まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

織のうつわ

2007年02月26日 | 手仕事のもの
この頃、少々落ち着かない気持ちのまま過ごしています。

週末に、とにかく何か美しいものをみに行こうと…心が求めていました。

青山にあるグラスギャラリー・カラニス
現在こちらで『蓋物展』と題した、幾人かの作家さんの作品を集めての展示が行われているます。その中には少し前から、とても気になっている佐野さんご夫妻の作品も出展されているのです。

ガラスの『蓋物』。
作品は殆どのものが手に収まるくらいの大きさで、とても可愛らしく。
春の日差しを通してキラキラ輝いて見えました。

写真のものは佐野曜子さんの『蓋物』ではなく『一輪ざし』ですが
川原のまるい小石のような、磯にある貝のような、穏やかなフォルムに引き寄せられました。
「織」と名づけられたうつわは、幾筋も紡ぎ、重ねられたような繊細な意匠。
実際の製作工程においても、時間と手間をかけた仕事をされているお話を思い出しました。

一筋、一筋と機を織るように積み上げられて生まれる器。
それは間違いなく人の手がこつこつ作り出したものなのに、まるで自然そのままのカタチに思えてしまうのが不思議です。
手の中に受けて、そのカタチを見つめていると
内側にある息づくもの、命のけはいを感じる気がしました。

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