」の脇の屋根カーブがどこから始まっているかはアバウトな竣工図からは読み取れないものです。実車をみる限り、屋根カーブの始まりと同一ラインと考えて差し支えないことがわかりました。



調査ポイント2は「く」の字型前面の傾斜が始まるラインです。これはかなり細かい部分ですが、よく確認すると、補強板の上辺と前面窓の下辺(Hゴムの内側)のちょうど半分あたりに折り曲げラインがあることがわかりました。



ヘッドライト、テールライト&通過標識灯、方向幕の位置も竣工図に記載がないないため真正面写真を撮っておきます。メジャーを持参すればヘッドライトの位置ぐらいは計測できたのにと後悔。



その他、ベンチレーターの配置や「張上げ屋根風」と呼ばれる雨樋の位置(高さ)など疑問があった点を中心にじっくり観察し、納得のいくデータを取ることができました。まさに百聞は一見に如かず。正確な印象把握のために実車観察は欠かせないものだと改めて感じました。


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2 コメント

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Unknown (東ウラ)
2023-05-06 08:18:21
おはようございます。
行っちゃいましたか「くめがわ電車図書館」
701系を進める「実測命」の貴兄に、そろそろお奨めしようかなと思っていたところでした^^;
3年前、コロナ禍で幻となった秋の花月園某運転会「お題:元○○」の変化球題材にと取材?に行ってました。
下半身が無いのが残念ですが・・

多摩川線、昭和40年代中央線下りh-ムを共用しノン改札で乗り換えられた頃が懐かしいです。
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Unknown (isao)
2023-05-06 11:13:42
東ウラさん
>そろそろお奨めしようかなと
ハイ、指令が出る前に先回りしちゃいました。笑
ちょうど昼どきで皆さん家に居るのか人影まばらだったので、怪しい覗き込みwも気兼ねなくできて写真も撮りやすかったのでよかったです。
本当なら松戸の昭和の杜の「なの花号」も見ておきたく、あちらは元701系ですから雨樋の位置など参考になるのですが、残念ながら開館日と予定が合わず・・・といったところです。
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