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初筍

2009-04-23 20:33:04 | 平戸
従弟が掘りたての、土がまだ温かいような感じさえする筍を届けてくれました.例年なら主人が大喜びして食べる筍の煮物を「ごめんなさい」と謝りながら独り占めして堪能しました.

母方の里でとれる筍はとても柔らかく味がよくて、伯母は毎年たくさんの筍を塩漬けにして「時ならぬ筍」をお土産に届けてくれたものでした.伯父伯母の顔を思い出しながら食べました.明日の朝は、筍を薄切りにしてワカメとお味噌汁にしましょう!お夕食には姫皮とワカメとわけぎをぬたにしよう!!たけのこごはんもいいですね!!!献立も次から次へと楽しく浮かんできます.

初物を食べると75日長生きするというのが平戸地方の言い伝えです.田舎はやはりすべてのものが新鮮です.ほんの10日足らず東京で生活しましたが、生鮮食料品、特にお魚売り場の臭いが気になってたまりませんでした.たまにはお魚を食べる主人のためにと思ったのですが、とうとう買わずじまいでした.海岸で暮らす人が感じる『ナマグサさ』とは全く別のものでした.当地にいる間にお魚をこしらえて冷凍で送ることにしました.海岸で食べるお魚と、都会で手に入れることが出来るお魚とは全く別のものです!!!海の幸とはよく言ったものだなあと思いました.やはり海の幸は海辺で、山の幸は山辺で食べるのが一番です.

結婚前の娘の夫が初めて平戸に来てくれた時、『海と山とが一緒にある!』と感激してくれたことを思い出しました.平戸は本当に恵まれたところです.その海も荒瀬でお魚は白身でおいしいものが多いですし、その山はなだらかで大和絵のようなかわいい山々です.蕨がとれ筍がとれ蓬がとれる山です.主人の仕事の拠点を東京に移して、故郷の海山を強く感じます.

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