きものでスカート＊試作

前出の長襦袢のスカートに取り掛かる前にこのスカートを作りました。（投稿の順序が逆になってしまいました）
インクブルーに銀鼠。このきものは祖母がまだ若い頃の物だと思われます。随分前に祖父母の写真を整理していた時、フェルトの帽子に千歳飴を手にした幼い父の傍でこの縞のきものを着ている祖母の姿を見た様に思います。もちろん写真はモノクロなので確かな事は判らないのですが。。

きりっとしていて艶やかで…さてさて何を作ろうか、と暫く布を眺める日々が続きました。しかし、洗い張りしてあった反物を広げてみると小さなシミが広い範囲で出てしまっていて思うままには使えない様子です。それで、思いきって襦袢のスカートの前の試作として一枚縫ってみる事にしました。
自らに課した「きもの・リサイクル大作戦」計画ではありますが、何しろ柔かい絹地でかなり古いものとなると、そう易々とは手が出せない気持ちになっていました。いつも行き当たりばったりで動いてしまう私としては、かなり慎重な行いといえます。

図書館で借りてきた『和布のスカート』という本も参考になりました。
和服は布地そのものを大切に繰り返し使えるように仕立てられています。この本は古いきものを洋服に作り変える時にも、和布を生かせるように、次にまた新たなかたちに変われるようにとデザインされたスカートが紹介されています。著者のそうした考えにとても共感できましたし、チャレンジャーの私には心強い手引き書となりました。

見えない所で布をはぎ合わせたりしながら、どうにかできあがりました。但し一番の反省点は、ミシンのあたりがどうしても出てしまうことでした。（これって基本中の基本！ですよね）結局最後まで思うようには行かずじまいで、今後の「リサイクル大作戦」は全て手縫いで行おうと心に誓うこととなりました。