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四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

シンポジウム「 特別史跡 埼玉古墳群のこれから」

2023年03月11日 | 講演会・講座


令和4年度シンポジウム
  「特別史跡 埼玉古墳群のこれから」
日時:令和5年(2023)3月11日(土)13:00~17:100 (開場 12:00)
会場:行田市教育文化センター 「みらい」文化ホール (埼玉県行田市佐間)
主催:埼玉県立さきたま史跡の博物館
共催:行田市教育委員会

を聴講してきました。

【内容】
 ◇主催者あいさつ
     栗岡眞理子 氏(埼玉県立さきたま史跡の博物館長)
 ◇「特別史跡埼玉古墳群-最新の発掘調査と史蹟整備ー」
     宮原 正樹 氏(埼玉県立さきたま史跡の博物館学芸員)
 ◇「古代史研究と埼玉古墳群」
     佐藤 信 氏(東京大学名誉教授)
 ◇「埼玉村古墳群から埼玉古墳群へ」
     関 義則 氏 (元埼玉県立さきたま史跡の博物館長)
 ◇「国指定史跡から特別史跡へ 
        持続可能な特別史跡埼玉古墳群について考える」
     禰宜田佳男 氏(大阪府立弥生文化博物館長)
  ◇総合討議「 特別史跡埼玉古墳群のこれから」
     司会:栗岡眞理子 氏
  パネリスト:関 義則 氏
        佐藤 信 氏
        禰宜田佳男 氏
        中島 洋一 氏(行田市文化財保護課長)
 ◇閉会の辞
     小池 義憲 氏(行田市教育委員会教育部長)
    
史趾埼玉古墳群は、令和2年(2020)3月10日に令和になって最初、埼玉県にあって初めての特別
史跡に指定されました。
昭和13年(1938)に「埼玉村古墳群」(北埼玉郡埼玉村)の名称で国史跡となりましたが、その
後の昭和29年行田市との合併で行田市埼玉になったことから昭和32年(1957)に「埼玉村古墳群」
から「埼玉古墳群」と名称が変更になり現在に至っております。
上記の通り特別史跡となったこの埼玉古墳群が現在に至るまでの経緯、更に埼玉古墳群のこれから
を考えるという大変勉強になる講師の先生方のお話でした。




丸墓山古墳手前の石田堤趾脇に建立されている『史蹟 埼玉村古墳群】標柱(昭和14年)




鉄砲山古墳の後円部に建立されている『史蹟埼玉村古墳群】標柱(昭和26年)
側面に「鉄砲山古墳」と刻まれています




左:本シンポジウムのチラシ  右:資料集(頒布価格500円)

聴講日:令和5年(2023)3月11日(土)

第5回 調査研究発表会「古文書から見えてきた鉢形領を支えた人びと」

2023年02月19日 | 講演会・講座


鉢形歴史研究会 第5回調査研究発表会
「古文書から見えてきた鉢形領を支えた人びと」

日 時:2023年(令和5年)2月19日(日)10:00~16:30
会 場:秩父歴史文化伝承館(秩父市熊木町 秩父市役所隣)
内 容
  報告1「三山谷城砦群に関する新視点」               会員 堀口 進午 氏
  報告2「鉢形領の経済学Ⅱー古文書から読み解く激動期の通過対策ー」 会員 大島 和男 氏
  報告3「花園城鉄砲伝来伝承を検証するー吉田家文書との関連でー」  会員 宇佐見裕司 氏
       (昼食・休憩)
  演 武「戸田派武甲流薙刀術」              第二十一世宗家 建入 久代 氏 他
  講 演「北条氏邦と秩父氏・藤田氏」      駒沢大学准教授・本会顧問 浅倉 直美 氏
  まとめ「資料集刊行を終えて」                 本会顧問 梅沢太久夫 氏
    質 疑 応 答
  司会進行 代表 新井 克彦 氏・副代表 石塚 三夫 氏
  主 催 鉢形歴史研究会
  共 催 秩父市教育委員会・小鹿野町教育委員会・寄居町教育委員会

を聴講してきました。
平成29年(2016)4月からはじめた調査研究はこの3月で7年を終えるようです。今回の発表会を一区
切りに、北条氏邦関連文書の調査研究は終了とのことですが、新たなテーマについてすでに調査研究を
始めているようです。
北条氏邦関連文書集の発刊には大変な苦労があったと聞き及んでいます。
5回に及ぶ研究発表会は全て聴講させていただきましたし、第1集から第4集までの北条氏邦関連文書集
購入させていただきました。




調査研究発表会場の秩父歴史文化伝承館




今月10日に降った雪が残る「武甲山」を秩父歴史文化伝承館2階から




左:第5回調査研究発表会資料集  (39頁)                             500-
中:戦国史料集 第四集 児玉郡ほか   資料集(140頁) 上段に史料原本の写真 下段にその釈文  1500-
右:戦国史料集 第四集 別編児玉郡ほか 解説集 (62頁)  釈文の読み下しと解説          1000-

聴講日:令和5年(2023)2月19日(日)

さきたま講座⑤「行田市の日本遺産と埼玉古墳群」

2022年12月11日 | 講演会・講座


令和4年度 さきたま講座⑤
 講座名:「行田市の日本遺産と埼玉古墳群」
 日 時:令和4年12月11日(日)13:30~15:30
 場 所:行田市教育文化センター「みらい」第1学習室
 講 師:中 島  洋 一 氏(行田市教育委員会 文化財保護課長)
 主 催:埼玉県立さきたま史跡の博物館
 内 容:埼玉古墳群は行田市の日本遺産の構成資産になっている。日本遺産とは何か、行田市の
      日本遺産ストーリーの内容、埼玉古墳群がなぜ構成資産になっているのか、日本遺産の
      構成資産としての埼玉古墳群の価値などについて分かりやすく解説。

を聴講してきました。

さきたま講座は考古学関係の講座が主ですが、今回は会場をさきたま史跡の博物館から教育文化センター
「みらい」に移しての開講。内容も考古学とは縁遠い日本遺産を対象にした講座。
平成29年(2017)1月28日、行田足袋と足袋蔵のストーリー「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち
行田」
として埼玉県初の日本遺産に認定されましたが、認定に至る経緯や日本遺産を活かしたまちづくり
等についてお話をして頂きました。




 
講座資料




足袋蔵のまち行田

聴講日:令和4年(2022)12月11日(日)

三都県公開セミナー「遺跡・遺物が語る いのり」

2022年12月05日 | 講演会・講座


令和4年度東京・神奈川・埼玉埋蔵文化財関係財団普及連携事業公開セミナー
  遺跡・遺物が語る いのり
日時:令和4年(2022)12月4日(日)10:00~16:15  (開場 9:30)
会場:行田市教育文化センター みらい (埼玉県行田市佐間)
主催:公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
共催:公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団 東京都埋蔵文化財センター
   公益財団法人 かながわ考古学財団
   行田市教育委員会
後援:埼玉県教育委員会

に参加(聴講)してきました。

本公開セミナーは東京都・神奈川県・埼玉県の埋蔵文化財関係財団による連携事業として、三都県
の持ち回りで今年度は埼玉県が主催地となったものです。




10:00~10:10 開会挨拶  依田英樹 氏(公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 理事長)
10:10~10:30 趣旨説明  栗岡 潤 氏(公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団)
10:30~11:10 基調報告1 「石製模造品からみた古墳時代のまつり」
               藤丸亮介 氏(公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団 東京都埋蔵文化財センター
11:10~11:20 換気・休憩
11:20~12:00 基調報告2 「神奈川県における古墳時代祭祀遺跡の様相について」
               新山保和 氏(公益財団法人 かながわ考古学財団)
12:00~13:00 昼食休憩
13:00~13:40 基調報告3 「金属製品からみた古墳時代のまつり」
               古間果那子 氏(公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団)
13:40~14:10 基調報告4 「北大竹遺跡とその周辺の遺跡について」
               篠田泰輔 氏(行田市教育委員会)
14:10~15:10 記念講演   「古墳時代のまつり」
               椙山林継 氏(國學院大學 名誉教授)
15:10~15:20 換気・休憩
15:20~16:10 ミニシンポジウム 司会:田中広明 氏・福田 聖 氏(埼玉県埋蔵文化財調査事業団
16:10~16:15 閉会




本公開セミナーの資料

独演会「源平の古典講談と畠山重忠公」

2022年11月23日 | 講演会・講座


畠山重忠公プロジェクト
 源平の古典講談と畠山重忠公
日時:2022年11月23日(水・祝)開場:午後0時30分  開演:午後1時30分 終演:午後2時50分
会場:花園文化会館アドニス ホール(埼玉県深谷市小前田)
主催:深谷市教育委員会
演目:
  一、武蔵坊弁慶 生い立ち     宝井 優星(たからいゆうせい)
  一、那須与一 扇の的    五代目 宝井 琴鶴(たからいきんかく)
    ~中入り(休憩)~
  一、深谷の生んだ
    智勇兼備の鎌倉武士   五代目 宝井 琴鶴
        畠山重忠公 
を見て(聴いて)きました。

宝井琴鶴氏(真打)と前講を務めた宝井優星氏(前座)は、共に講談協会所属の講談師で、宝井優
星氏は宝井琴鶴氏の弟弟子。
何れも大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に関連する内容の講談で、宝井琴鶴氏の「深谷の生んだ 智勇
兼備の鎌倉武士 畠山重忠公」は、今回の独演会のために創った創作講談。
生の講談を見たのは2回目でした。
それにしても深谷市(教育委員会)は頑張っていますネ。畠山重忠=鎌倉殿の13人に関連した講演
会・講座・トークショーなど幾つも実施していますので・・・
         

「県民の日 まいぶんフェスタ2022」に行ってきました

2022年11月14日 | 講演会・講座


県民の日 まいぶんフェスタ2022
 日時:令和4年11月13日(日) 10:00~15:00
 場所:埼玉県文化財収蔵施設(埼玉県立埋蔵文化財センター) 熊谷市船木台4-4-1
 主催:公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
 共催:埼玉県教育委員会

に行ってきました。

※「埼玉県民の日」は11月14日で、例年この14日に開催されているようですが今年は前日である13日の開催でした
 「まいぶん」 埋蔵文化財・埋蔵文化財調査事業団 の略称




【ほるたま考古学講座】(事前申込)
 10:20-11-00
 講座1 「旅人たちの栗橋宿」
         講師:魚水 環 氏 (埼玉県埋蔵文化財調査事業団)
 11:20-12:00
 講座2 「栗橋八坂神社の伝来資料について」
         講師:堀内 謙一 氏 (久喜市教育委員会)
を聴講しました。
本来この講座は、
 令和4年1月29日(土)に栗橋文化会館イリス (久喜市)
において開催予定であったものの新型コロナの影響で中止となった
 『令和3年度 ほるたま考古学セミナー 栗橋宿と町の鎮守』
の3つの講演のうちの2つで、この機会を利用しての講座となったものです。
※「ほるたま」  埼玉を掘るの意
         
【収蔵庫見学】
午後からの[展示解説付き見学]を申込み、少人数ごとに埼玉県埋蔵文化財調査事業団職員の方の
説明を受けながらの見学でした。

【特別展示 埴輪男子] 県内出土の埴輪(はにわ)男子7点を展示
発掘!さいたま出土品展 ほるたま展2022のテーマ名は「埴輪男子」です


① 盾持人(たてもちひと)
    出身地:坂戸市 塚の越遺跡
    身 長:68㎝
    デビュー:約1,500年前(6世紀中頃)

② 頭巾をかぶった男子
    出身地:深谷市 小前田古墳群
    身 長:51㎝
    デビュー:約1,400年前(6世紀後半)

③ 帽子をかぶった男子2号
    出身地:比企郡滑川町 屋田遺跡
    身 長:71㎝
    デビュー:約1,500年前(6世紀中頃)




④ 正装の男子
    出身地:坂戸市 塚の越遺跡
    身 長:82㎝
    デビュー:約1,500年前(6世紀中頃)




⑤ 琴をひく男子
    出身地:鴻巣市 新屋敷遺跡B区
    身 長:55㎝
    デビュー:約1,500年前(6世紀中頃)

⑥ 帽子をかぶった男子1号
    出身地:比企郡滑川町 屋田遺跡
    身 長:61㎝
    デビュー:約1,500年前(6世紀中頃)

⑦ 馬曳人(うまひきびと)
    出身地:鴻巣市 新屋敷遺跡C区
    身 長:67㎝
    デビュー:約1,500年前(5世紀末~6世紀初頭)

7点の〈埴輪男子〉は、7人組男性アイドルグループ〈なにわ男子〉にかけたのでしょうか? 
どんなグループかは知りませんし興味もありませんが・・・ はにわ男子 ⇔ なにわ男子
 
他にも【土器にさわろう】、【プラバン作り】といったものもありましたがスルーしてしまいました。

聴講・見学日:令和4年(2022)11月13日(日)

楽しく学ぼう 鎌倉殿と比企の武士 特別講演会

2022年09月23日 | 講演会・講座


大河ドラマ「鎌倉殿の13人」比企市町村推進協議会主催
 楽しく学ぼう 鎌倉殿と比企の武士 特別講演会
日 時:令和4年8月23日(金・祝) 開場12:30 開演13:30~15:30
場 所:吉見町民会館「プレサよしみ」大ホール (埼玉県比企郡吉見町中新井508)
出 演:れきしクン(長谷川ヨシテル氏) 歴史ナビゲーター、歴史作家
    落 合 義 明 氏 大東文化大学文学部歴史文化学科教授
    武 田 涼 花 氏 NHKさいたま放送局キャスター
内 容:第1部 クイズで比企氏ゆかりの人物、史跡を学ぶ ・・・ れきしクン
    第2部 郷土紙芝居で比企の歴史を知る ・・・ れきしクン・武田涼花 キャスター
    第3部 特別講座「鎌倉殿と比企一族」 ・・・ 落合義明教授
を聴講してきました。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」比企市町村推進協議会
 比企地域9市町村(東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、鳩山町、吉見町、ときがわ町、東秩父村)と比企地
域の各種関係団体





吉見町民会館「プレサよしみ」




ロビーでは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」パネル展(NHKサービスセンター主催)




北条義時(演・小栗 旬さん) 比奈(演・堀田真由さん) 北条政子(演・小池栄子さん)
の等身大パネル




比企地域9市町村のパンフレット等も配布されていました




本特別講演会のチラシ  特別講演会当選ハガキ  本特別講演会の講座資料

講演会の写真・録音・録画は禁止のため写真はありません
内容の詳細及び感想については控えさせていただきます

聴講日:令和4年(2022)9月23日(金・祝)

さきたま講座③「古墳はなぜつくられたのか -巨大前方後円墳の出現を考える-」

2022年09月11日 | 講演会・講座


令和4年度 さきたま講座③ 
 講座名:「古墳はなぜつくられたのか -巨大前方後円墳の出現を考える-」
 日 時:令和4年9月211日(土)13:30~15:30
 場 所:埼玉県立さきたま史跡の博物館 講堂
 講 師:青 木 敬 氏(國學院大學教授)
 内 容:巨大前方後円墳はなぜつくられたのか、墳丘の規模や構造、構築技術などから、その理由について
     考える。

  
を聴講してきました。

写真左側は博物館観覧券の裏面(「国宝金錯銘鉄剣 」の写真)。この観覧券が溜まる一方です(笑)
講座会場に行くには展示品も見る見ないにかかわらず観覧料を支払って入館してのため




講座資料
 



今回の講座内容とは関係ありませんが「丸墓山古墳」です。
今回は墳頂に上らず、登口前を左(西側)に回り込みました。




丸墓山古墳麓の西側に江戸時代後期の石塔が置かれています。いずれも丸墓山古墳の墳頂にあった
もので、かつて丸墓山古墳の麓にあった西行寺に関係するものと言われています。

と、さきたま史跡の博物館のTwitterにありましたので見てきた次第です。




「国宝金錯銘鉄剣(こくほうきんさくめいてっけん)」が出土した稲荷山古墳  
暑いので眺めてきただけですが・・・
今回の講座のお話にあった前方後円墳よりはだいぶ後の前方後円墳とのことです。

聴講日:令和4年(2022)9月11日(日)

歴史セミナー 〇〇からみた畠山重忠

2022年08月20日 | 講演会・講座


畠山重忠公プロジェクト 歴史セミナー
 〇〇からみた畠山重忠
日 時:2022年8月20日(土) 13:00~16:30
会 場:深谷市民文化会館大ホール
主 催:深谷市教育委員会
協 力:畠山重忠公顕彰会・埼玉考古学会

内 容:開催の趣旨・畠山重忠の素描  知 久 裕 昭 氏(深谷市教育委員会)
    北条氏からみた畠山重忠    池 谷 初 惠 氏(伊豆の国市教育委員会)
    武蔵武士からみた畠山重忠   大 井 教 寛 氏(熊谷市立熊谷図書館)
    鎌倉殿と畠山重忠       落 合 義 明 氏(大東文化大学 教授)

を聴講してきました。

オープニングでは『重忠節踊り同好会』の方たちによる「重忠節踊り」が披露されました。
「重忠節」は、故・畑和氏(当時埼玉県知事)作詞で、故・三橋美智也氏の歌唱によるものです。
「重忠太鼓」の演奏は何度か聞いておりましたが、「重忠節踊り」は初めてでした。
この後、小島深谷市長の楽しい挨拶があり、講演となりました。
講演は、講師の方々それぞれの視点から畠山重忠あるいは北条氏についてのお話をして頂きました。
 
※講演の撮影・録画・録音等は禁止されていましたので写真はありません。




この日の深谷市民文化会館での催しはこの歴史セミナーだけでした




セミナー資料(予稿集)と頂いたパンフレットの一部(伊豆の国市関係のみを)




開場前の時間を利用して深谷城址公園の百日紅を・・・




同上  

聴講日:令和4年(2022)8月20日(土)

歴史講座Ⅰ「鎌倉殿とその時代」第3回

2022年08月13日 | 講演会・講座

                              雨が降って来たので看板は中に移動
埼玉県立嵐山史跡の博物館
令和4年度  歴史講座Ⅰ「鎌倉殿とその時代(3)」
 日 時:令和4年8月12日(金)13:50~15:30
 会 場:国立女性教育会館 講堂(埼玉県比企郡嵐山町菅谷)
 講義名:武蔵武士の西遷
 講 師:根ヶ山 泰史 氏(埼玉県立歴史と民俗の博物館)
 構 成:はじめに
     (1)「武蔵武士」とは 
      ・平安時代末から南北朝時代にかけて、武蔵国内に苗字の地(本貫地)を持つ武士
     (2)「西遷」とは 
      ・「西」へ「遷」ること   
      ・東国御家人の西遷・・・①西方(西国など)の遠隔地所領獲得→②移住、という2段階
     (3)承久の乱と東国御家人
     (4)移動する武士
     1 熊谷氏
     2 小代氏
     3 中村氏・大河原氏
     おわりに ~武蔵武士のゆくえ~ 
        《講座資料より一部抜粋》

を聴講してきました.

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映で、鎌倉時代・武蔵武士に関心が集まっております。
そんな中で「武蔵武士」とは「西遷」とはということで、熊谷氏、小代氏、中村氏・大河原氏を例
にしてのお話をしていただきました。
なお、講座の録画・録音・写真撮影は禁止のため写真はありません。  


このうち小代氏について若干・・・↓


小代氏は武蔵七党の児玉党に属す
本貫地は入西郡小代郷(現東松山市正代周辺)
小代氏館跡(?)にある「青蓮寺」




青蓮寺境内に建立されている「小代重俊供養塔」




「小代重俊供養塔」(弘安四年銘板石塔婆)説明板
ここに記されているよう小代重俊の子息等は「宝冶合戦」での活躍により、肥後国野原荘へ下向
嫡流は肥後国に西遷 庶流は小代郷に残留




西遷後、室町・戦国時代には菊池・大友・竜造寺・島津・豊臣等に順次属す
近世には、熊本藩加藤清正に仕え、加藤家改易後は細川家に仕える

この写真は、名古屋城天守台の石垣の石に「加藤肥後守 内小代下総」と刻印されたもの
  加藤肥後守・・・加藤清正  内・・・家臣
このことからも小代氏が加藤清正の家臣であったことが分ります。

聴講日:令和4年(2022)8月12日(金)