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楽老膳再び

2021-03-07 11:42:31 | 鍋物語・楽老膳

ちょうど去年の今頃、『楽老膳』を思い立ちました。それは自分たちの食生活に大きな変化の必要性を感じたからです。年を取ったからに違いないと思うのですが、食事量少なくなって、いわゆるメインディッシュなるものを普通量で作ると、それだけで満腹になってしまうようになりました。これでいいのだろうか???・・・・・という感じになってしまい、年に相応しい献立が必要だろうと思います。それが、昨年は心あわただしい一年になってしまい、その一年のむなしさを取り戻そうかと思いまして、また『楽老膳』に取り組むことにしたというわけです。

今年付け加える項目は、『食器も食事のうち』。そういうわけで、『楽老膳』開始にあたって食器選びをしました。すべてを端折って修行僧の応量器のような単純なものを取り入れようかとも思いましたが、自分の食器棚を眺めているうちに、もともと大事にしてきた四季と朝夕の4種類の区分が一番合っているように思いました。大別すると、夏の朝と夜・冬の朝と夜・・・・・朝はさわやかに夜はゆったりと。夏は涼しく冬は暖かく・・・・・衣服や住まいのしつらいと同じです。若い時と同じですが、サイズを小さくすることにしました。それで息を吹き返したのが、冒頭に載せた写真の器・・・・・実家の納戸に眠っていた円菓子碗です。円菓子碗は煮物碗ですが、和え物碗にすることにしました。この小ぶりの器を生かした『和え物碗メニュー』を楽老膳のシリーズにすることにします。

 

というわけで、【春はぬた!!!】ぬたの特集です。春のぬたは、大好きな白みその『ぬた』。白みそにリンゴ酢とバルサミコ酢を加えて、『イキな塩』で調整します。この平戸の『トキ(0950-23-2566・販売店は自然食品和み)』製のお塩は必須です。夫は私が料理上手だと言いますが、それはこの塩のおかげです。これさえあれば、だれでも料理名人になります。大根を短冊切りにしてこのお塩を振っただけでも、それだけで美味しいのです!!!それに、下した生姜を加えます。

去年の記事では、春キャベツのぬたでした。このぬたは、キャベツはもちろん季節のわかめ、意外なジャガイモにもなんにでもぴったりと合います。私は、白ご飯にのせて食べたり、ちらし風混ぜご飯の味付けにしたりします。冒頭の写真は、『春ねぎのぬた』です。次は胡麻和え。芹や春菊などには、黒ゴマがさっぱりとしています。ねっとりとした甘味が欲しい時は、白ゴマ。私はお砂糖は一切なし!!!で、ほんの少しの薄口醤油のうまみでお終いです。お醤油類は、小豆島の丸島醤油製です。

 

青菜のメニューは、ぬたに胡麻和え、おひたし・・・・・、それに加えるべきものは、海藻類の煮物・根菜類の煮物・豆類の煮物。

 

                  

最後に、平戸の早春の幸、 打ち牡蛎の酢の物にヒラメ・・・・・春はお魚がおいしい季節です。


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