AKB48の旅

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「東京百美人」

2017年12月13日 | AKB
100年前のAKBブーム

コンテストといっても、女性が実際に並ぶのではなく、東京中の芸者102人を写真に撮影し、額に入れて、十二階の中に階段に沿って展示して、だれがいちばん美人かを来場客の投票で決めるというものだった。総選挙なのだ!

芸者の年齢は、下は13歳から上は40歳までいたが、大多数は15~23歳。平均19.3歳だったというから、AKBなどと大差ない。全員が同じセットで、凌雲閣と書かれたうちわを持って立って撮られた写真は、三階には吉原、浅草、四階には葭町(よしちょう)、下谷、日本橋、五階が赤坂というように街ごとに分けて展示された。 

客たちは選挙に燃えた。しかも投票用紙は入場券の数だけもらえた。だから、一人で何枚も入場券を買って、お気に入りの芸者に何票も投票する者が頻出した。中には一人で50枚も買う者もいた。こういうところもAKBの総選挙と似ている。

握手こそできなかったようだが、美人芸者からいわば「センター」を選べるということに客は熱狂した。今とは違い、一般庶民が選挙で人を選べるということ自体が新鮮だった。本当の国会議員の選挙では、まだ国民の1%しか投票できない時代だったからだ。


「東京百美人」というのは、不勉強にしてまったく知らなかった。というわけで、非常に面白い記事。長いけど読んで損はないと思う。

あとは元記事のラストかな。そういうことは言わないほうがシャレてると思うんだけど。