AKB48の旅

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瀬津記者渾身の「みるきー評」

2016年07月17日 | AKB
昨日の今日だけど、AKB48新聞7月号(NMB48新聞)掲載の、瀬津記者の渡辺美優紀さん評がすばらしかった。以下全文引用。

彼女を1文字で表すなら「哀」。トレードマークの甘い笑顔も、私には瞳の奥だけはいつもどこか哀しげに見えていた。「僕はいない」のような切ない曲なら、山本だけでなく、今の48グループでは誰もかなわないと思う。それは技術で身につけるものではなく、人生で培われる表現力。誤解されがちだが、釣り師と呼ばれたほどの愛嬌は、計算からではない。寂しさを埋めるために防衛本能がそうさせる。とびっきりの明るさの奥にそんな悲しさがのぞくから、ほっとけない存在だった。

人一倍の野心家でもあった。本気で「日本一のアイドル」だけを目指していた。妥協のできない性格ゆえに卒業も早まった。昔、AKBメンバーの卒業発表で、あの手この手の手法が続いた時、「もしも、私が『寿卒業』したら新聞の1面になります?♡」と、いたずらっぽく尋ねてきたことがあった。冗談話の時でさえも、刹那的だった。

上昇志向、悲しさ、刹那さに昭和の匂いがするアイドルだった。「やさしくするよりキスをして」のジャケット写真がハマったのは、ルックスだけが理由ではなかった。ネット時代ではなく80年代だったならば、本当にアイドルの頂点をつかんだだろう。

上西が「ホンマにみるきーはずるいな。スタイルもビジュアルもパフォーマンスもどこを取っても本物のアイドルや」と、みんなの気持ちを代弁した。卒コンで黒髪ロングに戻して吹っ切れた姿は、最強のアイドルだった。この2日間、唯一無二の華をこれでもかと見せつけられたので、惜しい気持ちを募らされたが、去り方までもがどこか哀しげで、みるきーらしい・・・。

総選挙の順位では計れなくとも、半世紀もの日本の芸能史上に残る屈指のアイドルだった。心から幸せになってほしいと願う。


一ヶ所を除いて、あとは全面的に同意かな。