気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

PET

2009-11-22 06:57:46 | Weblog
癌は日本人の死因第1位で30%以上にも及び、然もその割合は年々増加しているという。PET(ペット)とは、その癌の最新画像診断法の一つであり、日本語では「ポジトロン断層撮影法」とか、「ポジトロンCT」と呼ばれている。正式には「陽電子放射断層撮影」だそうである。
従来のレントゲンやCT・MRIなどの検査は形から癌を発見するが、PETは細胞の性質を調べて癌を探しだすものである。形になる前の細胞の時点で発見できるため、当然“早期発見”に貢献しているわけである。
PET検査の原理は、癌細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用している。具体的な方法は、ブドウ糖に似た物質に造影効果・排泄効果をもたせ、その物質:FDGを体内に注射し、しばらくしてからPET装置に入り全身を撮影する。するとFDGが多く集まるところがわかり、癌を発見する手掛かりとなるわけである。
しかしこの検査にも弱点がある。正常でもFDG が集まる臓器:泌尿器科系・肝臓や、もともと多くの糖を消費する脳・心臓の検査には向いていないとの指摘がある。