一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

新聞の将棋欄は永久に不滅です

2009-09-01 01:15:13 | 将棋雑考
30日(日)は、国民の義務である、衆議院議員選挙の投票に行った。投票所は最寄りの小学校(母校)なのだが、例年だと投票ルームまでノータイムで行けるのに、今年は校門のところまで人が並んでいて、投票するまで時間がかかった。
もちろんこんな経験は初めて。さぞや投票率は高いだろうと思ったが、それほどでもなかった。ただ、わが選挙区は前回より1.77%の増加で、これは東京都内で2番目に高かった。
…と、そんな話はどうでもよい。翌31日の朝刊は選挙速報一色であった。広告も連載記事もほとんどなく、ちょっとさびしかった。そんな中でひとり気をはいていたのが、将棋・囲碁欄である。選挙など全く眼中にないとばかり、いつもどおり観戦記が掲載されていた。
昭和64年1月7日に昭和天皇が崩御され、翌平成元年1月8日の朝刊も、あたり前のように将棋・囲碁欄が掲載されていた。考えてみれば、これはスゴイことである。
1990(平成2)年11月、大山康晴15世名人が文化功労者に顕彰された際、「将棋が文化と認められ、タイトルを獲得した以上に嬉しい」と述べたと聞く。
つまり将棋は文化なのである。文化だから、世の中になにが起ころうとも、新聞の将棋・囲碁欄は不滅なのだ。
ただし…である。いくら不滅でも、棋戦自体が「消滅」してしまっては、元も子もない。現在、どの新聞社も経営は苦しい。となれば、経費削減で真っ先に目をつけられるのは、将棋・囲碁欄ではあるまいか。
だから日本将棋連盟も、大スポンサーである新聞社にはつねに感謝の意を表し、協力体制をとっていくべきであろう。

ここから蛇足。
ところが連盟は数年前、なんの瑕疵もなく名人戦・順位戦を掲載してきた毎日新聞社に、契約継続の見直し案を提出した。以前広告代理店に勤めていた私から見れば、あべこべな話である。おカネをもらっている側が威張っているなんて、聞いたことがない。北朝鮮みたいだ。そんな連盟の非礼を赦す毎日新聞社は、ほんとうに懐が深いと、ほとほと感心した。
私が社主だったら、「おお、そうか」と、とっとと将棋欄を消滅させていたであろう。
コメント (4)
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