一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

代わりは利かない

2009-09-10 00:24:50 | プライベート
もうだいぶ昔のことになるが、友人ととある場所をぶらぶらしたとき、ある古本屋に入った。その一隅にアダルトビデオが数本陳列されており、パッケージに私好みの可愛らしいコのものがあったので、思い切ってそれを買った。2,400円だったと記憶する。
帰宅した私は頃あいを見計らって準備を整え、厳粛な気持ちでそのビデオを再生する。と、テレビ画面に砂嵐が映った。
いやな予感がして、しばらく早送りしたあと再び再生ボタンを押すと、やはり砂嵐。けっきょく最後までいっても、砂嵐だった。
やられた…。アダルトビデオは、大手販売店で買うぶんには問題がないが、バッタ屋などで購入すると、まれにコピー商品が混じっていることがある。今回もそのパターンだったのだ。悪徳業者がマザーテープをダビングするとき、誤って録画ボタンを押し損ねたのだろう。
私は納得がいかず、後日電車を乗り継いで、その古本屋へ文句を言いに行った。同じビデオの交換、もしくは返金を要求するためである。わざわざ電車賃を払ってまで出向くのはバカバカしいが、このまま泣き寝入りするのも不愉快だったからだ。
私がかくかくしかじかと言うと、店のオヤジはあっさりと私の主張を受け入れ、「そこから好きなビデオを1本持ってって」と言った。
私はとりあえず安堵したが、「好きなビデオ」と言われても、古本屋だから同じビデオがない。私は彼女のキャラクターに惚れてビデオを購入したのであって、ほかの女優のものはいらない。アダルトビデオならどれでも同じようなもんだろうと、一緒くたにされては困るのだ。しかしもう「カネを返してくれ」と言える雰囲気ではない。
私は仕方なく適当なビデオをチョイスして帰宅したのだが、当然、釈然としないものが残った。
これはアダルトビデオの例だったが、普段の生活でも似たようなことが起きないとも限らない。
たとえば8月28日のLPSA金曜サロンは、知名度の高い中井広恵女流六段と中倉宏美女流二段の担当で、たいへんな数の入場者だった。その大多数がこの日の指導対局者目当てだったことは容易に想像がつくが、もし何かの急用で、中井女流六段か中倉女流二段が休みとなったら、どうなっていただろう。
LPSA駒込サロンの会員は温厚な方々ばかりだから、揉め事にはならなかっただろう。しかしLPSAの信用は、確実に落ちる。
事実LPSA金曜サロンでは、当日になって担当者が変更になったことが、過去に何回かあった。また女流棋士会の女流棋士スーパーサロンでは、金曜日のみ2人の女流棋士が交代で担当しているが、やはり予約時とは違う女流棋士がいらしたことがあった。
いずれも、「指導女流棋士が誰だっていいじゃないですか」という言い訳はできる。しかし前述のとおり、「この女流棋士と指したいから、会社を休んできました」という棋客はいるはずである。こうした小さな小さな不満も、積もり積もれば大きくなり、やがては団体の評価を落とす。
幸い現在は、両団体とも大きな過失は見られない。しかし将棋ファンの目は厳しい。女流棋士は個人個人に明確なキャラクターがある。自分自身の代わりはいないと肝に銘じ、これからも緊張感を持って、活動に臨んでほしいと思う。

9日の女流王位戦予選、大庭美樹女流初段と山口恵梨子女流1級との一戦は、山口女流1級が勝ったようである。おめでとうございます。
しかし、日本将棋連盟サイトの中の第21期女流王位戦・予選④枠で、山口恵梨子女流1級が、「恵利子」と誤記されているのはどういうことか。
「最近1週間の結果」でも、9月8日の女流王位戦で、藤森奈津子女流三段にLPSA所属を表す「※」がついていなかったが、どちらもゆゆしき問題である。
とくに女流棋士会の明日を担う山口恵梨子ちゃんの名前を間違えるとは…信じられん。
こういう小さなところから、信用が堕ちてゆくのである。
コメント (4)
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