80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

PLUMで作る南武線209系(1)

2022-12-03 23:27:16 | 中央東線周辺
走行化についてだいたい“あたり”がついたので本格着工したいと思います。

ここ3日間(短か!w)いろいろ勉強して、まずターゲット編成を決めました。
南武線には209系が5編成在籍していたとのこと。編成番号はナハ1、32、52~54。

このうちナハ1編成は川崎製で、妻面のリブ露出や窓Rが大きいなど、キット(東急/新津製がプロトタイプとされる)とはデザインが異なるので却下。
また、ナハ52~54編成は京浜東北・根岸線からの転入組ですが、いわゆる機器更新車でVVVF装置などの形態が異なるのでこれも却下。
結局、残ったナハ32編成一択となりました。実はこの編成、南武線に新製配置されたもので京浜東北・根岸線は走ったことがないそうですが、一部修正が必要そうではあるものの、機器未更新のためほぼキットのまま組めると踏んでこれに決めました。
方向幕のLED化とシングルアームパンタへの換装がなされた晩年の姿とします。
番号は次のようになります。

↑川崎
クハ209-68
モハ209-135
モハ208-135(M)
モハ209-136
モハ208-136
クハ208-68
↓立川


次に走行化の方針です。
動力車はメーカー推奨の天賞堂コアレスパワートラックではなく当鉄道標準のEN-22モーター+MPギヤ方式とし、プラ製6連で軽いため動力車は編成中1両(モハ208-135)とします。台車は日光のDT61を使用。市販のMP床板は幅が広いのとボギーセンター間が長いので32mm幅の真鍮板から自作します。なお31.5mmまで削る必要あり。

その他のトレーラー車は前回の投稿で試行錯誤したとおり、キットの台車にカツミのピボット軸受を埋め込み金属車輪を装着します。ただ、やはりボルスターの狭幅改造はリスクが多いのと手間がかかるのでやめにして、軸受メタルの埋込み深さを調整することでそのまま組むことにしました。まずはその方法から。


軸受メタルの埋込み深さを一定にするため、t=0.8mmのプラ板(0.5+0.3mmの貼り重ね)の小片に瞬着を少量つけて軸受の穴に落とし込みます。



さらにメタル軸受の底にも瞬着を少量つけて穴に落とし込み、並行に注意してしっかり押し込めば完成。



ボルスターの組み立てにはIMONのM2.0×2Mビスとt=0.25のファイバーワッシャーを使用します。



ボルスター取付け穴に前回同様2mmのタップを切り、ワッシャーとビスで固定します。車輪は日光製。このとき限界まで締め上げず1/2回転ぐらい戻したぐらいの位置にするとしっかりピボットの先端で受けるようになります。



最初、台車枠と車輪のすき間が開きすぎていてガニマタ感が強かったのでボルスターの幅を縮めてみたわけですが、結局「シンプルイズベスト」とも言うべき方法に落ち着きました。



続いて下回りを組んでいきます。床下機器、ステップ、スカートなどを接着しました。方向があるので注意が必要です。説明書にあるとおり中間車はステップがある方向を揃えるようにして管理します。なお、あいている部分は動力車のモハ208-135で、床板から自製するため別建てで組み立てることにします。



クハ209と208の床下機器です。南武線はATCを導入していないのでATC機器箱をカットしたほか、実車写真を参考に一部の機器の位置を変更しています。若干不足する機器もあるので手持ち品を追加してそれらしくまとめる予定。



カットしたATC機器箱です。実はさらっと書いていますが、ここへたどりつくまで実車写真(ネットのですが)と見比べながら大いに迷って時間を浪費してしまいました。南武線が非ATC路線であるという基本的な情報とこのハコがATC機器箱であること、この2つが全く頭に入っていませんでした。いやー上級者向けキットは手強いですねぇ。(不勉強なだけやろw)



モハ209(上)と208(下)の2-4位側。VVVF装置にメッシュ表現がなくちょっと残念な感じですが、今回はなるべく素組みでいきたいので追加表現はしないことにします。また、モハはクハほどに実車との差異はみられないため機器の移動や追加もなしです。



同じく反対の1-3位側。メンテナンス時のパンタへのダメージを避けるためパン無しのモハ208を動力車にしたのですが、これだと“実車に無い床下機器”がもろに見えそうですね。まあモハ209でもあまり変わらないので、その面ではパワトラの威力は絶大です。



クハは連結を想定しないためカプラーはキットの密連を使用し、胴受、スカート、ステップとともに接着しています。



中間のカプラーはエンドウのドローバーを使用。車端部に貼るカプラー取付板?を貼らずに床板へダイレクトに取り付けることで胴受との共存を図りました。胴受にはジャンパ栓が一体でモールドされているので省略したくなかった・・・というセコイ理由です。笑 ただ、クハのみならず他のT車を含めて車重が軽く集電に不安があるため、中間部はすべてIMONの通電カプラーに変更するかも知れません。



と、いろいろありましたが下回りはなんとかまとまりそうです。上回りはまだ屋根板をランナーから切り離しただけ。一体成型済みのボディが「ここまで出来てるんだから早くしろ」と攻め立てるので明日にでも塗装しようと思います。




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