一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

9月4日のLPSA金曜サロン

2009-09-08 00:29:40 | LPSA金曜サロン
9月4日のLPSA金曜サロンは、昼が中倉彰子女流初段、夕方が石橋幸緒女流王位の担当だった。前週はサロンのキャパシティを越えそうなものすごい人数だったが、この週は平常に戻ったようである。
さて中倉女流初段が前回担当した日は、私が沖縄旅行中で、対局が叶わなかった。もちろんお邪魔したかったが、夏休みは年に一度しかない。だから泣く泣く(ウソ)沖縄へ出向いたのだが、台風に遭遇するとは計算外だった。今回は久しぶりの指導対局となったが、詳細は後日。
ところで指導対局を待つ合い間に、私は窓外を眺めていたのだが、午後3時半ごろだったか、近くの私立校から下校する女子中学生のセーラー服が、冬用に変わっていたので、私は愕然とした。
もちろん夏用の女子もまだいたが、もう秋なんだな、と思う。そういえば中倉女流初段も紺のブレザーを着用していた。なんだかさみしい。
4時ごろ、石橋女流王位が見える。なんと「必勝」の鉢巻をしての登場である。来たるマイナビ本戦や女流王位戦に向けての気合注入というところだろうが、それを受けるこちらはたまったものではない。しかも石橋女流王位、この日は話題にこそ上らなかったが、ピンクのブラウスを召していた。
「意地のピンク攻撃」、4人目の刺客である。私の考え過ぎかもしれないが、その無言の反撃が、恐ろしかった。常連の会員をこれだけビビらせて、一体どうしようというのか。さらに石橋女流王位は、私が中倉女流初段と指導対局を指しているときも、
「一公さん、今日は静かですねぇ」
と、余計なことを言う。
中倉女流初段は、「?」と首を傾げているが、周りがクスクス笑うので、
「一公さんて、そういう人なんですか?」
と不審がる。中倉女流初段は、私の素性がまだバレていない、貴重な女流棋士である。みんなで私のイメージを壊すのは、やめてもらいたい。
中井広恵女流六段が所用で顔を見せる。
「女流棋士の本」をお持ちだったので、事務所の入口で拝見する。これは将棋ペンクラブ大賞2002年度一般部門の佳作を受賞した名著である。とか言って、私は不覚にも読んだことがなかった。中を開くと、巻頭ページに中井女流六段のカラー写真が載っている。
「ホントに中井先生、お美しいですよねぇ…」
「またァ」
「いやホントですよ。みんなのいる前で言っても信憑性がないですけど、こうしてふたりきりのときに言ってるんですから…」
「……」
結婚生活20年になろうという女流将棋界の重鎮を口説いて、どうしようというのだろう。軽い自己嫌悪に陥る。
この本は結局私が所有することとなり、実は先ほど、中をパラパラッと捲ってみたのだが(いつでも読めるから、すぐには読まないのだ)、現女流棋士会とLPSAの女流棋士が見事に混在していて、なんだか切ない気持ちになった。これだけ一枚岩だった女流棋士会が4年後に分裂しようとは、誰が想像しただろうか。そして両者間の緊張状態はいまも続いている。悲しいことである。
中井女流六段には、2004年度の将棋ペンクラブ大賞を受賞した「鏡花水月」をお持ちいただいたので、それを購入する。いやに分厚いが、これもいつか読むことにする。
またこの日は藤田麻衣子女流1級がおり、事務仕事に精を出していた。さらに船戸陽子女流二段、中倉宏美女流二段も顔を見せた。船戸女流二段は愛媛県松山、中倉女流二段は東京・汐留で、6日(日)にイベントが控えている。今回はその下準備で訪れたものだろう。
「3位に選んでいただいて、ありがとうございます」
事務所で宏美女流二段に御礼を言われて恐縮する。見ると、この日はノースリーブの洋服だった。いい感じである。まだ夏なんだな、と考え直す。
このファンランキングはだいぶ前に発表したものだが、また人伝で順位を確認したのだろうか。
「いえいえ、中倉先生は3位でなく、暫定2位ですから」
と、私も調子に乗って応える。しかし、すぐ横に彰子女流初段がいたのはマズかった。またも彰子女流初段が怪訝な顔をしている。
「いや、これは私が勝手につけた女流棋士のファンランキングでして…、あ、いや、ちゃんと中倉(彰子)先生も10位に入ってますから」
「?? あ、10位…」
「え、いや、先生は子持ちでしょう…」
「……」
なんだか知らないが、いつの間にかこちらがしどろもどろになり、完全に墓穴を掘った形になった。…あっ!! まさか宏美女流二段、姉の彰子女流初段が横にいるから、あえてこのランキングの話を持ち出したのではあるまいか!?
前週の中井女流六段もそうだったが、こんな私がつけたファンランキングでも、LPSAの一部の女流棋士は気にしているようである。これが勝負師の性なのか、ランクインしないと不愉快らしい。
「私はお姉さんより順位が上なんだから」
という宏美女流二段の声が聞こえてくるようだった。
中倉姉妹はふたりで仲良く退室したが、あのあとどんな会話をしたのだろう。まあ、6日のイベントのことが主だったとは思うが、例の順位のことで、あれこれ話した可能性もなくはない。想像するだに怖ろしい。
コメント (8)
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