気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

「ゼロの焦点」

2009-11-15 06:24:53 | Weblog
公開初日の昨日、映画「ゼロの焦点」を観てきた。
いうまでもなく、今年生誕100周年を迎えた松本清張の、50年も前の傑作小説を映画化した作品である。もちろん私はその小説を読んでいる筈であり、それは何度も映画やドラマ化されている。だが残念ながら既にその筋は忘れている。というよりは、幸いなことに忘れているといった方がいいのかも知れない。映画を観に行ったのだから。
今回の映画化に際しては、女優陣では広末涼子 ・中谷美紀・木村多江 ・市毛良枝、男優は西島秀俊 ・杉本哲太・鹿賀丈史 ・本田博太郎等が出演している。
日本が占領下にあった時代が事件の背景になっていて、米兵相手の“パンパン”と呼ばれた売春婦の存在が1つのポイントある。その他にも当時の様子がよく描かれていて、忘れかけていた当時を思い出させてくれた。
最後に1人の女性が、「これからは新しい時代に向かって・・・」と叫ぶシーンがあったが、どのような未来を思い描いていたのであろうか? 現在という時代は彼女の想像した世の中と比較して良くなっているのだろうか? それとも良くなり過ぎて、何か大事なものを失ってしまったのではないだろうか?