AKB48の旅

AKB48の旅

「高信頼」ということ

2016年07月25日 | AKB
(AKB48グループ 世の中って…)岡田彩花〈AKB48〉 見守ってくれた父を胸に
http://digital.asahi.com/articles/ASJ7N4SHXJ7NUCVL00W.html?rm=320

その日、私は仲の良かったみぃちゃん(峯岸みなみ)とゆいりちゃん(村山彩希)に報告しました。みぃちゃんはお葬式にも来てくれて、私が泣くと、一緒に泣いてくれました。

 東京ドームコンサートで、私は特別にセンターで歌う機会をいただきました。みぃちゃんとスタッフさんが話し合って、亡くなった父のために私の舞台を用意してくれることになったのです。

 選抜メンバーの中で歌うか、センターで歌うか二択でした。私は父も喜ぶだろうとセンターで歌うことを選びました。曲は大切な人を永遠に見守りつづけたい人の思いをつづった「桜の木になろう」でした。一緒に歌うメンバーも希望していいことになり、みぃちゃんとゆいりちゃんを両サイドにして、北澤早紀ちゃん、前田美月ちゃん、岡田奈々ちゃん、西野美姫ちゃん、梅田綾乃ちゃんらと一緒に歌うことになりました。

 コンサートに訪れた母の隣には父の席が用意されました。私は父に届くようにと気持ちを込めて歌いました。


番記者の方(大西元博氏)も事情を知らされていたことを、後付けで明かしてくれてるけど、この話から分かることは、まずはAKBの現場には血が通ってるということ。そしてそんな確認を超えて何より重要なのは、この情報がこの2年間というもの、一切外部に漏れることがなかったということ。

もちろん、岡田彩花さんにそれだけのネームバリューがなかったという嫌みな見方もあるだろうけど、それでも当時の「村内」ではちょっとした話題になったことだし、いかにもお涙頂戴式のネタにするというバイアス、あるいは「誘惑」はあったことは想像に難くない。なのに、リークする関係者はただの一人もいなかった。

ここから判明することになる、AKBという組織が有する基本属性としての「高信頼」ということ。「高信頼性組織」という言葉には特殊な意味が付与されてるので、この言葉は使えないけど、「高信頼社会」という言葉の方のニュアンスに近い意味での「高信頼」。それは自己組織化共同体が保持する可能性のある特性であり、今回は大西記者にも知らされていたことで、それが散逸構造となっているということの傍証ともなってる。

石原監督が「存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48」でこの話を取り上げた、敢えてこの事実を明かしたのも、そんなAKBムーブメントの際だった特徴を、なんとしても伝えたいという思いがあったんだろうと思う。たぶんここを伝えることが最も困難であることを分かった上で、それでも試みたんだろうと思う。

「AKBに一流品はいないが…」麻生副総理がAKBで「日本の底力」を指摘
http://blog.goo.ne.jp/ichthyophagi/e/3c9a8d8d583efd54ccbf3e96f22e9309

川栄さん、入山さん、スタッフの方の、一日も早い回復を祈らせていただきたく思います。
http://blog.goo.ne.jp/ichthyophagi/e/9c54ebb0da79f1ce1436bc93795bd7c0