一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

自作を斬る―将棋ペン倶楽部2009年秋号

2009-09-09 00:06:28 | 将棋ペンクラブ
8日(火)、自宅に「将棋ペン倶楽部」最新号が送られてきた。以前に記したとおり、すぐに封は開けないで、夜まで待つ。
夕食後散歩に出、コースの中途にあるドトールコーヒーに入り、自作を読む。
結論から書くと、稀に見る駄作だった。自分が書いた文章なのに、印刷物になってみて、こんなにヒドイ出来だったとは思わなかった。全体的にだらだらと同じ表現が続き、テンポが悪い。だから語彙が乏しいのはやむを得ないとしても、話が前に進んでいない印象を受ける。
冒頭で「○○女流○段の活躍は目覚ましいものがあったが」と記しているのに、中ほどで「○○女流○段の活躍は目覚ましいものがあった」と、まったく同じ言葉を使っている。信じられない。頭がどうかしてるんじゃないのか。
近辺の文章で同じ単語を使っているケースも頻繁にある。
「穴熊」「恐ろしい・恐れる」「つぶやき・つぶやく」「涙」「もちろん」「感動」「窓」「祝福」
これらは、どちらか一方を別の表現にするか、削除してもじゅうぶんに意味が通じるものだった。浮かんだ単語を獏然と連ねるから、こんなたるんだ文章になる。
なぜこんな凡ミスをやらかすのかと考えてみるに、推敲不足は当然の原因として、ワープロで書いた原稿をプリントアウトしないからだ。パソコンの画面上で推敲をしているから、全体の文章が把握できていない。だから細かい部分の修正ばかりに気を取られて、肝心な箇所を直し損ねてしまう。マイナビの一斉予選では躊躇なく懸賞金を出すのに、プリンタのインク消費をケチるから、こんな羽目になるのだ。
無駄な改行も何箇所かあり、読み手のリズムが崩れることもあった。段落を入れ替えたほうが、意味がスムーズになる箇所もいくつかあった。
ブログと違って出版物になるので、逆に筆が進まなかったうらみはあるが、そんなものは言い訳にならない。
5月9日のLPSA中井塾体験会で、湯川博士先生から「(一公君の将棋ペン倶楽部での文章は)無鑑査です」とおだてられ、鼻を高くしていた自分が恥ずかしい。
まったく今回は、中性脂肪がまとわりついたような、重たい文章だった。とにかくあまりにもヒドすぎて、もう読み返す気になれない。題材がせっかくいいものだったのに、それを活かし切れなかったことが悔やまれる。
自己嫌悪。今後の投稿は、ちょっと考えなければならない。
コメント (2)
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