四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

三ヶ尻古墳群・やねや塚古墳

2024年06月24日 | 古墳

熊谷市三ヶ尻にあるの観音山の南西に移築復元されている「やねや塚古墳」を見学してきました。
三ヶ尻古墳群は、三ヶ尻地区の櫛挽台地上に所在する古墳時代後期の古墳群で、古墳は、観音山の北側の
台地内側を中心に分布し、前方後円墳の2基以外は全て円墳です。かつては100基以上の古墳が所在したと
考えられようですが、削平を受けた古墳や、消滅してしまった古墳も多く現在は50数基が残るのみのよう
です。
「やねや塚古墳」という名称は、三ヶ尻林遺跡4号墳の別称とのことですが、この「やねや塚」の由来は
不明です。
やねや塚古墳は、直径23m、高さ3m、全長5.85mの横穴式石室をもつ円墳ですが、上越新幹線建設工事
に先立つて発掘調査し、その後。現在の場所に移築復元されたものです。



河原石で囲まれた円墳の裾部分
墳丘周囲をコンクリート柱と鎖で囲っていますが、だいぶ倒れかけています。
元の墳丘の高さは3mあったようですが、移築復元では石室の高さくらいまでしか復元されておりません。



南側から


北側から墳丘と石室を


石室上に板石が1枚だけ置かれていますが、石室の天井板を想定したものでしょう


南方の国道14号(彩甲斐街道)バイパスの歩道からやねや塚古墳(移築)を見る。
中央の窪んだ部分に移築されている。右側が三ヶ尻観音山。
ガードレール内側の右端に山積みになっている河原石は移築に使われなかった葺石の残りか?


散策日:令和6年(2024)6月23日(日)