「涙は句読点」その７ マブリットキバさんの言葉

以下、115pからマブリットキバさんの言葉の引用

自分も今でもあの光景は忘れられません。普段は、避難所の体育館にこもりきりの被災者たちが、生き生きとした顔で「AKB48が来る」と外へ出て行ったことにも驚きましたが、帰ってきたときの子供はもちろん、親たちの顔といったら・・・。自分は、震災から２ヶ月間、一生懸命人々の避難生活を守ってきたつもりでいましたが、あんな笑顔をつくることはできていなかった。敗北感でした。子供って、こんな風に笑うんだ、忘れていたと泣きました。

マブリットキバさんの言葉は、これまで何度も目にしてきたところではあるけれど、それでもその度に原点に立ち返って、真摯な気持ちで読ませていただいてる。

上記引用部分は、"Show must go on"の中で正に映像として描かれていたもの。震災瓦礫と自衛隊が見守る中で歌い踊るアイドルという絵柄、そしてそれを迎えた子供達のはち切れんばかりの笑顔と歓声は、あまりにも巨大なものを表現していて、ただただ衝撃だった。