気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

近視と老眼

2009-11-25 06:28:39 | Weblog
「近視の人は老眼にならない」という話をよく聞く。しかしこれは間違いである。老眼は目の老化現象なので、近視の人ももちろん老眼になる。
近視とは正常な状態よりも近くにピントが合うことで、もともとかなり近い距離まで見える状態である。目の調節力は、メガネを掛けても、外していてもほぼ同等であるが、メガネを掛けることによって、「近点」:明視できる最も近い距離の位置は変わってくる。
従って、老眼になると通常の人はメガネを掛けて「近点」を近づける必要がある。それに引き換え、近視の人は元々「近点」が近いので、従来のメガネを外した方がよく見えるということだけである。「老眼になると近視が治る」との説も間違いである。
“近眼・老眼相殺説”を信じている人は意外に多い。だが、近視と老眼はまったくメカニズムが違うのだ。当然のことながら“近眼は老眼で相殺”されたりはしないのである。近視の人が、近くから遠くの景色まではっきりと見るためには、遠近両用レンズの入ったメガネが必要になる。