AKB48の旅

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「翼はいらない」チーム8アコースティックver.

2016年06月16日 | AKB
14日深夜放送のAKBINGOで披露された「翼はいらない」チーム8アコースティックver.が素晴らしかった。長久玲奈さんのギター演奏に生歌。なんか見惚れ聞き惚れてしまった。

この「翼はいらない」という楽曲だけど、最初にMVをフライングで視聴したときが私的最低評価で、以後テレビで見聞きするたびに評価が上がって行って、このチーム8版で神曲とまでは言わないけど、最高ランクにまで登り詰めてしまった感じ。正直、こんなに当初の評価を真逆にまで変えざるをえなかったのは初めて。なんとも不思議な曲ということになりそう。

例によってルール違反の因果の逆転だよと断った上で、それでも現在から振り返って考えてみれば、当然のように納得してしまえるところがある。メロディやアレンジに懐かしさを盛り込むのは、AKBシングルの常套手段なんだし、今回はそれがやや過剰だったに過ぎないと考えられる。そこに加えてのMVの演出のせいで、スタートラインでは拒否反応に近いところまで落ち込んでしまってた。

けれども歌詞には、これまた恒例の多様な解釈が可能な文言が盛り込まれていた。だからシチュエーションが変わったりメンバーが違ったりすると、そこに現れる物語がその度に異なったものとなる・・・どころではない、パフォーマンスの見え方が劇的なまでに変わってしまう。とりわけ今回のチーム8メンバーが、しかも軽やかなアコースティックバージョンで歌い踊ると、魔法のように新旧の逆転のようなものが現前し、不可思議な相転移が起こる。

秋元マジックとでも呼んでみようか。こういう大袈裟に言うところの「コペルニクス的転換」は、刺さる。なんか嬉し恥ずかしで、大声ではとても言えないけど、このチーム8バージョンを視聴したことで、「翼はいらない」がとりわけ好きな曲の一つになってしまったようだ。