平地神社古墳は鮎川右岸の平坦地、中大塚の平地神社境内にある古墳で、中大塚古墳群を形成する
古墳のひとつ。美土里村81号古墳の別称は、この場所がかつて多野郡美土里村であった時に付いた
名称のようです。
名 称:平地神社古墳(へいちじんじゃこふん)
別 称:美土里村81号古墳
墳 形:円墳
規 模:径33m、高さ3.5m・後円部13.5m 埋葬施設:両袖式横穴式石室(模様積み)
築 造:6世紀後半
出土品:人骨・人歯、直刀・鉄鏃・金環・刀子・馬具・葺石・埴輪列
指 定:藤岡市指定史跡(名称:平地神社古墳 昭和45年〔1970〕4月15日指定)
所在地:群馬県藤岡市中大塚1203 (平地神社境内)
平地神社古墳は平地神社のほぼ東側に位置している
南西方向から平地神社古墳
墳頂には稲荷祠が祀られている
開口部は南向き 前庭部は台形で外に広がっている
墳丘に建てられている標柱「藤岡市指定史跡 平地神社古墳」
「藤岡市指定史跡 平地神社古墳」説明板
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平地神社古墳
所在地 藤岡市仲大塚一二〇三
所有者 平 地 神 社
古墳は径三三㍍、高さ三・五㍍の円墳で、葺石、埴輪列が確認されている。主体部は南に開口する横穴式両袖側
石室で、全長九・七㍍、玄室長五・三㍍、玄室奥壁高一・九㍍である。石室は羽子板を呈し、わずかに銅張りが
認められる。
石室の積み方に特徴があり、玄室は珪岩室の転石と棒状の片岩を用いた模様積みで、羨道は河原石の乱石積みで
ある。なお、入口には台形状の前庭が付設される。前庭の大きさは上片幅二・四二㍍、下辺幅約約四・九五㍍、
長さ三六五㍍である。石室内から直刀、刀子、鉄鏃、耳環、馬具などが出土している。これらの遺物から六世紀
後半の特徴を示している。本古墳は市内における模様積み石室を有する古墳では最大の規模をもつものである。
藤岡市教育委員会
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石室開口部 鉄格子と金網の扉が設置され施錠されています
石室全長は9.7m
羨道は河原石の乱積み
残念ながら玄室が暗くて写っていません
羨道の河原石の乱積みの状況
玄室部分をトリミングして画像処理してみましたがこの程度です
側壁の「模様積」(珪岩質の軽石と棒状の片岩を用いたもの)までは分りません
墳丘を西方から
墳丘を北方から
墳丘を南方から
散策日:令和5年(2023)4月25日(火)