
名 称:さらし井
概 要:朝貢絹布をさらした井戸と伝える万葉遺跡。万葉集巻9の「三栗の那賀に向える曝井の絶えず通はむそ
こに妻もが」の関連遺跡。
時 期:奈良時代
指 定:埼玉県指定旧跡(名称:さらし井 (大正15年(1926)3月31日指定 昭和36年(1961)9月1日指定替)
所在地:埼玉県児玉郡美里町広木字晒井1407
美里町広木の練木川の端にある万葉遺跡「さらし井」を訪ねてみました。

練木川の端にあるさらし井の周りには複数の石碑が建立されています。但し、右側の大きなものは架橋の記念碑

石組みの切れたところから湧水は練木川に流れ込むようです

『旧跡 さらし井』説明板

岩石で組まれた井戸

アップで

『曝井建碑由来記』とある石碑 【昭和二年四月 埼玉縣兒玉郡松久村史蹟保存會建立】とあります。
松久村とは現在の美里町の一部で、駅名や学校、郵便局名等に松久の名が残っています。

『晒井碑』とある歌碑
建立時期は分りませんでしたが、漢字だけで書かれていますので相当古いものでしょう。
晒井の歌が大きく刻まれていますが原文のようです。
三栗乃中爾※有曝井之不絶将通彼所爾妻毛我 (※=パソコンでは出ない文字ですが「向」の異体文字?)

この歌碑は、平成12年(2000)如月に建立されたものですが、ここまで崩されたら(くずし字)読めませんが、
三栗の中に向える曝井の絶えず通はんそこに妻もが
とあるようです。
原文 萬葉集巻9-1749
三栗乃 中尓向有 曝井之 不絶将通 従所尓妻毛我
散策日:令和元年(2019)5月12日(月)