AKB48の旅

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「履き物と傘の物語」

2015年02月02日 | AKB
AKB48が歌う「履物と傘の物語」がNHK『みんなのうた』に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141201-00000253-bark-musi

「履物と傘の物語」は、作詞を秋元康、作曲を片桐周太郎が手がけ、歌唱を高橋みなみ、小嶋陽菜、渡辺麻友、島崎遥香、松井珠理奈、指原莉乃、柏木由紀、横山由依が担当したナンバー。楽曲では、全国の地方都市に増え続けているシャッター街を舞台に、履物屋と傘屋のおばあちゃんの心温まる物語が描かれている。

しみじみ聞き入ってしまう良曲。歌唱メンバーは高橋みなみ、小嶋陽菜、渡辺麻友、島崎遥香、松井珠理奈、指原莉乃、柏木由紀、横山由依(敬称略)とのことだけど、ほとんど高橋さんと小嶋さんの声しか聞こえない。

内容的には「地方都市のシャッター街を舞台」と唄いつつ、その実、永遠に失われた物語、もしくは最初からどこにも存在しなかった物語といった風情。こういう庶民の小さな智恵的な、一所懸命の思想とも通じる人生は、残念ながらグローバル経済の残酷さの前では、消し飛んでしまうしかなかった。

幸せとは何なのかをシンプルに考えるなら、どちらを選べば良いのかは明らかなんだろうけど、清貧と善意は、強欲と悪意には決して勝てない。残酷さというのは問答無用にして傍若無人であり、そこに選択の余地なんかなかったということなんだろう。それでも負け惜しみめいて思うのは、「祖父死、父死、子死、孫死」という「救い」かな。こういう物言いって、時節柄、自粛すべきなのかも知れないけど。

秋元氏は何を思ってこの歌詞を書いたんだろう。シンプルに絵本的な枠組みの中の物語という設定なんだろうか。それとももっと現実寄りの、甘っちょろいと言わば言え的な、日本的な情緒を意識してのものなのか。