AKB48の旅

AKB48の旅

再び使命感と覚悟

2016年06月22日 | AKB
今回の選抜総選挙だけど、これまでにも増して興味が尽きない。いや、これまででいちばん関心が持続してる。実は何度も何度も全順位の発表の瞬間を繰り返し見返してる。ランクインメンバーのスピーチではなくて、徳光氏が名前を読み上げる瞬間の表情や仕草。そこに露わになるもの。

もちろん、単なる私の思い込みに過ぎないと言われればそれまでだけど、それでも見えてくるものがある、そのように強弁してみたい。そこには、純粋に順位というおもしろさを超えて、周囲の反応も含めて、順位に向き合った各メンバーの立ち位置、認識、意識、自己了解像が透けて見える。さらにその先の集団的無意識のようなもの、あるいは集団的知性としてのAKBが垣間見える。

もちろんそれは、過去の選抜総選挙でも見えていたはずのものだろう。けれども今回の選抜総選挙では、決定的な違いがある。「地殻変動」と言うとミスリードになってしまうけど、複雑系組織体としてのAKBGが、たぶん変革(変態)の時を迎えてる。動的平衡の均衡点が揺らぐ。それは静かな、けれども劇的な変化になるかもしれない。

それを象徴的に体現してるのが、昨日書いた高橋朱里さん、岡田奈々さん、向井地美音さんの選抜入りということになる。高橋さんはその波に飲み込まれて、もがいてる。岡田さんは自覚的に見える中、病に倒れてしまった。向井地さんも自覚的に立ち向かい、そして苦しんでる。

そんな目に見えない静かな激変の波紋を、アンダーガールズ以下のランクインメンバーも、それぞれの順位なりに気づいたり気づかなかったりしてる。自覚的なメンバーもいれば、全く無自覚なメンバーもいる、そんな風に見える。そこが何とも興味深い。

初ランクインのメンバーが、初ランクインという一点で喜びを露わにするのは当然として、それでもそれ以上に自身の順位が意味するもの、それに付帯する敢えて言おう「使命」に向かい合う「覚悟」をはっきりと表明するメンバーがいる。その一方で、「常連」メンバーの中でもグラデーションが露わになる。

そして、そんな若手メンバー達の姿に敏感に反応したのが、これまでもまたそうであったように、小嶋さんの卒業表明であり、島崎さんのスピーチだった、少なくとも私にはそのように感じられた。