AKB48の旅

AKB48の旅

マジすか学園4 第6話

2015年02月18日 | AKB
転換点とも言える回だったと思う。「マジすか学園4」という物語の方向性がはっきりと示されて、どうやら落とし所が見えてきた感触。

みなみがさくらに諭した言葉、「あんたはまだ、自分のためだけに戦ってる」「誰かのために戦うことを知れば、もっと強くなれんだけどな」、そして鬼塚だるまがカミソリとゾンビに語った言葉、「舎弟ちゅうんわな、なりたいんやない。なるもんや」「なんぼ拒絶されようが、自分が尊敬し、信じた人のためなら命もはれる。その信念を貫き通すんが、ほんまの舎弟やで」が、見事にペアになってる。

ストーリー的にも、シロギクとクロバラに囚われたカミソリとゾンビを、迷うことなく救出に向かうさくら。目潰しを食らったさくらの眼となるカミソリとゾンビ。事後ではあったけど、心配して駆け寄るチーム火鍋。さくらを中心とした、個と個が繋がった組織、と言うよりは共同体の芽生えが描かれてると思われる。

あとは、リアルでは次期総監督の横山さん、そして「ゆいぱる」であるところの、おたべとソルトの二人とさくらとの関係性が、今後どう描かれていくのか。リアルとバーチャルをどう写像するのか。そこに相互の共鳴があるのか。あるとするなら、そこに何を仕掛けてくるのか。ますます楽しみになってきた。

「翳りゆく夏」

2015年02月17日 | AKB
WOWOWのドラマに外れなしだけど、「翳りゆく夏」はなかなか評価の難しいところ。途中まではのめり込むように見入ってしまって面白かったけど、後半はいろいろ突っ込み所があったかな。とりわけ「謎解き」の部分はちょっと残念な感じということになりそう。

20年前の誘拐事件を追うことになる、東西新聞社の梶秀和の役を演じる渡部篤郎は素晴らしかった。演出も見事で、事件の真相が暴かれていく過程が丁寧に描かれてて、出来の良い映画か、やはり出来の良いアメリカのドラマを見てるかのよう。少なくとも日本の地上波ドラマとは一線を画してると言い切れそうで、そこはさすがはWOWOW。

前田さんの役どころは、5歳時に事件の唯一の目撃者となった華原優という端役と言えば端役。けれどもストーリー上は決定的なターニングポイントとなる証言をすることになる。5歳時の事情聴取では、セーラムーンが見たかったという子供らしい動機と、刑事の無意識の誘導に気づいて迎合し、偽証する「賢さ」が描かれてたけど、その後、風俗嬢となった経緯についてはまったく触れられてない。なかなか役作りの難しいところだと思うけど、そこはいかにも前田さんらしく演じてた。

原作は未読なんで、もしかして原作にはその辺りの描写があるのかも知れないけど、本作が「残念」なところがまさにこれで、物語の真の主人公であるはずの女性達、上記華原優はもちろんのこと、誘拐犯の娘で言わば狂言回しとも言える朝倉比呂子(門脇麦)、物語のカギとなる東西新聞人事部長の亡くなった妻(鶴田真由)等の背景がほとんど描かれていない。この欠落が、作品としての深みと余韻を奪ってしまってる。

前田さんに視点を絞れば、これだけの役者達、そしてこれだけのプロフェッショナルなスタッフ達と仕事ができたというのは、なによりの財産と言うことになる。秋元氏の指導によるものと勝手に推察するけど、ホント、素晴らしいキャリアを積んでると見なせそうだし、恵まれてると思う。

AKB48SHOW#62の「制服の羽根」

2015年02月16日 | AKB
「制服の羽根」の正規MVも素晴らしい出来なんだけど、AKB48SHOW#62で披露された「制服の羽根」は、言って見ればダンスヴァージョンとして楽しめた。フルでやってくれるというのは本当にありがたい。

出演メンバーは、下尾みう、人美古都音、佐藤七海、岡部麟、佐藤栞、永野芹佳、山田菜々美、中野郁海、倉野尾成美、坂口渚沙、横山結衣、太田奈緒、長久玲奈、谷川聖、横道侑里、本田仁美(敬称略)の16人。前回12月20日のAKB48SHOW#55での「クリスマスがいっぱい」に出演したメンバーと同一なんで、放送回は開いてるけど、同じ日に収録したのかも。

ちなみに、もう一つ前のAKBINGOバージョンだと、宮里さんが入って、谷川さんが抜けてるだけの異同に。少なくとも「制服の羽根」選抜はこれで固まってると見て良いんだろう。

こういう表現をして良いものかどうか迷うところだけど、チーム8選抜メンバーを目にする度に垢抜けて来てるのが分かる。あらためて言うのもなんだけど、何れ菖蒲か杜若とも言うべき粒ぞろいぶり。チーム8オーディションは、これまで未発掘だった地方の鉱脈にアクセスできた、そう言い切って良さそう。

そして、「制服の羽根」といい「47の素敵な街へ」といい、やはり新しさというのはクリエーターにとっては最高のモチベーションなんだなというのが分かる、そんな最高の出来になってると思う。これだけ繰り返し聞いてる曲は、正直、「恋するフォーチュンクッキー」以来だったりする。

秋元康755のメンバー評

2015年02月15日 | AKB
@5646宮脇さんについて

咲良の凄いところは、“今の自分”がわかっていること。16歳の自分が理解できること、知っていること、想像できること…なんて、この程度だと自覚しながら、“今、進むべき道”を必死に探している。背伸びをしない、等身大の哲学。 いきなり、教科書一冊、暗記したり理解したりはできないでしょう?試験範囲だけでも頑張ろうと言うこと。 だから、宮脇咲良は、“今、できること”に全力で取り組めるんだろう。

内的欲望としての自己了解と、外的要請として立ち現れる「世界」との折り合いは決してつくはずがない上に、なおかつ日々成長し、あらゆる要素が改変され変転し続ける環境にあって、「"今の自分"が分かってる」というのはとんでもないこと。こんなことが可能な人はいない。

もちろん指原さんという希有な存在がそこにいるから、背中が見えてるからというのはあるだろうけど、それでも常人の域を超えてる。ある意味、AKB黎明期の高橋さんと前田さんの立ち位置にも比肩されるべき、とか書くと言い過ぎだろうけど、視点を変えた"RIVER"の世界観に通ずる在り方とも言えそう。

宮脇さんはそれだけのものを持ってる、そしてそれだけのものをもたらしてくれる、秋元氏がそのように考えないのは承知してるつもりだけど、その評価をメタアナリシス的に見るなら、そのような見通しということになりそう。

@5672島崎さんについて

ばるるはいつだって、正直ですから。誤解されことを恐れません。本当に自分のことを好きでいてくれるならわかってくれると信じているんです。そのまっすぐな眼差しにみんなが惹かれるのでしょう。

これは従来から語られてたことだけど、マジすか学園4のソルトの人物造形が、まさにそこへと落とし込まれて行くんじゃないかと思うし、そんな展開を期待かな。

@5677横山さんについて

全力で生きているのに、おだやかでいられる人。たとえ、ひとつの努力が報われなくても、また、次の努力をし始める人。「あかんかったら、また、やるしかないし…」100の努力が道を作る。決して器用ではありませんが、1mmずつ夢に向かっています。

これも凄い人物評。今まさに上り坂の宮脇さんとは違って、動的平衡が維持される状況にあって、なお挑戦をし続けることを止めない。それはAKBの存在様式、そして高橋さんの存在様式とも近似することになる。秋元氏が次期総監督指名を高橋さんに求め、そして了承したことの、これが秋元氏的な根拠というか背景ということなんだろう。

SKE48 磯原杏華 って誰?どんな子?【選抜までの2064日】

2015年02月14日 | AKB
SKE48 磯原杏華 って誰?どんな子?【選抜までの2064日】
https://www.youtube.com/watch?v=qIaD4vGVzcY

なんか言葉もないんで、自己コピペ。

磯原杏華12月02日ブログ「∞.気持ち 」
http://blog.goo.ne.jp/ichthyophagi/e/71e302db107864ac539b09cf71e5159b

磯原さんのすばらしさは、今さら敢えて言うまでもないことだけど、一貫して、努力を怠らないこと。謙虚にして一所懸命なこと。報われなくても腐ることなく、卑屈さとも媚び諂いとも無縁なこと。良い知らせにも奢ることなく、日々の些細な物事にも、感謝を忘れないこと。等々。それはまるで求道者のようであり、石門心学的な意味での、日本人の鏡のよう。

こういう人と「会える」というのが、AKBムーブメントの素晴らしいところなんだよなと、独りごちることしきり。