一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

今日18日は、「第21回将棋ペンクラブ贈呈式」

2009-09-18 01:27:00 | 将棋ペンクラブ
今日18日(金)は、午後6時半から東京・四ツ谷の「スクワール麹町」で、「第21回将棋ペンクラブ大賞贈呈式」が行われる。
将棋ペンクラブ会員はもちろん、一般の将棋ファンも参加できる。会費は8,000円。私はペンクラブの会員になって15年以上になるが、参加したのは昨年が初めてであった。
それまで不参加だった理由は、会費がやや高いと思ったこと。ヒトの受賞を祝っても、こちらは面白くもなんともないこと。そしてこれがいちばん大きな理由なのだが、新卒の会社をリストラという形で辞めた私は、20代後半から、別の広告代理店に勤め始めた。その勤務地が、四ツ谷だったことにある。
人には暗い過去がある。この会社のピリピリした雰囲気、社長の…いや、やめておこう。愚痴になる。
とにかく家の事情で、そこの会社も辞めることになった時は、いままでお世話になったクライアントや、毎日コミュニケーションズなどの営業氏とおサラバすることが辛かったが、この会社にもう行かなくて済む、もう四ツ谷の地に降りなくて済むという、せいせいした気持ちのほうが強かった。
その私が、ついに昨年は参加した。贈呈式が第20回だったこと、その直前に発行された会報に拙稿が載ったこともあるが、四ツ谷アレルギーが薄れてきたことが大きい。
実際参加してみると、楽しかった。いつも雑誌やテレビでしか拝見できない方がいっぱいいらっしゃる。
文芸部門・大賞受賞の中野英伴氏、功労賞の団鬼六氏は、大御所の雰囲気十分。男性プロ棋士やアマチュア強豪も多数いらした。
女流棋士は、LPSAから船戸陽子女流二段と松尾香織女流初段が出席された。船戸女流二段のスピーチは、各受賞者への感謝とお祝いの気持ちを、ストーリー仕立てで巧みにまとめたもので、とても感心した。
立食パーティーでは、団先生に「先生の著作の中では『女教師』がいちばん好きです」とお伝えしたかったが、畏れ多くて、近付けなかった。
女流棋士による指導対局では、会報に掲載された拙稿の内容から、会員の一部が船戸女流二段と私とを対局させたがり、半ば強制的に船戸女流二段の向かいに座らせられてしまった。香落ちを所望したが、まったく勝負にならず、完敗した。
その対局時に、バトルロイヤル風間氏が、私の似顔をサラサラと描いてくださった。むぅー、このブスッとしたところ、よく特徴を捉えていて、「似てる」と言わざるを得なかった。
二次会にも参加し、私は6人掛けのテーブルにすわったのだが、私が9九だとすると、8九に写真家の中野英伴氏、7九に作家・湯川博士統括幹事、私の向かいの9七にフォトグラファーの岡松三三さん、8七に船戸女流二段、7七に文芸評論家の西上心太氏、という顔ぶれだった。
これ、私以外はみな「先生」と呼ばれる方々である。すごいメンバーに混じってしまったものだが、「将棋」というキーワードが、その緊張感を和らげてくれる。銭湯でハダカになりゃみな同じ。将棋が趣味なら、職業や役職は関係ないのだ。
そんなわけで図々しくも、私は中野先生に、「いい写真の撮り方」を訊いてしまった。実は以前、旅先で同宿になった方に写真家がいて、やはり同じ質問をしたが、言葉を濁されてしまった。たとえ相手が素人といえども、企業秘密は教えられない、というわけだ。さすがはプロ、と感心した。
しかし中野先生は、「まあ酒の席だから」と教えてくださった。ありがたいことである。注目の回答は、「技術ももちろん大切だが、被写体に愛情を持つこと」だったと記憶する。
さて今年は、文芸部門の優秀賞に、ペンクラブ幹事の森充弘氏と、挿し絵担当のバトル氏が受賞された。私は今日から北海道に遊びに行くつもりだったが、いつもお世話になっているおふたりの受賞となれば、旅行を1日遅らせてでも、喜んで参加をする一手である。…………すみません、ウソをついてしまいました。
今年も船戸女流二段が出席されると聞いて、即、参加を決めた次第である。
今年はどんな催しになるのだろう。夜が楽しみだ。
コメント (3)
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