
前日は、頭に「東」に付くお寺さんの枝垂桜を観に行ってきましたので、翌日は「西」が付く
西光寺(埼玉県小川町小川)の枝垂桜を観に行ってきました。
東昌寺と同じ曹洞宗のお寺さんで、山号は瑞龍山。
数年前に幹を半分程切ってしまったため以前ほどではありませんが、それでも十分に楽しめます。





本堂入り口にある提灯には「五三桐紋」が入っていました。曹洞宗の宗紋(總持寺の寺紋)は、鐘
楼門の幔幕にあるよう「五七桐紋」が正しいはずですが、五七では格式が高すぎて遠慮して敢えて
五三にしたなんてことはないですよね・・・余談と冗談です。


この西光寺は枝垂れ桜の他にも「カタクリの花」も有名で、本堂の左手の山に咲いています。
東昌寺・西光寺と方位を示す文字の付いたお寺さんの枝垂桜を見て歩きましたが、寺号に「東」、
「西」の文字が使われているところは多く、西光寺(院)は宗派を問わず相当な数です。「南」の
入った寺号もありますが、なぜか調べた範囲では「北」が入った名のお寺さんは見当たりませんで
した。
何故、お寺の名に「北」の文字を使わないのでしょう? 「北枕」に関係あるのかもしれません。
また、「北」は負け(敗北)を表す文字でもありますから、それを避けて?
ただ山号までは調べていませんが、山号については場所(地名)を使うことが多いのでもしかした
ら、北の付いた山号があるかもしれません。(理由を知る人がいたらこっそり教えてください)
なお、「北」の付くお寺さんは見つかりませんでしたが、川越市に「喜多院」というのがあります。
この「喜多院」元は「北院」という名称でした。
北院・中院・南院(廃寺)と並んでいたものですが、中院については、移転して現在の場所に。
「北」の付くお寺は見当たらないと書きましたが、これは唯一の例外かもしれません。
※ 更に北海道や東北について調べてみましたところ、北の付く寺院がありました。しかし、これ
は北三条支院、北九条支院、東北別院などといった地名を冠したもので、北□寺や□北寺などとい
ったものではありませんから、寺号に「北」を入れたのとはちょっと違うようです。
散策日:令和2年(2020)3月20日(金)