AKB48の旅

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BOMB2015 2の「横山由依ロングインタビュー」

2015年01月16日 | AKB
BOMBの「横山由依ロングインタビュー」は、基本的に横山さんについての既知の情報のみで構成されてるんだけど、インタビューアー(と構成者は同一人物?)が優秀な方のようで、横山さん、そしてAKBについての深い洞察が縦糸となってて読み応えがあった。

とりわけ、「次世代メンバーのトップランナーとして、常に新たな道を切り開いていったゆいはん。次々に課題を与えられた怒濤の日々は終わり、キャプテンとしてAKB48での居場所もはっきりした。」という指摘へと収斂する俯瞰の視点が、当たり前のようでいてそうではない、分かったつもりでいたんだけどそうでもない、思いがけない目から鱗だった。

そうなんだよね。言われてしまえば当たり前みたいなんだけど、横山さんはインサイダー型のトップランナーにして、経歴を後付けで見れば、運営サイドの期待に応え続けたスーパーエリートと言うことになる。

高橋さん、大島さん辺りだと「由依が自分たちの所まで勝手に努力して辿り着いてくれた」みたいな言い方になってたけど、意図的かどうかはともかく、運営サイドがそういった誘導を計ったという理解も可能だし、実際にはその中間の、AKBという組織との間の、一種の「化学反応」だったという見方もできるんだろう。

島崎さんの洞察力の片鱗は常々感じてたところだけど、その島崎さんの「メンバーが語る横山由依」欄にも、ほぼ同様の目線が語られてて驚嘆させられてしまった。メンバー自身による内部的な「ゆいぱるの絆」なんだけど、その外部表現がこんな「対称性」を示す不思議というか、こういうのってさらに本質的な何かを語ってる可能性が高そう。

さらには、この辺りもあんまり意識してこなかったんだけど、アウトサイダー型の指原さんとのペアリングとかも、もう少し突っ込んで考察してみる必要があるのかも知れない。恐らくはここに現れてる構造が、ようやくにして前田高橋体制の次世代というか、さらなる高次構造に当たるんだろう。

こんな鮮やかな見通しを示してくれたインタビューアー(そして構成者)のお名前がはっきりしないのが残念だけど、「横山由依ファースト写真集」の告知ページにある、「取材/蒔田陽平」の蒔田氏が当人なんだろうか。同姓同名の有名人の方がいるようでググっても情報ないなあ。