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和ちゃんのgoodな日々

私の毎日の暮らし

「ベスト・オブ・ザ・ベスト展」

2015-05-04 15:46:36 | 美術展・展覧会
                              

開館63年を迎える≪ブリヂストン美術館≫がビル新築工事のため数年にわたり休館するので、コレクション(現在2585点)の中から選び抜かれた160点の美術品が展示される「ベスト・オブ・ザ・ベスト展」が17日(日)までと知り、娘を誘って急いで出かけました。19世紀以降の西洋近代美術、印象派・ポスト印象派、日本近代絵画、戦後美術まで幅広く収集された絵画をいつもより丁寧に鑑賞しました。モネ・ルノワール・ゴーギャン・セザンヌなど、描かれた画家の絵が一目でわかるのは親しみやすいし、私の好きなアンリ・ルソー、モディリアーニの絵は1点しかなかったけれど懐かしい気持ちで観ました。


「海の幸」(渡辺喜惠子著1971年発行)は狂気の画家、青木繁の生涯を愛人福田たねを通して描かれた小説です。夭折した天才画家、青木繁の傑作≪海の幸≫に秘められた明治の女の激しく一途な愛・・報いられなかった愛、不幸な福田たねの半生を女性の眼から描き、当時私も読み、その後永く本棚におかれていました。

  出版された翌年に「生誕90周年記念 青木繁展」があり、≪ブリヂストン美術館≫と言えばこれという不滅の名作「海の幸」を小説を通して眺めた記憶があります。43年ぶりにこの絵を見てまた本を読んでみようと思ったり、その頃の若かった私は何を思っていたのだろうかなと思いました。そしてなかなか観られない「わだつみのいろこの宮」、傑作が2点も展示されていたので満足でした。
      
                     開館20周年の1972年(昭和47年)「生誕90周年記念 青木繁展」が開かれた時のチケット、「海の幸」の本にはさんでありました。

山種美術館

2015-01-17 14:18:53 | 美術展・展覧会

今年の美術館めぐりの手始めは山種美術館の特別展、没後15年記念≪東山魁夷と日本の四季≫でした。日本各地の自然と風景を描き続けた東山魁夷の作品からいつも自然の美しさと優しさを貰います。独特の色彩、繊細な色合いがとても好きです。どの作品にも人物はいませんが魁夷は・・・自然を見ている人(魁夷)とその絵を見ている人がいるのだと・・・。

今回出品されてませんでしたが、魁夷の傑作の一つに「」があります。初めて八戸に行った時,兄が種差海岸へ連れて行ってくれましたが、その時この道が東山魁夷の「道」のモデルになった道だよと教えてもらったな~と懐かしく思い出しました。またどこかの美術展で「道」に会えることを願って美術館を後にしました。

チューリヒ美術館展

2014-10-29 17:08:19 | 美術展・展覧会
                       
有難いことに、日本にいてもフランス・イタリア・アメリカをはじめ有名な美術館の宝物を見る機会がたくさんあります。日本とスイスとの国交樹立150年を記念する今年、スイスが誇る≪チューリヒ美術館展≫が開催されるのは知っていました。でもあまりなじみがないので関心が薄かったんですが、お友達からとても良かったので・・・・今月末までのチケットがあるけど どう?と言われ、即座に行く、行くと・・・そしてあわてて出かけました。
10万点以上の所蔵品から、選び抜かれた74点の作品が「印象派からシュルレアリスムまで」印象派を代表するモネの6メートルの睡蓮をメインにゴッホ・ゴーギャン・セザンヌ・ドガ・ルソー・ムンク・シャガールなどなど親しみがある画家の名作、幾何学模様や抽象的な世界、ピカソ・グレー・モンドリアン・ダリのやや難しい作品が並んでいます。
モネが晩年に描いた≪睡蓮の池・夕暮れ≫は黄やオレンジが映え池の夕暮れが伝わってきますが、従来のモネの≪睡蓮≫のイメージと結びつかなかったです。でも大画面に圧倒されました。私の好きなシャガールとアンリ・ルソー(1点しかなかったのが残念)をはじめゆっくりと十分楽しみました。
展覧会の締めくくりにスイスを代表する彫刻家ジャコメッティ(初めて知りました)の「立つ女・1946年」「広場を横切る男・1949年」などの展示があり、極端に細く棒のような人物像は鋭さもあり、ユーモアもあり、面白いブロンズ像でした。    


                                   国立新美術館の中は光によっていろいろ雰囲気が変わるのが面白いです。                  
                                  

帰りに西武デパートの食品街(富沢商店)で日本語クラブのSさんにばったり会いました。彼女は竹橋の東京国立近代美術館で「菱田春草展」を見て来たそうで、「芸術の秋!」ですね。いや「食欲の秋!」かな~。

富士と桜

2014-05-01 14:52:09 | 美術展・展覧会

「富士と桜と春の花」展

富士山が世界文化遺産に登録されたのを記念する展覧会が山種美術館で11日まで開催されています。
生涯に1500点近くの富士を書いた横山大観の「霊峰不二」を始め、富士、霊峰、不尽、赤富士、新雪富士、湧雲富士、山中湖富士、富士宮富士、日本文化の象徴の富士を描いた絵画が並んでいます。片岡珠子の「めでたき富士」は強烈な色彩で躍動感があふれて、静かな富士が並ぶ作品の中で個性的でした。
日本の春を彩る桜も明治・大正・昭和の画家の作品に花の美しさが一様でなく花の優しさを感じながら見ました。
最近は、海外の有名な美術展ばかり追っていましたが、日本画の良さ、美しさ、そして心にほっとする瞬間でした。奥村土牛の「吉野」、上村松園の「桜可里」が印象的、千住博の「夜桜」に能の世界を感じました。
山種美術館は昔日本橋にありましたが、今は渋谷区の広尾に移っていて、恵比寿から歩いて行きました。美術館のスペースも程々でゆっくりと楽しめました。

マウリッツハイス美術館展

2012-06-22 17:15:57 | 美術展・展覧会
                              

マウリッツハイス美術館
オランダのハーグにある美術館、あのフェルメール≪真珠の耳飾りの少女≫を始めオランダ・フランドル絵画の至宝が30日から東京都美術館で見られます。
全世界で30数点しか現存しないフェルメールの作品、フェルメールへの熱狂的なファンが多いそうだが、展覧会を主催する朝日新聞の力の入れ方がひしひしと伝わってくる連日の記事が並ぶ。

この名画を巡る映画真珠の耳飾りの少女(イギリス・ルクセンブルグ製作、2004年公開)を見てからすっかりこの少女のファンになってしまった。
家計を助けるために使用人として働くグリードだが、美的感覚に鋭く絵の具の調合を手伝い始める。少女をモデルに創作意欲をかきたてられていくフェルメール。二人の間に信頼と尊敬、愛情が生まれてくる。真珠を耳につけるシーン、少女の唇のシーンが官能的で美しい。言葉は少ないが、二人が交わす心の機微が至るところに見られる愛のドラマ。                 
BS3チャンネル・衛生洋画劇場で放送されたのを録画してあるので、時々鑑賞している。
私は映像からこの名画に魅かれたが、実物の絵画を目の前にしたとき・・・・今から楽しみである。

≪真珠の耳飾りの少女≫は別名・・・≪青いターバンの少女≫。 青い宝石「ラピスラズリ」をイメージして色を探して遊んでみたが。

東京都美術館はリニューアルしたので、美術館そのものの見学も楽しみです。

草間 弥生展

2012-05-15 09:35:32 | 美術展・展覧会


瀬戸内海の小さな島直島・豊島・犬島をベネッセがアート活動を展開している・・・ベネッセアート直島。数年前娘が玉野市に住む友人を訪れ案内された直島


安藤忠雄さんの設計による「地中美術館」とともに「直島」を象徴する≪かぼちゃ≫に圧倒されたと。

私はこの作品が草間弥生さんであることをつい最近知ったばかり、ちょうど県立近代美術館で「草間弥生展」が開催されていることを知りへいそいそと出かけてみた。










入口にはトレードマークの水玉のオブジェが飾られ、先ず可愛らしいという印象、この先どんな世界が待っているのかとわくわくする。予備知識もなく真っ新な気持ちで展覧会を見るのも初めてだ。水玉と網目模様という作品とそれから大きく変化した幻想的な世界と今回のテーマ永遠の永遠の永遠の世界が続く。赤・青・黄色・ピンク・紫・黒などの鮮やかな色彩で大きな画面にいろいろなものが描き出されているまさに「ふ・し・ぎ」な世界。うねっているもの・・・大胆に見えるが近寄ってみると実に細かいタッチで描かれている。





  ≪ヤヨイちゃん≫        ≪明日咲く花≫                     ≪チューリップに愛を込めて、永遠に祈る≫
ERP[繊維強化プラスティック」の巨大彫刻  OK



水玉模様で埋め尽くされた 自画像
    
タイトルは・・・青春を前にした我が自画像・・・青い目の異国で・・・神をみつめていたわたし
 
作品は不可なので、購入したポストカードから。ドキッとする実に迫力ある自画像。
それが伝わらないのが残念。
 



 
ビデオの上映も見てきた。83歳の今もピカソやアンディ・ウオーホルを抜かしたいと作品に没頭する。芸術家はふつうではない 面白かった!


 埼玉県立近代美術館は65歳以上は無料です。まだまだ高齢者の意識がない私は証明するものがなくて・・・残念でしたが。これからはしっかり持参しようと一つ勉強になりました。


花より団子かな?

2011-03-04 16:36:53 | 美術展・展覧会
                       

日曜美術館(2・6)で放送された「魅惑の”白い黄金”マイセン300年の軌跡」を見た知識?を頭に入れ、久し振りにサントリー美術館へ出掛けた。ヨーロッパを代表する芸術工芸品のマイセン、柿右衛門の白磁を追求したマイセンが至った過程をみる。食器セットから、豪華に装飾された作品の数々にただただため息しか出ない。繊細な美しさと歴史の重みを感じ、いつかはドレスデンに行ってみたいと夢を見る。
展覧会も終盤になりとても混んでいて人込みをかき分け、気に入った作品のだけをゆっくりと見たが、一人での鑑賞は気ままに動けるので良いところだ。

ミッドタウンの Tohsi Yoroizuka のお店はいつも混んでいてなかなか買えなかったが、今日はカフェも空いていた。3度目の・・・で早速お店に入りショーケースに並ぶケーキにうっとりする。ミッドタウンに来るのは「サントリー美術館」に来るぐらいなので、今日はしっかりとお土産にした。






MTフレーズ、ショコラ、カフェ・ルージュ、カフェイエ、モンブラン・・・迷ってしまう!

やはり「花より団子」のようで、写真も美術展より大きくなりました。



 
                                          よ~く、味わって食べました。


マイク・シャガール

2010-08-11 14:57:14 | 美術展・展覧会
                    

今日までの期間限定の招待券、昨日(10日)あわてて上野へ出かけた。公園口の改札を抜けるとさすが、≪夏休み≫、親子連れで賑わっている。台風4号の影響で空模様を気にしながら、一直線に会場へ。

大空に浮かぶ人と動物(馬)が描かれる不思議な《絵》、色彩が独特の悲しみに満ちている《絵》、ちょっと好きだけど、ちょっと嫌いというぐらいの画家であった。でも《絵》を身近にみると、夢と現実が混ざり合う幻想的な世界・・・シャガールの独自の世界に引き込まれた。憂鬱だが、希望にも満ちている。

初期の作品、最愛の妻ベラを描く《緑色の恋人たち》が一番よかったかな~。



ボストン美術展

2010-05-07 17:17:34 | 美術展・展覧会
「六本木ヒルズで名画のフルコース」 世界屈指の美の殿堂・ボストン美術館が誇る16世紀から20世紀のヨーロッパ絵画が80点ほど。≪多彩なる肖像画≫≪宗教画の運命≫・・・≪モネの冒険≫とテーマごとに展示されている。


レンブランドが生涯3対しか残さなかったとされる2点1対の全身肖像画は迫力がある。
モネの部屋には世界屈指のモネコレクションの10点が半円形に制作順に並んでいる。「睡蓮」の絵ばかりでなく、どれもモネの絵は柔らかい空気につつまれ、ほっとする。

レンブランド・グレコ・ミレー・ドガ・ルノワール・セザンヌ・ゴッホ・マティスなど・・教科書で見た絵画に出会えるという「贅沢」なひとときを楽しんだ。

日本にいて西洋の貴重な名画が見られる事に感謝。



現実に戻る?喫煙者・・・夫はどこへ行っても「喫煙所」を探す。近ごろは大変、森ビルの中でやっと捜した「喫煙所」。

東京都庭園美術館

2009-11-19 16:16:27 | 美術展・展覧会
                
アール・デコの館として有名な旧朝香宮邸。ルネ・ラリックが制作した正面玄関のレリーフ扉を初めとして、建物自体を鑑賞するのに十分な魅力がある美術館で今回パリに咲いた古伊万里の華展が開かれている。オランダ東インド会社による「伊万里焼」・・・日本磁器ヨーロッパ輸出350周年記念の開催。江戸時代鎖国化の下で、世界にこんなにも豊かな文化古伊万里が輸出されていたことに感嘆する。ヨーロッパ王侯貴族の宮殿の装飾や生活に使われた諸々が200点も紹介されていて、暫し贅沢な気分に浸った。


来年3月25日から4月11日には旧朝香宮邸の本来の姿が見られる「庭園美術館」建物の公開もある。桜の季節にまた訪れてみたい。