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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

青梅線103系(2)

2023-02-19 01:25:37 | 中央東線周辺
中間車から先に車体を組みます。キットは「モハ102・103」となっていますが、今回はクモハ入り4連に仕立てるので、モハ102とサハ103になります。コーナーが45度に仕上げられた面同士のイモ付けというある種難易度の高い接着で、本当なら治具で車幅を管理すべきところですが、お手軽にそのままパパッと接着してしまいました。



103系なので電動車の戸袋上部に冷却風取入れ用のグリルが付きます。エコーのパーツを買ったのですが、よく調べたらキットに付属していたのでこちらを使います。



今回は中間のモハ102を動力車にします。主制御器と主抵抗器があるクモハ103の方がモーターなどを隠しやすいのですが、逆向の時にトレーラー3両を推進運転することになりバランスが悪いのでやむなく。。長期休眠中の仕掛り車両から転用したMP動力ユニットを使うこととし、床板の左右を削って幅を0.5mm狭めました(33mm→32.5mm)。



両端部もそれぞれ約1mmずつカットします。



元の動力ユニットにはエンドウのDT21とMPギヤが付いていましたが、日光のDT33にWB=28.5mm・φ11mmのIMONギヤを合わせたものに取り換えました。方々ゴリゴリ削ったおかげで車体にすっぽり入りました。



モハ102の1-3位側です。2番目のドア脇にMG冷却用のグリルが付いています。



モハ102(手前)とサハ103(奥)です。



このキットには2ピース構成のベンチレーターも付属しています。形状はまずまずですが、中心部パーツがやや大きめで、無理に押し込むと外側のリング状のパーツが割れてしまうので、このようにモーターツールのチャックに挟んでヤスリに押し付けて心持ち小さくしました。



出来上がりはこんな感じです。4両分を一気に作りました。別に塗装してから屋根に取り付けます。




プラキットで作る水色の青梅線

2023-02-16 13:57:27 | 中央東線周辺
少し前に入手したホビーモデルの“103系”プラキット。京浜東北線から青梅・五日市線へ転入直後のスカイブルー時代の4連に仕立てることにしています。富山地鉄が完成目前ですが、フライングというか様子見というか・・・ちょっと手をつけてしまいました。まあいつもの話です。。



103系を“ ”で囲みましたが、ご存じの方も多いと思いますが前面以外は以前に発売された101系ボディの流用です。いくつか103系なりのチューニングを考えていたものの、「そのまま組んじゃえば?」という声が多かったので深追いせずに組むことにしました。写真は車体下端のゲートを削っているところですが、気持ち強め・多めに削ることで床の薄い103系に近付けるようにしました。厳密な計測はせず「気持ち」です。笑



ドアコック蓋は車両中心に対して点対称になるところ、線対称でモールドされています。これも見て見ぬフリをしようと思ったのですが、形式番号の脇でいやでも目につくのと、片側だけなので、ここはひと手間かけて修正することにしました。元のモールドをパテで埋めて正規の場所にスジ彫りします。



速攻でカタチになるプラキットづくりは楽しく、ここまで作業して案の定様子見ではすまなくなりました。しばらくは富山地鉄のフィニッシュ工作と並行する予定です。


PLUMで作る南武線209系(3)

2022-12-09 20:29:45 | 中央東線周辺
T車5両分の台車が組み上がりました。メタル軸受の埋込み深さを一定にするためにスペーサーを入れたものの、やはり個体差が出て、結局用意したカツミ規格2両分と日光規格3両分のすべてのφ10.5車輪を使い切りました。1台車で両者が混在することはありませんが、外れた時の復旧をしやすくするためにカツミ車輪を使った台車にはボルスターの裏側に識別シールを貼ってあります。



動力車にはIMONギヤ(品番PU196;WB=26mm、φ10.5波打車輪付、13:2)を使います。台車は日光製のDT61を準備していたのですが、なんと軸受の穴径が小さく(添付説明書にパワトラ限定との説明あり)合わないため、緊急避難的にまた“アノ手”を使ってしまいました。



禁断の“なんちゃってプレーン軸”改造です。たまたまカツミのピボット軸受のDT61のストックがあったので、軸受をφ1.6mmドリルでグリグリさらってプレーン軸化しました。



毎度申し上げるように賢明な皆さんはマネしないでください。笑 あくまでエンドウ又はカツミのプレーン軸のDT61が手に入るまでの緊急避難的対応です。。



これで動力車を除いて下回りはほぼ完成。



塗装に移ります。ボディ、床板、屋根板などを中性洗剤でよく洗い流水ですすいで乾燥させます。この後、床板はジャーマングレー(クレオスNo.40)、屋根板は呉海軍工廠グレイ(タミヤTS-66)を吹きました。



ボディの塗料を決めかねていたのですが、結局、シンプルにクレオスのシルバー(No.8)を吹きました。午後遅くから作業したらあっという間に日没。でも湿度が低く微風のコンディションだったので仕上がりはまずまずです。今後はドア周囲に暗めのステンレスシルバー、窓フチに明るめのシルバーを吹いて仕上げる予定です。



帯は別パーツをはめ込むようになっていてこのボリューム。もう何度「京浜東北線でいっか」と思ったことか・・・。笑 サードパーティーからインレタも出ているようですが、やはり塗装の安定感に勝るものはないので根性で塗装しようと思います。ちなみに南武線のカラーは黄色をベースとしつつ窓下の帯はさらにオレンジと茶色の3色塗となっています。黄色は「黄1号」、オレンジは「黄かん色2号」だそうですが、手持ちスプレーとの関係で「黄5号」「黄かん色(又は朱色1号)」「ぶどう色2号」となる見込み。




PLUMで作る南武線209系(2)

2022-12-05 01:31:45 | 中央東線周辺
一気に塗装をしようと意気込んだものの、なんだかんだで時間がなくなり微速度前進にとどまりました。

上回りはキットのままほとんどいじるところが無いのですが、1か所だけ修正が必要な箇所があります。この編成は正面向かって右側にある路線名表示器を設置していないため赤丸をつけた窓を埋めます。



埋め込み素材はお馴染みのランナーパーツのタグ部分を使います。黒なのでプラ板よりも透け防止になると期待。



ぴったり入るように整形し、流し込み接着剤で固定。



パテとサーフェーサーでツライチになるように研磨します。



セミグロスブラックを吹いて仕上げます。何層にもなる複雑な前面パーツを仮組みして様子をみます。見た目ではうまく消えてくれましたが、方向幕を点灯させたときに光漏れがないかは早めにチェックしておきたいと思います。




PLUMで作る南武線209系(1)

2022-12-03 23:27:16 | 中央東線周辺
走行化についてだいたい“あたり”がついたので本格着工したいと思います。

ここ3日間(短か!w)いろいろ勉強して、まずターゲット編成を決めました。
南武線には209系が5編成在籍していたとのこと。編成番号はナハ1、32、52~54。

このうちナハ1編成は川崎製で、妻面のリブ露出や窓Rが大きいなど、キット(東急/新津製がプロトタイプとされる)とはデザインが異なるので却下。
また、ナハ52~54編成は京浜東北・根岸線からの転入組ですが、いわゆる機器更新車でVVVF装置などの形態が異なるのでこれも却下。
結局、残ったナハ32編成一択となりました。実はこの編成、南武線に新製配置されたもので京浜東北・根岸線は走ったことがないそうですが、一部修正が必要そうではあるものの、機器未更新のためほぼキットのまま組めると踏んでこれに決めました。
方向幕のLED化とシングルアームパンタへの換装がなされた晩年の姿とします。
番号は次のようになります。

↑川崎
クハ209-68
モハ209-135
モハ208-135(M)
モハ209-136
モハ208-136
クハ208-68
↓立川


次に走行化の方針です。
動力車はメーカー推奨の天賞堂コアレスパワートラックではなく当鉄道標準のEN-22モーター+MPギヤ方式とし、プラ製6連で軽いため動力車は編成中1両(モハ208-135)とします。台車は日光のDT61を使用。市販のMP床板は幅が広いのとボギーセンター間が長いので32mm幅の真鍮板から自作します。なお31.5mmまで削る必要あり。

その他のトレーラー車は前回の投稿で試行錯誤したとおり、キットの台車にカツミのピボット軸受を埋め込み金属車輪を装着します。ただ、やはりボルスターの狭幅改造はリスクが多いのと手間がかかるのでやめにして、軸受メタルの埋込み深さを調整することでそのまま組むことにしました。まずはその方法から。


軸受メタルの埋込み深さを一定にするため、t=0.8mmのプラ板(0.5+0.3mmの貼り重ね)の小片に瞬着を少量つけて軸受の穴に落とし込みます。



さらにメタル軸受の底にも瞬着を少量つけて穴に落とし込み、並行に注意してしっかり押し込めば完成。



ボルスターの組み立てにはIMONのM2.0×2Mビスとt=0.25のファイバーワッシャーを使用します。



ボルスター取付け穴に前回同様2mmのタップを切り、ワッシャーとビスで固定します。車輪は日光製。このとき限界まで締め上げず1/2回転ぐらい戻したぐらいの位置にするとしっかりピボットの先端で受けるようになります。



最初、台車枠と車輪のすき間が開きすぎていてガニマタ感が強かったのでボルスターの幅を縮めてみたわけですが、結局「シンプルイズベスト」とも言うべき方法に落ち着きました。



続いて下回りを組んでいきます。床下機器、ステップ、スカートなどを接着しました。方向があるので注意が必要です。説明書にあるとおり中間車はステップがある方向を揃えるようにして管理します。なお、あいている部分は動力車のモハ208-135で、床板から自製するため別建てで組み立てることにします。



クハ209と208の床下機器です。南武線はATCを導入していないのでATC機器箱をカットしたほか、実車写真を参考に一部の機器の位置を変更しています。若干不足する機器もあるので手持ち品を追加してそれらしくまとめる予定。



カットしたATC機器箱です。実はさらっと書いていますが、ここへたどりつくまで実車写真(ネットのですが)と見比べながら大いに迷って時間を浪費してしまいました。南武線が非ATC路線であるという基本的な情報とこのハコがATC機器箱であること、この2つが全く頭に入っていませんでした。いやー上級者向けキットは手強いですねぇ。(不勉強なだけやろw)



モハ209(上)と208(下)の2-4位側。VVVF装置にメッシュ表現がなくちょっと残念な感じですが、今回はなるべく素組みでいきたいので追加表現はしないことにします。また、モハはクハほどに実車との差異はみられないため機器の移動や追加もなしです。



同じく反対の1-3位側。メンテナンス時のパンタへのダメージを避けるためパン無しのモハ208を動力車にしたのですが、これだと“実車に無い床下機器”がもろに見えそうですね。まあモハ209でもあまり変わらないので、その面ではパワトラの威力は絶大です。



クハは連結を想定しないためカプラーはキットの密連を使用し、胴受、スカート、ステップとともに接着しています。



中間のカプラーはエンドウのドローバーを使用。車端部に貼るカプラー取付板?を貼らずに床板へダイレクトに取り付けることで胴受との共存を図りました。胴受にはジャンパ栓が一体でモールドされているので省略したくなかった・・・というセコイ理由です。笑 ただ、クハのみならず他のT車を含めて車重が軽く集電に不安があるため、中間部はすべてIMONの通電カプラーに変更するかも知れません。



と、いろいろありましたが下回りはなんとかまとまりそうです。上回りはまだ屋根板をランナーから切り離しただけ。一体成型済みのボディが「ここまで出来てるんだから早くしろ」と攻め立てるので明日にでも塗装しようと思います。