名 称:鶴ヶ丘稲荷神社古墳(つるがおかいなりじんじゃこふん)
別 名:―
墳 形:方墳
規 模:東西40m、南北53m
築 造:7世紀後半
出土品:土師器
指 定:―
所在地:埼玉県鶴ヶ島市松ヶ丘3丁目15・境公園
鶴ヶ島市の『境公園』に復元された古墳があるとのことで訪ねてみました。
説明板にもあるよう完全復元ではありませんし、石室も床部分の復元ですので、古墳の研究家や
愛好者の方には物足りないかもしれませんが、古墳のお勉強の初歩としては十分分り易いかと思
います。
鶴 ヶ 丘 稲 荷 神 社 古 墳 川越・鶴ヶ島土地区画整備事業に伴い、昭和58年から昭和59年にかけて、この古墳の発掘 調査が行われました。墳丘は削られてほとんど残っていませんでしたが、検出された周溝から方 墳であることが確認されました。 遺体を埋葬する施設は、凝灰岩を加工した石材を使用した複室構造の横穴式石室で、最下段の 石材が残っていました。上から見た形は羽子板状で、石材には工具で加工したあとが見られます。 石室の出土遺物はほとんど残されていませんでしたが、周溝からは土師器の破片が出土しまし た。古墳の築造年代は、古墳時代の終わりに近い7世紀後半と考えられます。 この古墳は、ここから北東約50mのところで発掘調査されたものを復元したものです。石室 は元の古墳と同じ大きさですが、その他は1/2の大きさにしました。従って、古墳を正確に復 元したものではありませんが、古墳とはどのようなものであるかを知ることができるでしょう。 なお、古墳の周辺は鶴ヶ丘遺跡と呼ばれ、発掘調査によって旧石器時代から平安時代までの長 い間にわたり、人々が生活していたことが分りました。 平成29年11月 鶴ヶ島市教育委員会 |
玄室:遺体などを治める空間。
羨道:玄室へと通じる通路。
複室構造:玄室が2つの空間に分けられている石室。
羨道側の玄室を前室と呼ぶ。
前庭部:主に儀礼を行う。羨道の外に広がる空間。
周溝:墳丘の周囲を巡る溝。
復元された鶴ヶ丘稲荷神社古墳
復元された石室
散策日:令和2年(2020)5月30日(土)
昨日も和光で咳き込む老人がいて、車両の周りが一斉に避けていました。
まだまだ注意が必要ですね。またお邪魔します。
超マイナーなところばかりの散策ですから人はいません。
たまに居ても一人か二人程度の方とすれ違う程度です。
それでも注意はしておりますが。