AKB48の旅

AKB48の旅

「AKB48は壮大な実験だ!」

2016年07月31日 | AKB
AKB48は壮大な実験だ!〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160728-00000208-sasahi-ent&p=1

「普通、一代限りで終わるはずのアイドルグループが、メンバーが入れ替わることによって、常に生まれ変わっていくというシステムを持つAKB48自体が壮大な実験みたいなものですから、この先がどうなるかというのは正直、僕にはわからないです。継続させていくというのは、ものすごく困難なことですよね」

 ただ──と、石原は続ける。

「AKB48というグループの意味合いが変わってきていると思うんです。1期生の活躍を見て入ってきた向井地美音みたいな例もありますからね。それぞれの強い想いがこの先もグループを動かしていくんじゃないかと思います」(文中敬称略)


良記事。「存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48」のコンセプトが、正にこういう語りを可能としたいというものだったと考えられるだけに、石原監督としても、我が意を得たりなんじゃないか。小田部仁氏の署名記事だけど、ステマってことはないよね。ググってもよく分からないけど。

題名が「AKB48は壮大な実験だ!」になってるけど、「実験」というのは厳密には、目的なり仮説を設定して、その検証を行うものであり、この記事で実際に述べられてる内容とは、微妙に意味がずれていることになる。そのより正確な意味合いとしては「実験」というよりは「試し」に相当すると思われる。

この辺り、どこまで踏み込んで書いて良いものやら迷うところだけど、因果関係を背景に合理的に遂行される「実験」という視点を、AKBムーブメントに当てはめることの危険性、つまり容易に誤解や曲解へと繋がるということには意識的でありたい、それくらいは言っても良いんだろう。

AKBの現場で繰り広げられてるのは、再現性を必要条件とする「実験」なんかではなくて、因果律では確定されない複雑系への「試し」であると考えられる。