八王子市片倉町にある『片倉城跡』(東京都指定史跡)を訪ねてみた。今は、「片倉城跡公園」として整備されており、四季折々の花が楽しめるようである。
また、彫刻が幾つも立てられており、さながら彫刻の公園でもある。
現地の案内板によれば、「室町時代大江広元を祖先とする長井氏によって築かれたと伝えられています。歴史的にはほとんど不明で、規模こそ小さいが、
外敵に対して堅固な山城だったようです。」とある。この地は大石氏の領地であり、大石氏に婿入りした北條氏照の居城になったといった説や、
滝山城・八王子城(城主北條氏照)の支城の役割をになっていたなどとの説もあるようだが定かではないようである
手入れと清掃が行き届いており、チリひとつないといった感じの綺麗な公園になっている。
この写真だけでは彫刻は一部しか写っておりませんが、目的は「城跡」ですからご勘弁を。
城跡の本丸跡に神社が建てられることはよくある話だが、この住吉神社の場合は、城が過去形になってからでなく、現在形の時に勧請したようだ。
住吉神社社殿横に、城の説明板と実測図が立てられていたが、心無いものの悪戯でぼこぼこになっており、判読できなかったのは残念であった。
住吉神社より高い場所に郭跡がある。この写真は、一の丸(主郭)と二の丸の間にある堀と橋である。今でこそ堀は浅くなってしまっているが、
当時はかなり深いものであったのでしょう。そうでなければ空堀の意味を成しませんからね。
「一の丸(主郭)」
「二の丸」ですが、大変広い郭跡です。
他にも見所があったのでしょうが、某所に向かう途中に寄ったものですから時間に追われゆっくり見られませんでした。
散策日:2010年(平成22年) 5月3日(月・祝)